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カテゴリ:風の詩
臓器移植の為に臓器提供のドナー登録をした記憶がある。しかし、ドナーカードは探しても見つからない。記憶違いかと考えるが、記憶違いではない。その時の場所も会話の内容も蘇る。記憶違いではない。しかし、ドナーカードはない。ドナーカードはないが、臓器も朽ち行く年代なったから、もう関係ないと思い、ドナーカード探しは止めた。


植物人間と言った。確かに植物人間と言った。脳死状態での寝たきりの人を植物人間と言った。脳死と共に安楽死などの言葉も多く聞いた。医学の進歩が生んだ悲劇ともいえるが、神が造った命なら、全てのことが神の領域かも知れないと思うこともある。医学の進歩で延びる命でも、命は神の領域であるから脳死の判断は疑問符をつけてきた。


臓器提供などのニュースも都会的であり、田舎の住人には関係ないような気がするが、命の救済に田舎も都会も関係ないと思い直す。確かに現在の段階では、大病院が対象の脳死による臓器提供であり、大病院で待つ患者への臓器移植であると、田舎の人間は考えるが、人口比から考えると、それも仕方ない。



脳死と判断された一人の命が、
臓器提供によって複数の命を救い、
複数の新たな命が活動を開始する。


臓器移植法が改正され厳しい基準が緩和された。
臓器提供の本人の意思は曖昧でも、
家族の承諾で臓器が提供され命を蘇らせる。


脳死判断は医学の進歩がもたらした悲劇でもあった。
脳死判断での臓器提供も本人の意思が必要だった。
臓器移植法で家族の判断が尊重されるようになった。




法的な脳死の判定と本人の承諾無しの家族の判断。


 脳死状態での生命の継続の判断は微妙で難しい判断だ。どんな形でも生きていればと思う家族もいる。その逆も又ある。すべての脳死状態の患者が同じ条件ではない。脳死状態の患者に夢はないと思うのが普通だ。そして、普通の考えでは臓器提供で救われる複数の命には夢がある。


 臓器提供に関して、自分はどうかと言うと、脳死状態になるなど考えていない。ドナー登録は一応は登録はしたが、その後は関心さえなくなっていた。脳死になった時の臓器提供を再確認されると、はたしてどんな判断になるか分からない。自分の死後、臓器だけが生きていると考えると複雑な気持ちだ。


 それに、年齢的なものも考える。年齢的に臓器が朽ちる頃だと考えるから、若い人の場合は考え方が違うと考える。若い人でない私には、仮を想定しても、明確なことがいえない。若い自分の息子、あるいは娘の臓器提供で、命が救われ、その命が元気に活動している現実を知ると、親は複雑な思いになるだろう。


 
そんな課題が、警察小説「半落ち」あった。


映画も、ドラマも、見ごたえがあった。


 脳と臓器が一体となって一つの命なら、命の断片が生き続ける事になる。両親にとって、娘の、息子の、命の断片が生きているのだ。息子の臓器を移植した少年に会いたい。「半落ち」の主人公の警察官の願いだった。蘇りの命、命の尊厳、命の重さ、神の意思と考え、複雑な思いにもなる。


 改正法施行で、臓器移植は新たな方向に堰を切った。臓器提供を待つ多くの人々にとっては夜明けだ。生きる望みを臓器移植に託す患者にとっては、まさしく朗報だ。臓器の提供を待つ患者は殆どが一つの臓器を待つ。一人の脳死の人から複数の臓器が提供され複数の命が蘇る。



臓器移植法は1997年施行され、意思表示カードなどの書面で提供意思を示した15歳以上が対象者だった。2009年7月、改正された。本人の意思不明でも家族の承諾で提供が可能となり、2010年7月17日に施行されたばかりだ。

そして、 

8月9日、

 日本臓器移植ネットワークは本人の意思は不明、家族が臓器提供を承諾。改正臓器移植法後初臓器提供だ。脳死判定終了は9日午前11時55分と発表した。臓器提供者は20代の男性で、千葉県内での交通事故で入院していた。


8月19日、

 近畿地方の病院に入院中の患者が法的に脳死と判定され臓器提供。書面で臓器提供意思を表示はなく、家族が提供を認めた。

 8月22日、
 
 脳血管障害で東海地方の病院に入院していた50代女性が臓器提供だ。本人の臓器提供意思を確認できる書面はないが、家族の承諾での提供だ。


 「本人の承諾なしの家族の判断での臓器提供三例目は50代の女性だ。心臓、肺、肝臓、腎臓、すい臓、小腸、眼球が提供された。東海地方の病院で臓器が摘出され、各地の複数の病院で臓器移植手術が行われ、また、行われる予定だと言う。」


一つの命が複数の命を救う。 


脳死判定は1997年の臓器移植法施行以来90回目で、
89例目の臓器提供になるという。
 





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最終更新日  2010.08.23 10:29:43
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