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 「動物と人間の共生が成り立つ訳がない」と言いたいが、今時、そんな事を言うのは思慮に欠けると言うことになりそうだ。無思慮というよりは、屁理屈をこねていると事になる。もう少し屁理屈をこねると、食物連鎖の頂点に君臨する人間がいる限り、自然の秩序は崩壊されていく。動物と人間との共生など成り立たなくなるのは、人間の傲慢さが原因とか、屁理屈は際限なく続くだろう。

 道路にトンビが落ちていた。死骸ではなく、まだ生きていて、最後の足掻きをしていたトンビとの遭遇で、少々心が乱れている。田舎の道路には、春先に猫の死骸が、夏には蛇の死骸が、秋口には狸の死骸がよく落ちている。だから、路上の動物の死骸に驚きはしないが、トンビが落ちているのは始めて見た。空を我が物顔で飛び回るトンビが落ちていたのだ。死骸ではなく、まだ、生きていて、動けない状態で、車はトンビを巧くよけて通り過ぎているようだった。


tonbi




tonbi2



 変わった生き物の死骸と最初は思ったが、トンビとは思わなかった。一瞬動いているのに気付き車を止めた。対向車線にも車はなく、後続の車もないないから、直ぐに降りてトンビに近づいた。トンビは仰向けで、微かに動く気配だ。羽を持って歩道に置いた。仰向けのトンビなどはじめてみた。いや、仰向けの鳥類も始めてみた。持った瞬間、トンビは「クッツ、クッツ」と鳴いた。そして、目が合ったような気がした。両方の羽を持った。その重さに驚いた。重量感がなく、フワッと浮き上がる感じだった。歩道に置くと、両羽を拡げ、羽ばたこうとするが、拡げるのが精一杯の感じだ。必死に両羽を拡げるのは、トンビの威厳を示す為だろうと、トンビの誇りを感じた。
 

 トンビは海岸線には、いくらでもいる。時にはカラスと喧嘩をしているし、時には漁船のあとから群れで飛んでいることもある。私の最初のトンビとのかかわりは、食べかけのフランクフルトソーセージを持った手を車の窓の外に出して、さらわれた時である。その後も、何度もトンビの被害は聞かされた。トンビは害獣の一種だ。鷹の勇壮さはないが、鷹に近いトンビの凶暴さは、カラスとの争いでも発揮される。そのトンビが、怪我をした状態で路面に横たわっていたのだ。しかも、仰向けの状態で。
 

 一応は路面からトンビを運んで歩道に置いたが、その後の処理には考えが及ばない。兎に角、近くの獣医さんに相談しようと思ったが、今日は日曜日だった。二軒の獣医は休みでは、次の手は考えられない。テレビでは、奇跡的に助かる動物の話がよくあるが、トンビやカラスが怪我をしているから助けるのは、テレビでもないだろう。トンビやカラスを助けるなど、誰も考えないだろうと、自分に言い聞かせ、トンビの救済は諦めたが、トンビは助からないことは分かっていた。仰向け状態のままのトンビである。


 トンビが路面に落ちるのはと考える。以前聞いた話の一つを思い出した。アベックが車の中でハンバーガーを食べていた。彼氏が手に持つハンバーガーを彼女の口に持っていった瞬間、フロントガラスにトンビが突っ込んでいた。トンビはフロントガラスがあるのが分からず、ハンバーガーめがけて突っ込んだのだ。路上に仰向け状態で落ちていたトンビも車に向かって突っ込んだのだ。止まっている車ならいざ知らず、走行中の車に突っ込んでは、いかにトンビといえども、助かるはずがない。仰向けのトンビの謎が簡単に解けたことになる。車にトンビの好物が乗っていた。トンビはそれを狙って突っ込だ。




tonbi3


 トンビを持った時のフワッとした感覚が蘇る。驚く程軽く、想像をはるかに下回る重量だった。生きたトンビを持ったことがないから、体重は想像するしかないが、それにしても軽すぎた。田舎に住むから、動物の死骸など驚きはしないが、仰向けになったトンビには驚いた。
 仰向けのトンビとは関係ないが、生物の多様性に関する国際会議COP10が名古屋で開催されたのは先月10月のことだった。10月11日~29日までの長期の開催だった。自然との調和とか他の動物との共生とか、言うつもりはない。田舎に住むと、獣害の実態がよく分かる。鹿やイノシシ、そしてサルの被害は甚大で、海岸線ではトンビやカラスの目に見えない被害が大きい。今年は熊の出没も多く、山間部にはいたるところに熊に注意の看板が張られている。熊とトンビは関係ないが、人間との共生を望まない生き物と言う共通性があるような気がする。共生はどう部との方が望まないと、仰向けのトンビの心のような気がする。





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最終更新日  2010.11.28 20:14:23
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