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テーマ:気になったニュース(30263)
カテゴリ:風の詩
思わず声を上げる新聞の見出しは少ない。
感動的な見出しはあっても、 思わず声を出す見出しは少ない。 ウォと、思わず声を出す、見出しがあった。 地元紙ヨシクマ新聞11月30日版の “やっと来たぞぉ”に、思わずウォと声を出した。 やっときたのはサンマだ。 今年はサンマがこなかった。 秋のサンマはこなかった。 遅れてサンマはやってきた。 遊木漁港待望のサンマ、 16トン水揚げと記事は続く。 熱過ぎた夏の影響で、 海水温の上昇の影響で、 今年はサンマの水揚げが少ない。 秋の味覚であるサンマは不漁で値段は高級魚並。 三陸沖も不漁で熊野灘へサンマが来るかさえ心配した。 両氏の嘆きの声、食通の嘆きの声も聞えた今年のサンマ漁。 でも、遂に、熊野市の遊木漁港で、 サンマの初水揚げの記事だ。 16トンの大漁の水揚げだ。 朝日新聞三重版にも載ったサンマ発水揚げの記事だが、 ヨシクマ新聞の“やっと来たぞぉ”のインパクトはない。 “やっと来たぞぉ”の見出しには、思わず声がでた。 秋の味覚サンマの初冬の水揚げがニュースになる。 去年や例年よりは、かなり遅い水揚げだが、 かなり多い水揚げだ。 三陸沖の油ののった太い秋刀魚に馴染まない、 この地方の人々が待ちに待ったサンマの水揚げだ。 スマートで脂の削げ落ちたサンマがこの地方のサンマだ。 私は焼けばじりじりと油の滴り落ちるサンマが好きで、 この地方に来た当時はサンマを食べなかった。 最近は食べるが、やはりサンマは脂が乗ったのが好きだ。 兎にも角にも、熊野灘はサンマ漁の盛んな地方で、 「秋刀魚の歌」の佐藤春夫の故郷は、 目とは名の先熊野川を渡った新宮死だ。 詩的な響きさえある、 地元のヨシクマ新聞の“やっときたぞぉ”。 思わず“オォ”と声の出た見出しだった。 そんな事は滅多にないが、 新聞の見出しに、 “オォ”と声がでた。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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