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テーマ:心のままに独り言(8530)
カテゴリ:風の詩
夢を見た。
夜半の荒れ狂う風の音で目覚め、 二度寝で見た夢だった。 夢の登場人物は田中角栄元首相だった。 日の丸の鉢巻に白い手袋でマイクを握る、 だみ声の主の背後には青森新幹線開通記念式典の横断幕。 足元では小さな田中真紀子が一人で遊んでいる。 大観衆の前かと思った演説だが、 無人の荒野で新幹線だけが背後に見える。 夢の中の田中演説は、 新幹線は自分が作ったのだと強調した後で、 日本の現在の政治状況への不満へと続く。 「小沢君がね、政治倫理審査会への招致を拒否し続けているが、まあ、何だな、野党の要求や、党の方針に従うのは当然だが、まあ、何と言うか、先に雇うとの話はつけておくべきだな岡田君は。岡田君は石仏のような優柔の効かない男だから、そんなことは出来ないから仕方ない。それにしてもだ、招致に従うも拒否するも、それほどの意味のあることでもない。問題は、新幹線が開通し、高速道路が全国津々浦々に張り巡らされることだ」 夢の中の演説は理路整然とは続かない。小さな田中真紀子も、じっとはしてない。父親のマイクのコードを引きちぎっては笑い出す。急いで飛んできたのは小沢一郎で、新型のコードレスマイクを渡す。 田中角栄首相の演説は続く。 「小沢君が、政治倫理審査会で説明しても何かが変わるわけでもない。何かが明らかになるわけでもない。与野党の手打ちのセレモニーだ。与野党の国会議員は国民に政治としている発表する場が、政治倫理審査会で、私はそんな事に構っていられないから、新幹線を造りつづけるのだ」 田中角栄演説は続く。 「民主党とか言う政党が続くわけない。菅とか言う生意気な男は、野党時代の歯切れのよさも活力も感じなくなった。最近の国会答弁は葬儀の挨拶だな」 田中角栄を演壇から引き摺り下ろす男が現れた。 小泉純一郎だ。 小泉純一郎に小さな真紀子が噛み付いた。 小泉は噛み付かれたまま演説を始めた。 「菅君に教えよう。人気浮揚の最後の一手を。進次郎が成長するまでは、民主党に頑張ってもらうからね。だから教える。まずは、小沢への離党勧告、最後は除名。そして、解散総選挙だ」 何時の間にか真紀子は踏んづけられ、 田中角栄は新幹線に乗っている。 「ここからが本番だ」と、 小泉潤一郎が吠える。 「親小沢か反小沢か。人気沸騰のはずが足踏み状態のみんなの党や、その他の核政党をひっくるめての親か反かの小沢選択だ」 小泉は吠え足の下の真紀子は泡を吹いて老化している。 新幹線はストーブ列車に変わり石川啄木が座っている。 風の音が大きくなり、 風景も変わるが小泉純一郎の演説は続く。 「それにしても、小泉チルドレンと比べて、小沢ガールは、少し落ちるね。政治家ではなく、お飾りで、しかも、夜店で買った紛いもんの飾りと、言った、佐高とか、佐下とかいう、辛口と言うか、でたらめと言うか、見事と言うか、面白い評論家の言葉が真実の響きをもつね。紛いものの、飾りには、一兵卒の私も感服した次第です」 演説の途中から小泉純一郎が、 小沢一郎に代わっている。 「私事で多くの同志の皆さんに大変ご心配、ご迷惑をおかけしていることをおわびする」と、謝罪した。そして、「一点もやましいことはない」と力強く主張すると、 「一兵卒、一兵卒、一兵卒」と、 躍りながらマイクを置いた。 そのマイクと取ったのは、 偉大なる評論家佐高真だ。 「日本国民のためには、田中角栄も、小泉純一郎も、小沢一郎も、菅直人も、鳩山兄弟も、首相経験者も、一部の閣僚経験者も、前政権現政権の執行部も、引退することだ。そして、国会議員の定年同友だ。65歳定年だ。万歳だ。中国に万歳だ」 目が覚めると雨が降っている。 暗雲垂れ込める朝だった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2010.12.13 10:01:36
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