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カテゴリ:おはなし
あなたの飲んだのが毒薬である確率は? 「100個の薬のうちのひとつだけが不死の薬なんですから、不死の薬をのんだ確率は1%…ということは、99%の確率で毒薬を飲んだことになります。ということは、きょうが最後の一日…」 「そうだね」 「「私」に明日はない」 「そうだね」 「ちょっと待ってください」 「待つよ。S島に辿り着くまで、いくらでも時間はある。ただし、それまで生きておればだがね」 「毒薬を飲んでしまったとしたら、目覚めるのは1回きりですよね」 「そうだね」 「不死の薬を飲んだのだったら、目覚める回数は無数ですよね」 「そうだね」 「ということは、目覚めたからには不死の薬を飲んだ確率はほぼ100%になります」 「そうだね」 「ということは、「私」は永遠に死なない」 「そうだね」 「ちょっと待ってください」 「はいはい」 「どちらがまちがっているにせよ、あまりに確率がちがいすぎます。非常識です」 「そうだね」 「きょうが人生最後の日なのか、これから永遠に生きるのか、ぜんぜんちがう。計算違いどころじゃない、人生設計がまったく違ってしまうじゃないですか」 「そうだね」 「どっちが正解なんですか?」 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2010年03月14日 19時04分16秒
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