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2010年07月17日
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カテゴリ:本・YouTube(など)

「考える人・村上春樹ロングインタビュー:新潮社」での村上さんの発言なのですが、

「(夏目漱石の『こころ』は)どうしても好きになれない」(p62)
「(ノルウェイの森を)書き終えたとき、リアリズムの話はもう十分だと思いました。もうこういうのは二度と書きたくないと。」(p22)
「あそこ(ノルウェイの森)に出てくる登場人物たちがその後にどうなったかとか、そういう興味が不思議に湧いてこない。」(p22)

うーむ…なんだか妙な気配がする。
村上さんはどうして『こころ』と『ノルウェイの森』に好意的でないのかについて、おもしろいことを思いついた。まあ、同じようなことを言ってる人もいるのだろうけど…

『ノルウェイの森』は『こころ』のつづきである。

『こころ』というのは読みようによっては、「<K>が自殺した時点で<先生>もまた自殺を考えたのだが、そうすると<先生の奥さん>がひとり残されてしまう。そこに<私>が登場する。<先生>は<先生の奥さん>を<私>に任せることができそうだと思えてから自殺する」

『ノルウェイの森』において、<先生>を<キズキ>、<先生の奥さん>を<直子>、<私>を<僕>と置き換えてみよう。
<キズキ>は<僕>と出会う前から自殺を考えていたのだが、そうすると<直子>がひとり残されてしまう。そこに<僕>が登場する。<キズキ>は<直子>を<僕>に任せることができそうだと思えてから自殺する。

さて、つづきである。

<キズキ>が自殺した時点で<直子>もまた自殺を考えたのだが、そうすると<僕>がひとり残されてしまう。そこに<緑>が登場する。<直子>は<僕>を<緑>に任せることができそうだと思えてから自殺する。

もしかしたら、『こころ』(のツヅキ)では、<先生>が自殺した時点で<先生の奥さん>もまた自殺を考えたのだが、そうすると<私>がひとり残されてしまう。なので、<先生の奥さん>は<緑>にあたる女の登場するのを待っているのかもしれない…





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Last updated  2010年07月17日 08時42分16秒
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Comments

マスダ@ Re:10分(05/14) 勝手ながらFacebookにメッセージを送らせ…
ミズナ@ Re:ミズナさんへ(12/10) gaMeさんへ お返事をありがとうございます…
gaMe@ ミズナさんへ 「悟りについて」をおもしろいと言っても…
ミズナ@ Re:悟りについて(その33)(12/10) こんにちは。 「悟りについて」 なんか、…
gaMe@ まちがい けっきょくのところ、この頃(2006年)や…
gaMe@ もがいていた時期 この頃(2006年)書いてた、【私=瞬間ご…
無空無限@ Re:川を渡る(01/06) 幾月か幾年かは存在にまかせて、喜び祝い…
gaMe@ これ書いて、4〜5年経って、思うこと。 こんな文章を自分が書いただなんて、ほん…
gaMe@ 結末を知って見ると… この前(2018年8月19日)見ておもしろかっ…

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