ことりのそら

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  きゃわきゃわ歓声あげながら

  今日も今日とてお昼休みに部屋を抜け出し、昨日よりも数十メートル遠くまでお散歩。手にはちゃっかり、今洗ったばかりのお弁当箱。ふっふっふ、そうです、イチゴ狩り♪最近全然行ってなかった場所なのだけれども、たどり着いて思わず歓声。いちごがいっぱいーっ！あんまりいっぱいあるもんだから、よーく熟れたおいしそうなのだけを選んでつまむのだけれども、それでもお弁当箱、あっという間にてんこ盛り。しかもこれ、食べながら入れての状況。虫さんも食べに来てる。今回は取り合いする必要もないくらいたくさんのいちご。明日もまた熟れてるだろなー。いっぱいもらって帰って、教会学校ちびさんずとジャムでも作ってみるかね。いちごの香りと、ちょうど隣にあるみかんか何かの畑が花の季節で、そのうっとりするような甘い香りに包まれて、お口の中も甘くって、ああ、大変に幸せなお昼休みでございました♪

  May 22, 2008

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• 田植え♪

  ご無沙汰している棚田での田植えが土日にあると教えていただいて、教会学校のちびたちと行く予定にしていた土曜日。でも、土曜日は朝から冷たい雨。さすがに中止。残念、って思ってたら日曜日は雨が上がって、しかも教会学校ちびさんずも一緒に行きたいというではないの。というわけで、午前中はごミサがあるから午後からレッツゴー。着いたらお昼休みの終わる直前で、しっかりちゃっかりおいしいものをいただいてしまった…^^;毎度のおいしいとこ取りで大変申し訳ないのだけれど、でもおいしい♪（……^^;）本題の紙マルチの田植え、１年ぶりということもあっていろいろじたばたしながら、１本（６列分）を３人がかりで植え植え。２時間近くかけてようやっと端んこまでたどり着いたけど、隣の子につつかれて振り返ったら後ろがほとんど残ってなかったとき、何だかとっても嬉しかったな。お世辞にも手際がいいとは言えないし、何だかやたら紆余曲折のある並び具合だったし、何枚もある田んぼの中の、たった２列分、と思うとなんだかとーっても無力だなと笑っちゃうけれども、でも、楽しかった。子どもたちも楽しんでくれたようで、よかったな。小さい子も、ちゃんとお手伝いしてくれた。ありがとうね。たくさんの人の手で、きっといろんなおしゃべりを聞きながら植えられた稲たち。…どうか、元気に大きくなってね。おひさまと風と水と、そしてみんなの思いにはぐくまれて、おいしいお米になりますように。とってもお世話になりました。ありがとうございましたー♪

  May 11, 2008

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• 人生の予想外（大仰な^^;）

  ごミサ終了後、ばたばたとご飯を食べて、車で遠乗り。お久しぶりの、棚田へ行くんだい♪発端は、映画だったりする。アンゼラスの鐘というアニメーション映画の上映会があるのだ。ナガサキの爆心地近くで生き延びたお医者さんと周囲の方たちの、原爆投下から４０日の間のお話だって。私は観たことないんだけど、これを観た小学生低学年の子の、お友達にもみせたいという言葉が発端だという上映会が、７月にある。それから、約１ヵ月後にやはり同じ県内で、こちらは市民団体（？）の方たちと教会が協力しあっての上映会。どちらもチケット販売には苦労なさっている様子。まあ、それはわからなくもない。たいへんそうだからお手伝い、というのが半分、私自身、少しでも多くの人に、子どもたちに見てほしいなと思うの半分であちこちにチラシ配りのお願いしてみたりして。両方とも、私の住んでいるところから映画観にいくには少々遠い場所なのでチケット販売を引き受けられないのが残念なんだけど。で、森や棚田の活動でお世話になっている方のところへもお願いした、と。ちょうど活動のお知らせを発送なさるとかで、それに入れてくださるというお返事、ありがとうございますついでにお手伝いを、と出かけた。でも、その前に（^^;）、会うたび大きくなってるおちびちゃんと遊んでもらったり（かーわいいんだ♪）、あそぼ遊ぼと大騒ぎのわんこたちを、こちらも「はいよ、元気かい、会いたかったよー」なんて言いつつ、なでなではぐはぐしてみたり。で、はたと気づくと、借り物の長靴はいて田んぼにいた。おおーう、今年は田植えのお手伝いほとんどできなかったから、うれしいな♪といっても、今日の田植えはだいぶ下の方の（いつもの棚田は山のてっぺん）、慣行農法の田んぼなんだって。まだ山だから少し段々にはなっているけれども、１枚１枚がちゃんと広い田んぼ。しかも、乗用田植え機が、ちゃかちゃかと田植えをしているではないの。何でも、トラクター購入者のためのデモンストレーションなんだって。うーん、なんて実用的なサービスなんだろう。‥‥たぶん、普通田植えというとこういう光景になると思われるけれども、棚田の手植えしかしたことなかった私には、自分が関わる田植えでこれを見るのはなんだかとっても不思議な気分。しかも、気がつくと乗せてもらって自分が田植えしてたりして。うひゃー、まさかこの人生でこんな体験をするとは思ってみなかった！大変だったのは、デモンストレーションのお兄さんだろうな。私が田んぼを一筋植える間に、端から端まであぜを走って、端んこに到達して止まるタイミングだとか、ちょっと下がってから方向転換をするタイミングだとか、あれこれ教えてくださった。苗を補充してくださったり、うっかり止めちゃったエンジンかけなおしてくださったり。それを何度も繰り返し、当然私は『ひえーっまっすぐ進まないー！』とか『きゃああなんだか斜めになってるー』（地面の高さが違っていて、車体（？）が斜めになったことがあった。田んぼってやわらかいから、このままずぶずぶこけちゃわないかちょっと不安になったりして^^;）とか、『あ゛っ、間違えたっ！』とか、そりゃもうにぎやかな状態だったわけで。そんな感じでお兄さんをたんまり疲れさせつつ、１枚の田んぼの３分の１か半分か、それくらいは植えさせてもらったのかな。仕上げ部分まで作業させてもらったので、なんだかとっても達成感♪それにしても、やっぱりお機械様は作業が速い。１度に４列植えることができるタイプだったんだけれども、私が手植えする時の５０人分以上は働くんだろうなー。いや、もっとかも。手植えにはなんたって手植えの味があるし、上の田んぼだと１枚１枚が狭いからちょっと事情が違ってくるかもしれないけれども、うーん、確かに便利だ。なんたって、こんなに広い田んぼ２枚も植えたのに、まだ昼間！！これでも時間がかかったほうなんだって。なんでも、下の方の田んぼに何度も穴が開いたらしい。水が抜けちゃって、大変。‥‥田んぼに穴が開くものとは知らなかった、なんて目をぱちくりさせたら、普通はあまり開きません、と、デモンストレーションのお兄さんが苦笑。川原の石ごろごろの上に作った田んぼだからそうなっちゃうらしいけど、すごく不思議だ‥‥。田植えの終わった後で、もう１箇所水を入れている途中の田んぼで、今度はトラクターに乗らせてもらった。来る時に一瞬目があって、お、と思ったトラクター。そうか、ご縁のある子だったのかー、声かけてくれたのねー、なんて言いつつ。しかしいろんな経験をする日だ。冗談抜きで、こんな経験ができるとは想像もしてなかった。とっても不思議で、面白くて、うれしかったな。‥‥で、あとは、本題の資料発送作業。数が多いと１人の作業は大変だろうな。私は仕事で慣れてるから、まあこれくらいなら大丈夫、という数だったけど。いろんなおしゃべりしながらの作業、とっても楽しかった。なんだか盛りだくさんで楽しい１日、とっても感謝。映画のチラシ、旅した先で、ご縁のあるお方に会えますように。

  June 10, 2007

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  あったかいおまつり

  日曜日につき、教会へ。こないだ買ったばかりのスカートをはいていった。それから、上は薄手のセーター。１１月だもんなー。そのあとは、いつもの道を走って棚田方面へ。今日はエコ関係のイベントがあるんだー♪　楽しみにしてたんだー♪会場には、なにやら車の上に大掛かりな機械が２種類。ひとつは天ぷら油などから燃料を作るための機械で、もうひとつは木からペレットを作るための機械。このペレットは、ストーブの燃料になるのだそうで、何種類ものストーブがあたたかく燃えて、ついでになにやらおいしそうなものも作っていた。ご挨拶してから、マイ箸袋作りのコーナーへ。細長い布の、すでに蓋部分は縫ってくださっているので、あとはお箸を入れる部分をブランケットステッチで縫いとめるだけ…といえば、だけ。でもまあ、その『だけ』が手ごわいというのは今に始まったことじゃなく。えーっと、ブランケットステッチって刺し始めどうだったっけ。糸継ぎどうだったっけ。終わり方どうだったっけ。しばらくしてないから、針を片手にしばーらく悩んでしまった。ついでに、なんだかやたらとリズムがある針目だし。……まあいいや、味、味。それから、○×クイズ。…の、前に、お天ぷら（ひまわり油を使ってるんだって！）を試食させていただいたりして。とってもおいしかった♪クイズはお茶目ながらも簡単だったりヒントがあったりで、みんな難なく全問正解♪ごほうびに、マイお買い物バッグをいただいた。レジかごにそのまま入ります、というサイズのもの。わーい、なんだか便利♪そのあとは、マイ箸作り。クロモジの枝と、杉の角材からお箸を作る。欲張って両方。ウールのロングスカートなんかはいてたから、係のかたがたいへん気を遣ってくださって、削りくずよけの布（古着）を人様の３倍持ってきてくださった。か、かたじけない。人差し指と親指でＬの字を作ったときの間隔の１．５倍くらいが、ちょうどいいお箸の長さなんだって。私だと２２センチか２３センチくらい。まずはクロモジの枝をその長さに２本切って、おもむろに床に座って、右ひざの少し上くらいに小刀持った手を置いて、枝のほうを動かしながら少しずつ削っていくんだって教えてくださった。なるほど、これならけがもしない。クロモジはやわらかいし、枝の感じを生かしたいから先を削るだけ。よって、非常に話が早かった。ただ、真ん中に柔らかい部分があって、ここは普通に削るとぼろぼろになっちゃう。乾くと硬くなるらしいのだけれど、まだみずみずしい枝だったから、ちょっと残念な感じ。乾いてからちょっと細工してみようっと。それから、杉。こちらは細めの角材から、お箸を削りだす。角材としては細めなのだろうけれど、お箸にしてはやたらと太い。一辺が１センチ強。そのままだと、なが～い菜箸を太さそのまま寸詰まりにしたような感じになっちゃう。というわけで、角を取るところから始めて、かなり念入りに削り削り。先だけとか角を取るだけというのなら簡単かもしれないけれど、全体的に細くするのは意外と難しい。特に真ん中のあたりが残って、なんだかお正月の祝い箸太い版みたいになってしまう。小刀の角度に気をつけないと、えぐれたり食い込んだりして、きゃーと悲鳴上げる羽目になる。ほぼまっすぐに削るのって、難しいんだなー。ある程度目鼻のついたところで、時間の都合で諦めて、座談会へ。途中からだったのだけれど、ペレットストーブってすごく広い範囲を暖めることができるんだなとびっくり。お家の中心にどーんと置いて、家族がみんなそこで過ごせるような間取りにできたら、すっごく幸せだろうなー。個人的には、小さい家を暖めることのできる、お手ごろ価格のが切にほしいけど。ペレット、少し分けていただいた。前々回、森に行ったときに皮のがわがわ度を確認しながら数えた木が、先週間伐されて、今日はペレットになっているんだな。あの背高さんの木が、こんな小さなペレットになったなんて。とっても不思議。でも、こうしてペレットになって、燃えて空気中に出て、また森に戻ってくるんだな。やっぱり、自分に関わりがあると、なんだか余計にうれしくていとしい。そういうものは、たいせつにするもんなー。正しい情報を知ることと、ご縁を作ること。そうすることで、大事なものを大事にできるようになっていくのかも、と、荒削りここに極まれりという感じのマイお箸を見ながら思った。麦わら細工の体験をし損ねたのと木のプールに入る時間がなかったのとがとっても残念だったけれど、ああ、とぉっても楽しかった♪イベントの企画や準備や運営をしてくださった方たちに、いっしょにいろいろしてくださった方たちに、とってもとっても感謝。ありがとうございました！

  November 5, 2006

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• 半分だけ、森の中

  本日、今月２度目の森の活動の日っ♪１１月に入ると、森林ボランティアやＣＯ２ダイエット関連で、いろいろイベントがあるのだとか。それの準備もあるので、今月２回目。森に行く回数が増えるのは大変うれしいけれど、午前中はちょいと用事があったので午後からお邪魔することにした。（いつものスカートの下に作業服を着ていた私^^;）用事が終わったらすっ飛んでいくとはいっても、片道１時間以上。こりゃお昼休みも終わってるな、ちょっと天候が怪しいから午前中に作業ペースあげて午後は早々に切り上げ、なんてことになってなきゃいいけど、と思いながらひた走る。いつもの集合場所に着く少し前に、テレビ局の車とすれ違った。あら、もしかして取材の方たちがいらしていたのかな？集合場所にたどり着いても、作業現場まではまだ遠い。作業用の靴に履き替え、荷物背負って登り道ぜいぜい。ふだん楽をして作業道具を運びあげる車に便乗させていただいてるから歩いて上がるとこたえる……。ぜ、ぜいぜい。このくらいの傾斜で、ちょっとナサケナイかも……^^;息絶え絶えにたどり着いてみると、案の定、お昼の作業が始まっていた。半月前に杉と檜の本数を数えたところの間伐が終わっていて、運べるくらいに短く切られた木を何箇所かにまとめたり、のこぎりで枝を落としたり。あたり中、木のにおい。うわー、なんだか広くなってる。それから明るい。坂を上っただけで力尽きていて道具を持ってくるのを忘れたので、森の入り口まで取りに戻ったりして（どじ）。あんまり働かないうちに時間切れになってしまったけれど、木のにおいをかぎながら、ずっしりした木を運ぶのは不思議な気分だった。ありがとう。いのち、きっとだいじに使います。そうそう、半月前に藪が壁みたいになっているところを切り開いた植林予定地、その後も作業はしっかり続いていて、なんだかもう、見違えるほどに開けていた。びっくり。もともと住んでいた木は残っていて、伐らないでねというしるしのピンクのリボンをくっつけている。山桜ちゃん、コナラちゃん、南天さん、他にも名前のわからない木たちいろいろ。リボンをくっつけた木たちが風に吹かれているさまは、なんだか、すでに何年か前に植樹を終えたところみたいな雰囲気でとってもおもしろかった。それから、ちょっとあたたかい感じでほっとした。隙間にあかちゃんの木が植えられて、いっしょに育っていくんだろうな。帰り道は、森の入り口まで小枝を抱えて運んだ。小枝といっても長いものは身の丈ほどあるので、時々引っかかったりしつつ。おしゃべりしながら歩く道は、重いもの持ってても苦にならなくて楽しいな。森の入り口から集合場所までは、またまたちゃっかりと車に乗せてもらったりして。やっぱりおしゃべりしながら、見上げた空と風、とっても気持ちよかった。作業できた時間は少しだったけれど、気持ちよかったな。チェーンソーアートのリスさんを見ることもできたし。いつもみたいにおいしいお豆腐と、今回は帰り道でおでんまで買い込んで、祖母の家に寄って一緒に夕飯食べて帰った。幸せな１日、ありがとうございます♪来月の１９日には、県下でいっせいに森林ボランティアしましょうという企画があるのだそうな。………あう～～、そのころ私は数百キロ離れたところでホメオパシーのセミナーに出ているに違いない…………^^;雨天だと順延らしいけれど……さすがに雨乞いはできないなぁ^^;

  October 29, 2006

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  久しぶりの森

  例によって平日より早く起きだした日曜日。はい、お久しぶりの森の活動♪仕事にぶつかったり行事にぶつかったりして、７月以来というのだから本当にお久しぶり。今回は、７月末にハゼに触って顔がぶくーっと膨らんだときと、同じところ。でも作業の場所は別のところ。うむ、広い森だ。間伐と、来年の春植林するところの準備。地ごしらえっていうんだって。その前に、杉と檜の本数カウント。杉班と檜班に分かれて、色の違うテープを巻きつつ、本数を数える。杉と檜は葉っぱを見れば違いは歴然なんだけれども、あいにく大きくなっている木で、葉っぱの形で見分けようと思ったら双眼鏡がいるというくらい上のほうにしか、葉っぱがない。でもちゃんと見分けはつくのだそうで。なぜなら、檜のほうが、杉よりも皮ががわがわしているから。なるほどー、檜皮葺っていうくらいだもんなーーと感心しながらがわがわの木を探しては、テープを結んでいく。がわがわ度の少ない檜と、ふつうよりがわがわしている杉が並んでいると頭抱えて上を仰ぐことになるのだけれど、そのうちずいぶん慣れてきて、だいたい見分けがつくようになるのだから、なんだかおもしろい。それから、手鎌と鉈を手に、植林予定地へ。細い通り道があるけれど、その脇はまるで壁のような茂み。細い竹や萱、木や草がいっぱい住んでいて、ここが開けた植林地になるとは、到底想像できないという感じ。え～、ここを開くんですか、なんて声も聞こえたほど。私も、この状態からの準備は初めてだ。でもまあとにかく、目の前から。萱や細い竹や草を刈りながら、山肌にとりついていく。中には鎌では太刀打ちできない太いものもあるけれど、そういうのを避けながら刈り進んでいく。途中で鉈を取り出した。実は鉈はぜんぜん扱えなくて、いつぞや植林のときに使う竹の棒の先を尖らす作業をしたときは、延々かしかしやった挙句にさりげなーく他の作業に移っちゃったという、苦い（？）記憶がある。でも、そうも言っていられなくなったのだ。だけどやっぱり、全然切れない。かしかしかしかし、力任せに振り下ろしても傷がつくだけで、いつまで経っても切れない。なんだかもう、木や竹にあまりに気の毒、という感じ。親指ほどの太さの竹、これなら鎌で切ったほうがまだ早いと思いつつ、悪戦苦闘。そのうち力尽きて、またさりげなーく鎌を手にしたりして。でもやっぱり、そうも言っていられなくて再びかしかし。そのうちに、なんとなく少し切りやすくなってきて、さらにかしかしやっているうち、ついに２，３回ですぱっ。おお、会心の一撃♪うまくいかないほうが確率的にはよほど高いけれど、たまにうまく切れるとうれしい。お昼休みを挟んだり、ちょうどお祭りだったから笛や太鼓のお囃子が風に乗ってくるのを聞いたりしながら、かしかし、かしかし。おしまいの声がかかるころには、びっくりするくらい見晴らしがよくなっていた。作業前と後で写真をとっておかなかったのを残念に思うほど。うーん、みんなの力って、すごい。お昼休みには、植林したところの様子を見に行った。草が茂って苗が埋もれかけているところもあったし、目印の竹のそばに、だけど苗を見つけられないところもあったけれど、たいていのところで苗は元気に育っていた。おお、がんばってるねー、なんて、なでなでしたりして。それから、去年の３月に植えたところにも回ってみた。ここには、私が植えた山桜ちゃんがいるはず。おーい、私の植えた桜ちゃん、手ぇあげてー、なんて言いながら探したら、ありましたありました、見覚えのある名札を下げた桜ちゃん♪おお、元気にしてたかね、なんて言いながら寄っていったら、なんとまあ、私の背丈を追い抜いている。おお、会えてうれしいよー、元気に育っててくれてありがとうねー、なんてなでなでしたり、肩組んで（？）写真撮ってもらったり。自分が植えた木が、こんなに大きくなってるなんて。うれしくて、不思議だな。ああ働いた気がする、なんて言いながら山を降りて、いつものようにおいしいお豆腐をいただいて、祖母の家へ寄ってから家に帰った。そしたら、おいしいりんごが届いていて、早速かじって幸せ気分満喫して。ああ、なんて幸せな１日。ありがとうございます♪今月はもう１度森の活動があるそうで。朝から行けるかどうか微妙なところだけれど、でも楽しみ♪余談。よく働いてくれてありがとうねー、とお風呂に入っていたら。ふくらはぎのあたりに、ぽちっとかさぶた発見。はり、何かでつつきでもしたっけか、と思いながらよく見たら、なんとかさぶたに手足がついてる～～～～！！きぃゃゃゃゃゃぁ、と、訳のわからない悲鳴を上げた。少々のことなら平気だけれど、これはさすがに大びっくり。確かかじりついてるダニはそのまま取ると口と針が残ってしまうんだよなぁ、なんて思いながらつついてみると、幸いなことに刺されてはいなかった。とはいえさすがに、これはその場でつぶしてしまったんだけど。ごめんね。うーん。服の隙間から入ったのかなぁ。今回皮手袋を使ったら、とげとげの木に鉈振るった手を思い切りぶつけてもけがしなくてすんだけれど、軍手みたいに手首にフィットしていないからか、手首のところをすってしまったりもした。顔が痒くてタオルで覆ったりもしていたし。うーん。要対策。

  October 15, 2006

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  久しぶりに、仙境

  １０月最初の日曜日は、雨の中。……あちゃー、今日は棚田で稲刈りがあるっていうのにさー。でも、棚田は車で１時間以上走った先だから天候が違う可能性もあるし、掲示板を覗くと『決行します』の書き込み、というわけで仕事の日より早く家を出た。７月に教会学校の遠足でお邪魔させていただいたときには、出るときは雨だったけれど到着するころにはお日様が覗いていたっけ、なんて思い出しながら、久しぶりの道を車でぶいぶい。普段よりは下のほうで車に留守番願って、そばの花や野草に挨拶しながら坂道を登っていると、なにやら妙なものを発見。高～～～くアンテナを伸ばした車。なにやら大人数なスタッフの方たちが、長～いケーブルをひいてらっしゃる。マスコミの取材が入るという話は聞いていたのだけれど、どうも普段と違う。ひょっとして中継でもするのかな？そんなこと思いながら、お邪魔にならないように別の道をほてほて。大して登りもしていないのに早速ぜいぜい言いながらたどり着くと、懐かしいお顔がたくさん。お久しぶりですー、なんてご挨拶して、わんこたちにも挨拶して、っと。そしたら、厨房からお声がかかった。おーい、上がってきて手伝っておくれー、だって。ぎくぎくぎく、私お料理のお手伝いはしないほうがいい人間なんだけど、と肩をすくめつつ入っていったら、そのあたりはよくご存知で（？）、任されたのはなにやら謎の粉（あとでゼリーの素と判明）とお砂糖を混ぜ混ぜする作業。その次は、サツマイモを袋から出してホイルに包む作業。それが終わったら、ゼリーの素をお水（計量済み）に溶かして、牛乳を加えて。あとは、レシピ様のご指示通りにお醤油やらナンプラーやらお酢やら油やら、それから唐辛子とコショウと………と、いろいろビンに入れて、振って、おいしそうなドレッシング作成。次は煮えたゼリーの素をたくさんあるカップに注ぎ分けて、と。（少し余った分をあちこちに足したあとで、空のカップが残っているのに気づいたりして^^;）それが終わったら、水菜を切って、ラディッシュを切って、きゅうりを輪切りにして、大根より大きな立派なズッキーニを切って、たまねぎを切って、トマトを切って。２人がかりで大奮戦。その隣では、おうちのかたが、ここの畑で収穫された小麦からできた全粒粉と天然酵母のピザ生地を作ってらしたりして。隣の部屋では、やっぱりここで収穫されたばかりのお米を炊いて、おにぎりを作ってらしたりして。（このご飯が、第１陣はお釜を使って薪で炊いたご飯で、なんだかもうつやつや光ってるし、炊き立てご飯の甘い香りにおこげの香りまで加わって、むちもちしてて、ああもう、おいしかったことったら！！）なんだかとってもあわただしいわー、と笑いながら手を動かした。これが、稲刈りしてる子ども達のための作業だから、幸せだな。いくさの前も忙しくなるよね、そうでないことがとてもありがたいな、と、こないだ読んだ漫画のことを思い出しながら考えたりして。（いや、戦の前に生野菜のサラダやゼリーは作らないだろうけど^^;）この騒ぎの間に、子ども達の活動が生中継されていたらしい。それは知らなかったのだけれど、できあがったおにぎりやサラダやピザのトッピングを運んでいったら、まもなく次の生中継、というときで、手も空いたので外から中継を観察・おにぎりかじりつつ。電波に乗ることはできないけれど、こういうのは見てる方がおもしろい☆そのあとも、うろうろしているうちに時間は過ぎ、どっこいしょと座ってサラダを食べていたら、子ども達の活動の終わりの会が始まってしまった。今日はこのお姉さん見かけなかったよねー、どうしてだと思う？　という質問に、子ども達の答えは「遅刻したから！」（がくっ）たしかに、子どもの活動に混ぜてもらった多分３,４回、ほとんど昼からだったけどさ。しかもそうめん流しとか何とか、まずはおいしいとこどりで始めることがやたらと多かったんだけどさ。（だぁって教会のお歌当番だったんだもんー）大人の活動の時だって、一応始まるころからいるけど遅刻魔なのは確かだしさ。でも……子どもの正直さって、時にはなんだかとっても容赦ない………（涙）今日に限って言えば、子ども達がやってくる前に到着して（でも遅刻はしたんだけど^^;）、ずーっと食べるものの準備をしてたんだよー（涙）おうちのかたがちゃんと説明はしてくださって、ここにいない他の裏方の皆さんにも拍手、ということになったんだけれども、しばらく泣きまねをしてしまいましたとさ^^;それにしても、裏方というのは想像以上に大変。それは一応知ってはいたけれど、やっぱり体験するとしみじみ大変。今回はやたらと人数が多かったというのもありはするんだけれども、ふだんはこれをほとんどお１人でしてくださってるかと思うと、なんだかもう、平伏もの。もうひとつしみじみしたのは、お釜のご飯はおいしいということ。お米自体がなんでも大ベテランのお百姓さんをして『このお米はすごくいい』と言わしめたのだそうだけれども、農薬はもちろんのこと、肥料も使っていない（藁やおからは入っているのだそうだけれど）、自然の力だけでできたお米。だから炊飯器で炊いても大変おいしいのだけれど、お釜のご飯は飛びぬけておいしかった。雨が断続的に降り続いていたし（でも要所要所ではやんだらしい）、霧も出ていて寒いしで、稲には指１本触れずに帰ることになった（珍しい…）。でも、しばらくご無沙汰していた方たちに会えたり、あかちゃんが大きくなっていてびっくりしたり、いろいろ幸せだったな♪いつものことながら、元気をいっぱいいただきましたのこと。ありがとうございましたー♪（今度は遅刻しないようにがんばりますー^^;）

  October 1, 2006

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• 大きな子どもの夏休み☆

  いつもお世話になっている棚田のかたから、子どもたちの自然体験教室のお知らせをいただいたのは、週末のこと。ふだんは仕事と重なってしまっていて行けないけれど、今回はフリー。しかも、「そうめん流し」という文字が非常に魅惑的。さらに田んぼの草取り（別名人間アイガモ体験）もできるとあってはどうにもじっとしてられない。「大きい子どもも参加したいですー」とかなんとかわけのわからないこと言って、そのくせミサ（と、ちょっとご用）があるし、ハゼかぶれは完治してないしで午前中の下草刈りは辞退して、棚田に到着しましたは１時頃。普段より下の方に車を停めて、ぜいぜい言いながら登ってみると、ちょうどそうめん流しが始まるところだった。文字通りのおいしいとこ取り。竹を割った樋を、冷たくてきれいな水が駆け下る。その流れに時々白いおそうめんが加わるのだけれども、これがけっこう速い流れで、慣れるまでは「すかっ」なんてのもしばしば。来た来た、あっ、色が付いてる（抹茶や梅やで色の付いたおそうめんが混じってる）、あーっ逃げられた、なんて騒ぎながらおそうめんを追いかけ、首尾よく確保したのをつるつるといただき、また狩りの体制に入り‥‥。気分はカワセミちゃん？お腹いっぱいになった子どもたちが流してくれるおそうめんを笑いながら追いかけて、こちらもおなかいっぱいになった。午後からは、まずはお芋のつるの植え付け。おいしいお芋になーぁれ♪、なぁんて言いながら、お芋のつるを互い違いに植えて、草のお布団をかぶせた。ちょうど、お家のかたがあかちゃんを抱っこして少し離れたところでブルーベリーの実を摘んでらしたんだけれども、その手元を不思議そうに見つめてるあかちゃんの表情が、すっごくかわいかったな。それから、アイガモさん。教会に行く都合なんかもあったので、田んぼ作業があるのは承知でずるずるフレアースカートで行っていた私。あ、どっこいしょと裾をウエストのところまで引っ張り上げて作業。もちろん下には膝下までのおズボンをはいていたんだけれども、実は部屋着だったので恥ずかしくてスカートは脱がなかった。でも冷静に考えてみると、よけいにすごい格好だったかもしれない^^;それはさておき、アイガモさん。子どもたちも一緒に、お家の下の広い田んぼに入る。田植えの時と比べると硬い、でもにゅるっとした泥。うふふー、この感触が好きー♪草が生えてても平気で育っている稲もいるんだけれども、ちょいと草の方が優勢で、育ちかねてる稲もいる。というわけで、そういう稲のところの草を、むしりむしり。根っこにはなかなか手が出せなくて地上部分をむしるだけだけれど、草がもう一度葉っぱを出す間に稲が育ってくれれば大丈夫、と。はいはい稲さん、がんばってるねぇ、草さん失礼ねー、悪いけど稲さんに場所を譲ってね。時々「ぐわぐわ」なんて鴨の気分も演出しつつ（？？）、むしりむしり。‥‥こうして、草の命ももらいながら、稲は育つ。作物をいただくときは、その作物自身のいのちや、それを育てたり運んだりしてくださった方たちの手間や思いだけではなくて、それを育てるために、他のたくさんのもののいのちもいただいているのだと知ったのは、やっぱりここで、初めて草刈機を使って、確かそばを植える前の田んぼを刈り刈りさせてもらったときだったっけな。子どもたちが帰ったあと、大きな子どもは草刈り２ラウンド目。はるばる千葉県からいらしたのだという棚田のかたのお友達と棚田のかたが田転がしという道具で草取りをなさっている横で、こちらは地道に人間アイガモ。ぐわぐわ。むしりむしりも量が多いと、そのうち手と腕にけっこうきいてくる。今日１日で握力が３キロぐらい強くなったかしれないぞ、なんてひとり苦笑しながら、むしりむしり、踏み踏み。でも今回は、前回お邪魔したときに私が植えた（部分もある）田んぼ。私の植えたとこだけ枯れちゃってたらどうしようー、なんて心配していたけれど、どっこい、ちゃんと育ってくれていて一安心。でも使った紙マルチが１年前のものだったからか、他のところより早くとけて早々に草が生えちゃったそうだ。というわけで、ちと栄養不良気味。おおーう、愛しの稲ちゃん、元気出すだよー。草さんごめんねー、ちょっと稲さんに養分あげてね、元気な稲になーあれ、おいしいお米になーあれ、なんて言いながらひたすらむしりむしり、踏み踏み。そのうち訳わからなくなって「元気なお米になーあれ（これはまあいい）、おいしい稲になーあれ（おーい）」なんて口走ったりもしてたけど^^;気がつくと帽子のつばにちっちゃな尺とり青虫ちゃんがくっついていたり、ヤゴの抜け殻を見つけたり、わざわざ運んでくださったお水をとってもおいしくいただいたり、楽しかったな。ついでにアブにまとわりつかれたりもしたけど^^;　これを歓迎するにはさすがに修行が足りないようで‥‥‥^^;　痛いじゃないか！でも、私は１度背中を刺されたくらいだったのだけれども、田んぼから上がってみると、他の人の足はもっと刺されあとだらけだった。うーん、私に足りないのは根性か集中力か^^;本日２度目のスイカをいただきながら一休みしていたら、夕食を一緒にいかが、と、とぉってもありがたいお言葉。そりゃもうしっぽをぶんぶん振りながらお言葉に甘えましたのこと^^;今回は立派な鯛様が、どどーんと４匹。すてきな麦藁があったので、それで星を作ろう大作戦をしたりそのために糸を確保しよう大作戦（別名タオルの糸抜き^^;）をしたり麦藁で籠を編んでらしてるのを見てすごーいと目を丸くしたりしながらたまーに魚を焼くお手伝い（もしかしたら邪魔だったかも^^;）をして、それから机を運んだり蚊取り線香をいっぱい準備したりして、総勢９名のにぎやかな晩ご飯、しかもお外で！スイカでお腹が膨れていたから、そんなに食べられないかもー、なんて言っていたのだけれども、いざいただきますをしてみると、きゃーんおいしい、みんなと一緒のご飯は楽しい、というわけでしっかりいただいてしまった。おちびさんが蚊取り線香の火で空中に字を書くのをあててみたり、お月様やお星様を見たり、おいしいスイカやデザートもいただいたり。あああああ、とぉっても楽しくておいしかった！帰りがすっかり遅くなってしまったけれど、ちょうど途中で夏祭りがあったようで、下手に早く帰ると渋滞に巻き込まれたと思われるので、ちょうどよかった。別のところでは大きな花火大会もあったので、帰り道、反対車線はずっと車がつらつら並んでいた。いつぞやこれの渋滞に巻き込まれて、歩いて３０分足らずのところ車で１時間以上かかった覚えがある。そんな渋滞を抜けてらしたんだろうなぁ、ご苦労様ですと思いつつ反対車線なのですーいすい。帰り着いたとたんに眠くなって、筋肉痛予防にアーニカをなめておいてからごてっと寝てしまった。そりゃそうだ、ふだんの生活の１ヶ月分くらい身体（特に腕から先）が働いたに違いない。（ふだんの生活はどんなんだ^^;）でも、とぉっても幸せだったな。稲たちが元気に育ちますように。棚田のみなさんや千葉からいらしてた方たちや子どもたちやお世話の大人のみなさんに、とっても感謝。ありがとうございましたー♪

  August 6, 2006

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  ちょっぴり天の近く

  昨日の夜、寝る前に母上様に聞かれたもんだ。『明日の森の活動、朝は何時に出るの？』９時集合だから、８時ころ、と返事したもんだ。で、今朝。森へ行く準備をしながら、なぜか集合が９時３０分だと確信していた。シャワーを浴びている途中で『ん？　違う、９時だ！』。ちなみに、この時点で鳩はとっくの昔に８回鳴いたあと。きゃあああ、とすっ飛んで行ったけれど、集合場所には誰もいなかった。………ああああ、ついに置いてけぼり食らってしまった………（いや、待たれちゃうと余計恐縮ではあるんだけれども）幸い、一度は行ったことがある。ま、なんとかなるでしょ、と、山道を１人てくてく。雨が続いたあとで緑が生き生きしているし、川は元気に流れてるし、シャガの花が咲いてるし。のんきにハイキング気分を満喫しながら歩いていたら、車の音。なんと、迎えに来てくださったのだ。うううう、ありがとうございますー。というわけで、後半は楽に、森の入り口までたどり着いた。でも、実は、今回の場所はこの先が問題。山道なのだ、思いっきり。しかも見事な上り坂なのだ。昨日森の活動でも時々ご一緒する方に、明日はどうなさいますか、って聞いたら、場所を伝えたとたん『やめとく』と即答されちゃった^^;１年前、初めてここへきたときには、うわさは聞いていたから、『遭難しないように気をつけますぅ』なんて言って笑われたっけ。とかとか、実際には標高３００メートルくらいなものらしいけれど。楽しくおしゃべりしながらも、ぜいぜい。途中で一休みしたとき、眼下に広がる眺めを見て『ずいぶん登ったなー』と思ったら、上から『おーい』って声がかかった。振り返ると、この光景。………あそこまで登るのか、と、ちょっと気が遠くなった。そんなことしながらも、歩いているといつの間にやら上までたどり着いていた。さっきは見えなかった山向こうの市街地が、淡くかすんで見えている。その手前に見える産業廃棄物処分場が、ちょっとやだけど。ここは２年前に植樹をしたところで、今日の作業はその下草刈り。でも、あとから作業に加わったせいもあるだろうけれど、たとえば若木が草に埋もれちゃって育てない、というような状態ではあんまりないなー、なんて思っていた。でも、午後から行ったところは、苗木を文字通り発掘するような感じで、目印の竹があるからかろうじて気付くけれど、うっかりしていると草と一緒に刈りそうになるくらい。たとえば、カヤの中に竹があるぞと思ったら、クヌギちゃんが埋もれていたり（まだこれはわかりやすいほうだった）、サルトリイバラの塊の中に竹の先が見えてるぞと思ったら、なんと山桜ちゃんがその中に閉じこめられていたり。悪いね、この子に場所を譲ってくれるかな。そんなこと言いながら、発掘。埋もれている木を傷つけないように、ちょっと神経使うけれど、発掘できたときはうれしかったな。おーおー、がんばってたんだねぇ、明るくなったでしょ、元気に伸びてね。そんなことを言いながら、けなげな葉っぱをなでなでしちゃったりして。山桜ちゃんたちは、けっこうどんどん大きくなって、私の背丈を越しているものもかなりあったのだけれど、ものによっては植えられたときとほとんど変わらない状態で、でもがんばって生きてる苗木もあったのだそうだ。自然に生えてきた杉やヒノキの子どもたちが、それはもう元気に育っていて、やっぱりその土地のものが強いのかな、なんて話になっていた。でも、若木たちが育ってるところって、いとしくってうれしいな。生き生きした（とってもおいしそうな…をい）若葉をおひさまに向けているクヌギちゃんの足元に、去年の落ち葉があったりして、当然ではあるのだけれどなんだかとても不思議で、それからうれしかった（すっごく立派な落ち葉だったの♪）。植えたときから比べればずいぶん大きくなったはずだけれど、まだまだちっちゃいクヌギちゃんたち。でもがんばって育ってるのね。帰り道では、お茶摘み。中腹にお茶の木たちが住んでいるのだ。近くに現役の茶畑もあるので、この木たちも昔は人が植えたのかも。せっかくの新芽を失敬しちゃって申し訳ないのだけれども、ありがとう、大事に使うからおいしいお茶になってね、なんて言いながらおいしそうな新芽をぷちぷち。ふもとにたどり着くころには、両手にいっぱいくらいのお茶の葉がとれた。本当は、教会学校のちびたちとお茶作りをしたいんだけれども。さて、土曜日までどうやってお茶の葉を保存したものか……。いつものおいしいお豆腐を買い込んで、ちょいと祖母の家へ寄り道。摘みたての生のお茶の葉っぱで、お茶をいれて飲んでみようと思ったのだ。生のお茶のお茶（^^;）は、ほとんど透明で、飲んでいいのかどうか最初ちょっと困っちゃった。でも、すっきりしたお茶の香りと、ほのかな味。普段慣れている緑茶の味とは違うけれど、なんだかとってもおいしかった。ついでに晩ご飯をご馳走になりましたとさ。めでたし、めでたし。さすがに疲れたので、筋肉痛予防も兼ねてアーニカ（ホメオパシーのレメディー）をなめなめしているけれど、でも、とっても気持ちよかったな。光る葉っぱたちをなでて吹いてくる風。鳥の声や、虫の羽音や、バッタさんたちや目にも留まらぬ勢いで、音だけ置いていくトカゲちゃんたちや。人の笑顔やいろんなお話。森の時間と人の時間について、ちょっと考えちゃったこと。いつものことだけれど（体力だけはいつもよりちょっとだけ余分に使ったけれど）、とっても幸せな１日でしたとさ。ありがとうございました♪

  May 21, 2006

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• 不思議の森へ

  わーい、お久しぶりの森の活動の日♪明日、ちょいとアッシーを勤めることになっているのでレンタカーの予約をしようとしたら、受付が８時から。この時点で遅刻は確定だけれど、あわてて飛び出したら、軍手忘れた。普段は車に積んでいるのだけれど、お客様にお乗りいただくからって降ろした荷物の中に入っていたのだ。頭痛を覚えつつ、コンビニへ。綿１００％じゃない軍手があることにちょっぴりカルチャーショックを受けた。……何というかもう、しょっぱなから、つまづくものだ^^;というわけで、これはもう始めの会も終わっているに違いない、ええっと現地へはどう行けばよかったんだっけ、なんて思いながら途中の広場に車をとめて坂道ほてほて上っていたら、聞き慣れた人の声。なんと、ありがたいことに置いてけぼりくわずにすんだ。今日は４年前に植樹をしたところの、下草刈り。といっても寒いのも手伝ってか、草のほうはそうすごいことにはなっていない。ついでに植樹した桜たち、もう私たちの背丈より高くなっていて、やわらかい若葉を風に揺らせていたりする。私は、この木が植えられたころは、まだこの会のことを知らなかったけれど、こうして大きくなっている木に挨拶したりするのは、とっても不思議な気分。下草刈りのついでにわらびも収穫したり、ぜんまいいただいたり。溝掘りのお手伝いをして、しっかりとことを余計にややこしくしたり（ごめんなさーい）それから、支えの竹を立て替えるののお手伝いで、切り出された竹を運んだり長さをそろえてのこで切ったり（不器用に、じたばたと…^^;）。中空とはいえ、竹も量をかつぐと重い。欲かいて一度にたくさん運ぼうとするものだから、千鳥足だったりして。何だかもう、やらかすことが片っ端から私らしいと、自分で苦笑。奥のほうに、なぜか、背の高い草が全然生えてないところがあった。背の低い草たちがびっしり生えていて、何だかそこだけ別世界。ちょいとしゃがみこんで地面に顔を近づけて、うわあ……としばらく沈黙。ちょっとナズナに似ているような白い小さな花、葉っぱの先という先に小さな水滴をいっぱいつけた、スギナちゃん。杯みたいに開いたてっぺんに、小さな小さな種をいっぱい抱いている草。緑の中にちりばめられた、小さな、明るい紫色の花。やわらかなカーブを描く細い葉っぱに、つらつら並んでいる水の珠。できることならしばらく虫の視線で眺めていたかったな。ここにはきっと、妖精たちが住んでいるに違いない。そんなことを、何だか自然に考えてしまうくらいきれいな場所だった。こんなにすてきな場所が、そ知らぬ顔をして存在してるなんて。なんて不思議。そして、なんてうれしいんだろう。あああああ、デジカメ持ってくればよかった。時々お世話になっている神父様なら、こういうの、とってもすてきな写真に撮ってくださるんだろうな。ああ、日ごろ大変なお仕事してくださっている神父様、こういうのがとってもお好きな感じだったから、ここにいらしたら、どんなにすてきな命の洗濯になることか。……とっても遠方というのもさることながら、さすがに神父様をつかまえて日曜日にミササボってくださいとは、いくらなんでも言えないんだけれども。神父様ー、すっごくすてきですよーっ、と、うれしさ飛ばしてみたりして。帰り道、アスファルトの道路へ出たところで、気がついた。あ、何だか疲れるぞ、この坂道。山の中では、もっと足元が悪くてもっと傾斜のあるところを、場合によっては小走りで上ったり降りたりしていた。よくこんな体力（気力？）があったものだと、自分で感心するくらい。でも舗装された道は、ほんの少しの上り坂で、ぜいぜい言っている。どうやら体力や気力が急に増えたわけではなかったみたい。一緒に歩いてくださってた方に話したら、山の地面や草はやわらかいから、受け止めてくれるから、と言ってくださった。アスファルトの地面は硬くて反発があるから、疲れるんだろうって。車が通るにはこれくらい反発がないとかえって不便なのだけれど、そうかー、土や草って、すっごくやさしいんだな。おいしい甘酒やお味噌汁でお昼ご飯をいただいたあとは、ずーっと昔から代々ここに住んでらした方のお話。昔、かやぶきの屋根を葺き替えるために、いちどに８０キロくらいのかやを刈って運んだというお話に目をまん丸にしたり、林業って肉体的にもさることながら経済的にもとっても大変なんだなと何だか考え込んでしまったり（ちょっと、これは、申し訳ないぞ）。いろいろ大変だからこそ、その中ではぐくまれたつながりがあるんだな、なんて何やらしみじみしたり。そういうものを知らないで、ぽんとそういう社会の中へ入ってしまうと大変だったり戸惑ったりするだろうなと思うけれど。（うーん、やっぱりうまくいえないなー）いつものことながら、いろんなものをいただいた、幸せな１日でありましたのこと。ありがとうございました♪……でも、実は今日はこれで終わりではなくて。帰ってからあわてて着替えて、駅へダッシュ（いや、車が）。はるばる東京からきた親戚を迎えに行って、母上様と４人で夕食会。地元の新鮮な魚料理が食べられるお店へ。………なぜか私たちがご馳走していただいている辺りがかなーり謎だけれど（ま、親戚とうちでは、経済的なレベルは親戚のほうが断然上なんだけど^^;）、いろんな話をしながらおいしいものを食べられて、いと幸い。明日は、祖母も加わるので、レンタカーで動くことになる。（軽の貨物車じゃ、５人は物理的に乗れないもんなぁ）免許を取ってからこのかた、このちっこい軽以外を運転したことないんだけど。オートマも、これまでは乗れませんの一点張りですませてきたんだけど。………どきどきどき。

  April 23, 2006

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• ここは森になる

  本日、森の活動の日♪昨日は雨が降って、新しい靴横目で見ながら『晴れますように』なんて言ってたものだけれど、起きてみるといいお天気♪なるほどー、日ごろの行いのいい人がたくさんいらっしゃるのねー。前の晩は何やら寝付けず、３時の時報聞いても、まだじたばたしていた。そんなわけで寝起きはすこぶる悪く、何とかべりべりと寝床から体引っぺがしはしたものの、遅刻^^;まあ、道中で眠ったりしなかったし、思っていたよりは早く着いて、幸い。今日は、来月に植樹祭をするところの準備なんだって。地ごしらえというそうだけれど、山肌のところどころに丸太を横に並べて、そこへ刈った下草なんかを集めていく作業。私は他の人が並べてくださった丸太のところへ、下草を集めていった。下草を刈る作業もすでにしてくださっていたので、あとは集めるだけ。なのだけれど、これがなかなか、どうしてどうして。思うようにきれいにならない。この森には１年前から時々来ているけれど、去年は、多分この後の段階、木を植えるところに竹を立てる作業から始めたから、今回の作業は未知の領域。高校時代に学校林で植樹をした経験はあるけれど、ずいぶん前のことでもあり、去年は１本植えるのにもずいぶんじたばたしていたっけ。（午前中いっぱいで２本しか植えてなかったというのだから……）ほとんど初めて状態で気づかなかったけれど、去年もこんなふうにして、植えられるように準備をしてくださってたんだなぁ。早い段階の作業がとっても大切だということは、糸紡ぎや簿記の勉強で、身にしみてる気がする（←つい手を抜いたりどじを踏んだりしては、あとで泣きをみる私）。そして、植樹祭の時には初めて木を植える方もたくさんいらっしゃるだろう。おおお、責任重大だよ。私が植えるときにどんなふうにしてくださってたかなー、どんなふうにすると植えやすいのかなー、なんて考えながら、がさごそ下草を集めていく。とはいえ木を植えた経験なんて、いやまあないというわけじゃないけども、というレベルだから、植えやすくなってるかどうかは限りなく謎。でも、時々バランス崩してじたばたしたりしながらも、なんだか楽しくて、歌いながら作業してしまった。今日はこれでおしまい、と言われたときには、えーっ、佳境なのにー、なんて、最後のほうまで粘ってたりして。同時に、これを毎日のお仕事になさってる方たちはすごいなぁと、毎度のしみじみもかみしめたけれど。おひさまは出ていたものの、風は冷たくて、じっとしているときは防寒着を着ていてもぶるぶる震えたくなるような状態だったのだけれど。午後からは雪が舞ったりもしたのだけれど。作業をしていると、ほこほこ暖かくなってきて、だんだんそれも通り越して、しまいには上着を脱いでしまった。でも風の当たるほっぺたやあごはとっても冷たくて、でも寒くなくて、なんだかとても不思議だった。おもしろかったのは、ヘルメット。前回貸していただいたときは、暑いだかなんだか言ってさっさと脱いじゃったのだけれど、今回はずっとつけていた。途中で頭が痒くなって、かこうと手をやったら『こつ』。んぎー、ヘルメットが邪魔をするー、隔靴掻痒よりもっとじれったいー、とじたばたしながら、ヘルメットごんごん叩いてみたりして。（それでもヘルメットをはずす手間は省く私^^;）でも、不思議だな。今下草も刈ってしまって、ほとんど裸みたいなこの場所が、そのうちに苗木でいっぱいになって、さらには若木の森に、そしてずっと先には、人間の背丈をはるかに越える木々たちの森になっていくんだろうな。森の時間は緩やかだから、そのころ私が遊びに来ることができるかどうか、わからないけれど。森は、育っていくんだろうな。ずっと、ずっと。今こうして植林の準備をしてる人間たちのことを、木を植え、下草を刈りにくる人間たちのことを、大地は、森は、覚えているのかしら。……不思議だな、なんだか、とっても。帰りに、去年木を植えたところへ寄った。さーて、私の植えた木は元気にしてるかな？確かこの辺り、というところで、きょろきょろしながら『私の植えた木、手を上げてー』。いましたいました、私の名札をけなげに下げた、ちっちゃな桜の木。冬だから、ちょっぴり寒々とした格好ではあるけれど、細い枝のあちこちに芽がついて、春を待っているもよう。わーい、うれしいな♪元気だったんだね、生きててくれたのね。うれしいな。もう少ししたら葉っぱが目を覚ますんだろうね、今度会うときには、緑の葉っぱが揺れてるんだろうな。楽しみにしてるから、元気でいてね。そんなことささやいておいて、お別れ。一緒に木を植えた他の人の桜も元気で、うれしかったな♪来月の植樹祭の日には、ホメオパシーの講演会と、その近くで、だいすきなかめおかさんの講演会と、行きたいよーと騒いでいるバレエの公演と、ホメオパスさんとの面談と、たぶんオイリュトミーの講座と、場合によってはもう１つ用事が重なりそうなので（涙…^^;）、分身の術を会得していない身なれば、たぶん参加できない。とっても残念だけれど、今日地ごしらえしたところに目印の竹とテープをつけた木の子どもたちが風に揺れるところは、想像するだけでも、なんだか幸せだな。１ヶ月以上先のことだけれど、いいお天気になりますように。

  February 12, 2006

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• 思いっきり、天界♪

  平日より１時間早く起きて、おひさまが顔を出す前にお出かけ。今年初めての森の活動の日なのだ♪ふだんは山越えの道を行くのだけれど、時節柄凍結が怖いので海岸をぐるーっと回っていくコースにした。距離・時間ともに５割増なんだけれど、ちょうど母上様が海沿いコースの途中に用事があるというから、アッシー兼任で安全ルート。何となく、昨日も同じコースを走ったような気がするんだけど。（歌の講座と、サンキャッチャーのお店でお買い物があったのー☆）寒くなるかと覚悟していたら、ぽかぽかおひさま。でも国道を外れて山道を登り始めたところで、電光掲示板が気温氷点下１度と教えてくれた。ひえー。たしかに、２時間近く走ってすっかり暖まった車の外から、何となく寒さがしみこんでくる。いつもより下のほうで車を止めて、ちょうど同じころにいらしてた方たちと棚田の中の坂道を登る。早速ぜいぜい言って立ち止まって笑われたりして。たどり着いてみると、懐かしい顔と、はじめましての方たち。子どももたくさんいて、何だかとってもにぎやかだった。さて、今日は炭焼きと、お餅つき。炭焼き初体験なので大わくわく。前に焼いた炭が釜の中に入っているので、それを出すところからスタート。わくわくわく。いちど炭焼き釜の中に入ってみたかったんだー♪というわけで、入りたいと騒ぎ立てて、入らせてもらった。とはいえ入り口がけっこう狭い。つっかえないかドキドキしたけれど、セーフ。中は思っていたより広くて、しゃがんでいたら頭はつっかえない。入ったことはないけど、かまくらみたいな感じかな？天井が赤っぽい土の色そのままなのが、何だか不思議。（中で火を焚くわけじゃないから、当然なのかもしれないけど）灰や炭の粉が舞っているから、最初の一呼吸でびっくりした。もちろん鼻や口はタオルで覆っているし、咳き込むようなこともないけれど、うわ～粉が舞ってるー、と実感するような感じ。目が慣れてくると、奥のほうに炭が並んでいるのが見えた。木を縦にして入れてあったようで、そのままの姿で炭になっている。うーんカーボベジ（植物の炭から作られたレメディーの名前）の巣、なんて訳のわからない喜び方をしながら手を伸ばし、崩さないように気をつけながら（炭の外見もさることながら、うっかり崩しちゃうと、その勢いで粉や灰が舞う）入り口のほうへ出していく。割れ口がとてもきれいな形になっていて惚れ惚れしたり、長くて太い立派な炭に目を丸くしたりしながら運ぶうちに、たぶん３分の１か４分の１くらい残っていた炭は全部明るいところへ。そのあとも灰の中に残っている炭を拾い出したりして、いいかげんに出ておいでって何度か言われたあとに（^^;）、しぶしぶ外へ這い出した。自分ではあまりわからないけれど、見事に真っ黒になっていたようで、よくがんばったとお褒め（？）にあずかるやら、笑われちゃうやら。自分でも見てみたかったなぁ、人間マックロクロスケ。わーいシンデレラちゃん状態ー、とか何とか訳のわからないことを言いながら水のあるところへ行き、まずは上着を脱いでばたばた。鼻や口を覆っていたタオルが黒くなっている。うわおー。顔を洗ったりうがいをしたり、ついでにおいしいお水を飲んだりしてから戻るとドラム缶を利用した釜の中に、竹がぎっしり入っていた。小さな口を残して蓋を閉めて土をかぶせ、口のすぐ外で火をたく。扇いで熱を送ると、そのうち釜の中が熱くなって、竹が自分で燃え始めるんだって。というわけで、次は釜の外で焚き火をぱたぱたあおがせてもらった。（わかったこと：うちわって大変立派な文明の利器！）あおぐだけのはずだけれど、これにもやっぱりこつがあって、最初は煙が止まってしまったりしていた。そのうち少し慣れてきて、のろしごっこをして遊んだりしているうちに煙が突然ぶわっと膨らんだので大びっくり。あおがなくても煙が出続ける。こうなったら、もう外で火を焚かなくてもいいんだって。親指と人差し指で作った輪っかくらいの通気口を残して焚き口を閉じ、土でふさいでいるのを目を丸くしてみていたり、煙の温度を測ったり、長～い煙突から竹酢液が落ちてくるのを観察したり、煙突に触って煙の温度の違いを確認してみたり。そうこうしているうちに、下のほうから『お餅つきを始めるよー』という声。子どもたち、降りといでー、と続いたのだけれど、それを聞く前に駆け下り始めていた（もちろんトップで）、大きな子ども（^^;）。木の臼と杵が登場し、まずは慣れている大人がぺったんぺったん。見る間におもちができあがり、関東風とかでお湯の入ったボウルにどぶん、そのままちぎって、あんこやきなこ、大根おろしでお化粧して。一臼分のお化粧がすんでから、みんなでいただきますをして。お～いしい♪　いろいろな味を楽しんで（納豆餅まで出現！）、次は玄米のお餅。これは次々とお雑煮のお椀の中へ。さらに、次は蓬餅。ほんのりいいにおいのする、いい色のお餅だった。実はもう一臼、玄米のお餅があったのだけれど、このころにはもう、みんなおなかいっぱい。子どもたちもぺったんぺったんつかせてもらって、このお餅は保存用に餅粉でお化粧。その横では、天然酵母のピザ生地を子どもたちがのばしている。これにもちゃっかり紛れ込んで、久しぶりにパン生地を触った。おお、久しぶり♪　おーいしそ♪石釜のところへ行くと、大人の女性陣がのばし直しをなさってた。釜の上に置いた鉄板で焼いているから、あんまり厚いとぐあいが悪そう。見ていて思わず言ってしまった、『なんだ、ナンなんですね。』……いや別に、ダジャレじゃないんだけど。『そう、ナンなんです』なんて似たようなことを言い合って笑いながら、生地を薄くのばして鉄板に置いていく。そのままでもおいしいし、シナモンシュガーをのっけてもおいしいし。ナンとも言えず幸せなナンでございました、はい。（いや、ピザ生地なんだけど）わんこたちと遊んだり（お散歩もさせてもらった♪）、焚き火にはりついたり、遠くの大きなイチョウの木が、時々お日様の光できらきら輝くのを見たり。農薬も何もなしで育ったみかんを食べながら、香りや味の違いに驚いたり、確かにでこぼこだったり汚れていたりして見てくれは無骨だけれど、これが本来の姿なんだろうな、なんて言いあったり。焼きみかんも食べさせてもらった。すっごく甘くて香りがよくて、おいしかった。それからそれから、みんなで納屋に集まって、ぷち書初め。聞いたときには思わず、『かかかかかか、書初めって』なんてからす天狗みたいな鳴き声を上げていた私だけれど、腹をくくって書いた。今年の目標、漢字１文字ということで、『動』。いろいろ考えたり口で言ったりしていても、なかなか動かぬお人なので。実践しようね、失敗を恐れたり面倒がったりしないでやってみようね、という趣向での『動』。ローマ字だと『Ｄｏ』なわけで、それもちょうどいいかも。笑っちゃったのは、斜め前のお方がまったく同じ字を書いてらしたことと、お隣の方の書初めは『行』だったけれど、これは『行動』の『行』だったこと。見て、聞いて、びっくりしちゃいましたのこと。他にもいろいろ、それぞれみなさんの思いを込めた書初めを見せていただいて、なんだかほこほこ。（４匹のわんこの名前が全部出てきたのがおもしろかった）餅米を育ててくれた田んぼに『元気な土になってねー♪』と言いながらそば殻をまいて、ついでにちょっと傾斜の急な坂を『滑るかな』と思いつつ降りて、案の定見事に滑って笑われておいて、見てくれはお店のみかんとぜんぜん違うけれど、味もぜんぜん違うおみかんとお塩をお土産にいただいて、いつものようにとってもおいしいお豆腐も買い込んで、そりゃもう幸せ気分で下界に戻った。普段の１か月分くらい（いや、もっと？）、いろいろ楽しませてもらって、さすがに疲れたのか、途中寄った祖母の家でごてっと夕寝（灰かぶり姫のままだったんだけど……^^;）。遊び疲れてころりと寝るなんて、最高♪夕食を２人で食べて、いろいろな話をして、天の川の見えそうな星空の下帰ってきた。ふー、楽しかったな。なぁんて、私は楽しいところをあちこちかじってとっても幸せだったけれど、こないだお邪魔したときそうだったように、真っ暗になってから、釜の様子を見てくださったり、あとのお世話をしてくださったり、するんだろうな。事前にもいろいろ準備をしてくださっているし、私が遊んでいる間に食べ物の準備や食器の後片付けをしてくださっていた方たちもあったし。そういうの、すごいなぁと思う。いつか私もできるといいな。とってもとっても幸せで、うれしかったな♪ありがとうございました～！

  January 22, 2006

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