青い空、護って
珍しく早めに職場を飛び出して、映画館へ。今日は『日本の青空』を観たんだー。一口で言っちゃうと日本国憲法ができたときのお話かな。押し付け憲法なんだから改正して日本人の手で作ったものを、とかいわれてるけど、それはほんとにほんとかな?…というお話で。関わった方たちの思いや願いや、熱意。基本的には、政治のことはここで騒ぐ気ないんだけど。人の数だけ正義があるし、感じ方も考え方も人それぞれだから。意見が違うのは当然だし、だいじなものを否定されたら腹が立つのは多分誰でもそうなので、個人的にはあんまり触れたい領域じゃない。だいたい色々言えるほど物事知らないし。それに、言葉はどうとでも使える。極端な話、聖書の言葉を戦争の口実にすることだって可能なわけで。『正義』だって、同じだよなって思う。……でもでも、まあ。私が払ってるお金やしてることで、知らないうちに誰かが殺されたり苦しめられたりするのは勘弁してくれだと思う。それに、殺されていい人なんてどこにもいないし、殺していい人もいない。私は戦争なんてごめんだし、私の大切な人が苦しむのだっていやだ。人のつながりはすんごく緻密で不思議だから、きっと、誰もが回りまわって誰かの恩人だったり、大切な人だったり、するんじゃないかなと思う。…そういう人が苦しむの、うれしい人は多分いないよね。だったらもう、答えは出てると思う。憲法が押し付けであろうとなかろうと、表現を変えようと変えまいと、よその国がなんと言おうと(あ、自国の中でも…むしろこっちが問題?)。政治的決断とか何とかは、きっと難しいことなんだろうけど。…でも。戦争は、かっこいいことじゃない。飢えたり、怯えたり、脅かされたり、殺されたり、殺したり。時々空爆なんかがテレビ中継されてるけど。あの下で、建物が壊されてる。住んでた場所が、だいじなものもろとも、なんの断りも保障もなく。人が、殺されてる。もちろんこれも前触れも断りもなく、焼け爛れたり、バラバラの肉片になったり、人に見られたくない姿往来でさらしたりして。…そして、満足に弔われることもなく風化することもあるんだろう。そういうことを、どんな条件つけたら、自分にやっていいよって言える?自分の大切な人をそんな目にあわせてかまわないよ、仕方ないねってどういう理由があったら言える?……私は、そう思うんだけどな。自分の中の戦争の芽、回りまわって殺戮につながる芽、気付いて除くのは、とっても難しいことだとも思うけど。……などなどと、夜中まで色々考えてしまいましたのこと。先週は、やっぱり駆け込みで『明日への遺言』を観てきた。続けて、とってもいろいろ考える作品だったな。いつもいい映画上映してくださる映画館さんには、とっても感謝。