|
カテゴリ:ミステリー(推理小説)
「雪の断章」 佐々木丸美 創元推理文庫 880円
迷子になった五歳の孤児・飛鳥は親切な青年に救われる。二年後、引き取られた家での虐めに耐えかね逃げ出した飛鳥に手を伸べ、手元に引き取ったのも、かの青年・滝杷祐也だった。飛鳥の頑なな心は、祐也や周囲の人々との交流を経て徐々に変化してゆくが・・・・・・。ある毒殺事件を巡り交錯する人々の思いと、孤独な少女と青年の心の葛藤を、雪の結晶の如き繊細な筆致で描く著者の代表作。(表紙カバーより) 2009年1月、読破。 デビュー当時(1985年)の斉藤由貴が主演で映画化された作品。 ミステリとして読むと全く期待はずれになります。事件と関係なくどんどん物語は進んでいきます。なぜここまで関係者が事件に無関心なのかと思ってしまいます。しかも非常に狭い空間で事件が起こったにもかかわらず。 小学二年生で祐也に引き取られ、大人(大学生)になるまでの飛鳥の心の内面を綴った少女文学っていう感じです。そう読むと著者の文体は、ぴったりです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[ミステリー(推理小説)] カテゴリの最新記事
|