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テーマ:戦争反対(1189)
カテゴリ:国際
信楽提督さんからいただいたコメントで非常に共感できる部分がありました。
>ですが、私は同時に「何で日本政府はこんなに、マズイ戦争をしたのだ」という当時の政府への怒りも沸き起こります。そして、私は第二次世界大戦の日本が一番反省すべき点はこの様な本土空襲を許した当時の戦争指導であると考えています。 そのとおりですね。当時の日本の国力を考えると、欧米列強のまねはとてもできません。しかし、まねをしてしまった結果、結局は勝てるという根拠のない米英との開戦にまで踏み切ってしまったのです。 アメリカは大喜びでした。ルーズベルトの仕掛けた『パールハーバー』にまんまとのせられて、日本から仕掛けてしまったのです。戦争ははじめにしかけた方が悪いに決まっています。勝敗は別としてもです。アメリカは日独伊三国同盟を利用して、裏口からヨーロッパ戦線に参加することができました。国民一丸となって戦ったあの戦争はアメリカの計算ずくだったと考えると何ともやりきれません。日本など、アメリカとしてはひねるのは簡単だったでしょう。最後には核兵器の人体実験をされる始末です。 そういうことを大局的にみれなかった当時の政府・軍部中央・昭和天皇は批判しなくてはなりません。二度と同じ過ちを繰り返さないためです。 ところが信楽提督さんとは次のようにおっしゃいます。 >確かに、これらの砲艦外交は今の感覚からすればとても容認できるものではありませんが、だからといって、今の理屈で以ってそれを「侵略だ。酷い事だ」と糾弾するのは江戸時代のあだ討ちを「とんでもない殺人行為だ」と糾弾するのと同じではないでしょうか? あれが侵略でなければ何というのでしょうか?歴史的評価はすでに確定的です。欧米列強とて旧植民地に反省と謝罪をしなくてはなりません。植民地から吸い上げた富でもって、今日の彼らの裕福な生活があるといってよいでしょう。何も日本だけが反省しなければならないわけではありません。 国家総動員法や治安維持法の被害者達が、現在の感覚でもってあれは残忍だったということはできませんか?大東亜共栄圏であれ国民を縛る法律であれ、当時としても妥当な政策とは言えません。あだ討ちは国内のみの問題であって、今私が述べているのは国際問題です。被害者の立場に立ってみれば、当時の法がどうのなどという論理は通用しません。当時の法や文化について研究する場合を除いて、当時の感覚で歴史を捉えることは実際面に対して目をつぶるということです。実際面に目をつぶり論じることは机上の空論になりかねません。 ところで、今回わかったのは信楽提督さんと私とではそれほど大きな考えの違いはないということです。良かったと思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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ご回答とご意見ありがとうございます。
さて、私は前のコメントで申しました通り当時の政府に怒りを覚えるのは事実ですが、だからといって当時の政府の当事者を批判しようとは思いません。(矛盾してますかね・・・) 当時の為政者達は誰一人進んで対米開戦をやろうと望んでいませんでした(これは東條首相が首相の大命が降下した時に「和平だ和平だ」と大声で言いながら参謀本部の廊下を歩いた話や、山本聯合艦隊司令長官が「一年や二年は暴れてみせますが・・・」といった話、先帝陛下が「四方の海皆はらからと思う世に・・・」と、明治帝の御製を詠まれた話などからも分かると思います)ですが、結局日本は対米戦争に巻き込まれ国が滅ぼされてしまいました。私は、彼らの戦争指導について批判するよりも「なぜ、日本は戦争に巻き込まれたのか?」「なぜ、日本は負けたのか?」を冷静に考える方が後世のことを考えるのにはるかに有益ではと考えます。 後、遡及効の話についてですが、確かに私も18~9世紀の帝国主義時代の欧米の行動は「侵略」であると思いますが、あえて私の造語を使うならば「緊急避難、正当防衛的侵略」であると思います。即ち、当時の世界は今よりも露骨に「ジャングルの掟が支配する」弱肉強食の世界でした。で、この様な世界の中で生き残っていくには植民地を獲得しなくてはなりませんでした。言ってみれば「自分が明日生きている為にはとなりの奴を倒さなくてはいけない」というまさに「バトルロワイヤル」の様な世界だったわけです。従って、私は日本が朝鮮・台湾を領有した事はやむ得なかったと思います。 後、歴史に今の感覚を持ち込むことについてですが、ちょっと明日の朝が早い為、一度ここで区切らせてもらってまた明日それについては書かせていただきます (2005年04月27日 03時52分37秒)
大体において私は信楽提督氏と同じなんですが…。
根本的な疑問として刑罰不遡及の原則と罪刑法定主義という法治主義社会の大原則をなんだと考えていますか? というか人権無視になる行為ですが理解できていますか? フランスの人権宣言にも明記されています。 8条 法が、厳格かつ明らかに必要な刑罰を定めるべきであるに過ぎない。 並びに、何人も、犯罪の前に制定され、かつ公布された法律に従って、及び、適法に適用された法律でなければ、処罰されることはない。 早い話が事後法の禁止と罪刑法定主義です。 自分の政治信条で語るのは兎も角、それが人権蹂躙行為であることを認識するべきです。 (2005年04月27日 04時08分15秒)
>戦争ははじめにしかけた方が悪いに決まっています。勝敗は別としてもです。
それは、貴方の勝手な決め付けです。戦略と戦術の混同です。 >国家総動員法や治安維持法の被害者達が、現在の感覚でもってあれは残忍だったということはできませんか?大東亜共栄圏であれ国民を縛る法律であれ、当時としても妥当な政策とは言えません。 両法とも、当時としては、極めて妥当な法律です。「被害者の立場」を貴方が どれだけ理解しているというのでしょう。要は、相手の言っていることを 鵜呑みにしているだけでしょう。私は、あなたのそういう、法律を 無視する割には、筋の通っていない所が非常に不思議に思えますね。 (2005年04月27日 06時03分06秒)
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