テーマ:経済(1456)
カテゴリ:古河市の発展
ちょっと紹介が遅れてしまいましたが、トラック大手メーカー日野自動車の古河工場起工式が1週間前の10月17日にありました。現地はかつて、大きな送信所があったところで、日本標準時や気象通報、通信社のニュースなどが配信されていました。その広さは約66万平方キロメートル、東京ドーム15個分です。
日野自動車は、日野と羽村の2工場を合わせて約9万3千台のトラックを製造していますが、将来世界100か国を相手に23万台に引き上げる構想を持っており、約6万台の生産を担う日野工場の約30万平方キロメートルでは手狭になったようです。また住宅地に隣接する立地や、新しい技術に対応したラインという面においても限界があったとのことです。 それに加えて、工場予定地は建設中の高速道路「圏央道」のICに近く、他の工場との連携に優れ、常陸那珂港へのアクセスにも便利。さらには部品の調達、従業員の確保もしやすい場所にあるということで、不況にもめげずに話がまとまりました。来春には部品梱包工場が操業を開始し、2020年までにすべての工場が完成する予定です。 これによって、製造、建設、物流、交通、住宅、小売など、さまざまな経済波及効果が期待されていますが、従業員・家族を含め3000人もの方々が移り住まれることになると見込まれていますので、責任をもった都市計画が望まれるところです。財政の改善による無駄遣いという独りよがりの期待は捨ててほしいと思います。 日野自動車の社長もおっしゃっているように「古河工場は世界中の町と人の生活に役立つ第一歩」でしょう。円高によって、工場の海外移転の動きが加速しているようですが、自分たちの手で価値のあるものを作り、世界中のお役にたつということが我々の務めであり、生きがいであり、幸せだと私は思います。 このような観点から見たとき、やはりTPPには参加していくのが筋ではないかと思われます。つまり、自分たちが作ったものを買ってほしいなら、他国が作ったモノに高い関税を課すのはどうかということです。打撃を受ける産業には、必要ならば、国策として支援を行うことで理解は得られるはずです。そのためには消費税のアップなどの財源策は必要となるでしょうが、国際的に見れば、日本は間接税は異様に低いのです。 幸せな社会を作っていくためには「おのれが得すればそれでいい」という狭い考えではダメだと思います。みんなが協力して本当のところを知り、日本の将来を考えてどうして行くのが一番よいのかを、きちんと知恵を絞る必要があるのではないでしょうか。 にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[古河市の発展] カテゴリの最新記事
|
|