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NTTデータがXBRLの利用促進を目的としたサイトを開設 を見る。
ということで、現状で実用性はないが(期間と企業が限られているので)、どんな感じのものか見てみる。 ちなみに XBRL の日本の主たるプレーヤーは、富士通、日立、ジャストシステムあたりだと思っていたので、NTT データもやり始めたのねと思ったら、独自技術ではなくて、富士通と米UBmatrix の支援で XBRL-Viewer は作られたのね。 でもって そのビューアは、XBRL-Viewerで、
ということで、ジャストシステムの xfy Report Writer for XBRL EDINET対応版 が XBRL を作るツールなのに対して、XBRL-Viewer は見るためのツール。xfy を使えば理屈上は同じようなものが作れないことはないだろうから、無償で配布すれば、かなり使われるようになると思うのだが、それは、今回関係ないのでおいておく。 でも、xfy Report Writer って、作成時にビューアの機能があるだろうし、世界初って言うとどうなんでしょ。Data Gridビュー や XBRLデータをもとにグラフ作成 みたいなプラグインもあるし。オンラインでブラウザからとなると xfy にはできないけど。 米国では SEC がすでに XBRL のデータを使ったサイトを作っていて、SEC、XBRL データの決算情報サービス (March 25, 2008) で触れた SEC の Financial Explorer とあるのでどうなんだよって気がするが。。。。。 あるいは SEC の Interactive Financial Report Viewer とか。 SEC のは、XBRL のデータそのものから表示しているんじゃなくて該当しないとかいうのかなぁ? SEC のものが実際どういう作りになっているのか知らないけれど、XBRL そのままかどうかっていうのは、作る側の論理からすれば、そうでないのと大きな違いがあるだろうけれど、使う側からすると関係ない。 XBRL のデータそのものではなく、取り出して見やすくしたものとしては、見える XBRL なんてサイトもある。グラフ表示や決算書そのものの表示みたいなことはできないけれど、ピンポイントで使える情報をうまく引き出している。 見せ方にしても、企業の有価証券報告書を簡単比較できるシステム (January 27, 2008) みたいな方向だってあるわけだし(矢野経済研究所は、全上場企業の有価証券報告書3期分のデータを同時に比較分析ができる企業情報の提供サービス「有報LenZ」の営業を開始しました)。XBRL を使っているとは書かれていないが、データ更新の手間を考えると裏側で XBRL を使うようにすでに変っえいるか、あるいはデータは力業でやっているのか、これはよく分からないが、見せ方の一つの方向性を示している。 XBRL-Viewer に戻ってパッと数字で並んでいるところをグラフ化できるのはよいのだけれど、例えば従業員数の推移を見てみましょうとか思っても、そういうところで数字が取り出されていない状態なので、グラフが表示できなかったりと、意外なところで使えなかったりする。 まあ、ベースができているわけだから、ニーズに合わせて改良していけばよいってことで、これをベースにもっと使いやすくて実用的なものを作りましょうって、アイデアと開発費を出してくれるところが出てくれば、公開した意味はあるだろう。けれど、現状で使ってみたいという感じではないというのが、ちょっと使ってみての印象。開発を受注したいから公開したって感じなのかな。
って書いてあるものな。 そういえば、JustSystems and EDGARR OnlineR Team Up to Deliver XBRL to the Desktop の話はどういうことになるのかな。ジャストシステムはいつになったら黒字になるんだろう。期待させちゃぁ、ダメダメだから、また株価が下げ始めてる。仕手株だからなぁ。 考えてみると有価証券報告書をしっかり読む人の数は、そうでない人に比べると非常に少ないわけで、開発案件からしても、決算書そのものを読む人を対象とするより、データを使いたい人をターゲットとした方がマーケットは広い気がする。EDTAR Online の I-Metrix みたいに。 どちらかといえば、データ駆動で、データの背景を読みたいときに決算書の該当部分が読めるという方が便利だな。 何にせよ、XBRL の利用が普及すると、これまではデータ入手がネックになってサービスを考えなかったような業者が、情報発信を始める可能性も出てくるし、自動的に四季報もどきを作るなんてことも可能になってくるかもしれない。 あるいは、怪しい会社を探すのも楽になるから、これまでは知名度が低くて空売り対象にされなかったような会社が空売り対象になりやすくなるとかあるかもしれない(その逆もまたしかり)。 ちなみに、「空売り悪玉論」の愚かしさ。過剰規制はよろしくないという話。極端なものだけ排除できるような仕組みを作ればよいのに、空売り自体を敵対視し過ぎるからよけいに株を暴落させることになる。 そもそも、個人のヘッジのための空売りもとってもやりづらい。100株単位で売買されているものを、例えば 10000万株持っていて、一時的に暴落しそうだけれど、この会社の株は持っていたいと思って、10000株空売りをまとめてしようと思ってもできない。だから、急落時には、持ち株を手放すという行動に出やすい。株の保有者の空売りが大量に入っていれば、下げきったところで一気に買い戻せば、株価はリバウンドするが、そういうことがなくなる。 逆日歩についても、すぐに逆日歩が付いてしまうから、本来売りのところで売りを躊躇するようになる。やはり、リバウンドが遅くなる。だいたい逆日歩が付く状態に意図的にして、株価つり上げをやる証券会社や仕手の汚い手口を横行させることになるわけで。。。。まあ、年末年始は、そういう手口で株価を上げて、売り抜けて、暴落させるって手が使われたわけだ。元々、皆、高いと思っていたから途中で空売りの買い以外は入らないのに、その空売りを制限した状態だから、落ちるのが速くなる。 単純な空売り悪玉論は、株価を下落させるだけ。でも、やっぱり汚い暴力団的空売り手口もあるから、どうやって、極端な悪者を排除すべきかというテクニカル面を充実させるべき。空売りがなくても、株価を暴落させていく手口はいくらでもあるわけだけど。こういう決算期には、そこかしこで行われるわけだな。名目上、リスクヘッジのためということにしていても、株価を下げさせるのが目的の操作的な売買は、どこの会社が得意かな? 逆に、売上げ締め上げ暴騰させるのがうまいのはどこか。GSユアサなんて、粉飾決算の影響で暴落したあと、暴騰してきたが、空売り規制でやりづらく感じた証券会社も「やりやすい銘柄」として、踏み上げ相場に参加してあげてきたんだろう。けど、ここの株価の推移は異常だな。インサイダー情報が飛び交うから加熱するんだろう。上場廃止になるかならないかとかいったところからして、インサイダー情報で上場廃止話が即出ることはないという確信の元に暴落後は買われたのだろうし。 と、例によって話が逸れたので終わり。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009.01.24 21:02:23
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