青春18切符の旅2-3 痛恨のミス
大阪府立弥生文化博物館の第二展示は、何時ものように池上曽根遺跡の展示である。これも、説明書と写真を主に載せる。此処は土器の変遷を分かりやすく展示している。この再現地図を見ると、現代の池上曽根遺跡公園は、池上曽根ムラの川上側のホンの1部しか発掘していないことがわかる。中心部はまだてがつけられていない。有名な大井戸。驚くのは、これは一本の大木をくり抜いて作っているということだ。井戸の周りから見つかったひすい製の勾玉。水の祭のために埋めたのか、それともほかの意図か。企画展については、今回はやめる。近つ飛鳥博物館の展示と合わせて近日記事にしたい。信太山に戻って、天王寺まで青春18切符で行き、そこで夕食を食べた。居酒屋に入る。ビールがうまい。そして白ワインとこれ。美味しかった。今回の旅の締めくくりで、今から考えるとここで油断した。これを食べて飲んで、記事を書いていると、ついうとうとしてしまったのである。気がつくと、予定時間を過ぎている。急いで勘定を済まして、天王寺に戻り、青春18切符を取り出そうとすると「ない!」やってしまった。戻っても時間的に18切符はもう使えない。何処で落としたのかも不明、見つかる保障はない。今日の使用とあと一回の使用は諦めて、新幹線で帰ろう。逡巡してそう決めた。天王寺からの鈍行が異様に遅かったり、大阪での乗り換えが手間取ったり、新幹線切符を買うのに15分くらいかかったり、自分の迂闊を呪いながら、店を出てやっと新幹線に乗ったのは、天王寺の本来の出発時間から1時間半後だった。それでも、倉敷での今日の最終バスよりも2本早く帰れる。つまり私はものすごく贅沢な2時間を買った。(これが本来帰ろうとした時間)18:42発 天王寺 14番線発 大阪環状線西九条方面 乗車:20分19:02着 大阪 2番線着 ▼乗換5分19:07発 大阪 3番線発 JR神戸線新快速(姫路行) 乗車:1時間 6分20:13着 姫路 8番線着 ▼乗換23分20:36発 姫路 7番線発 山陽本線(福山行) 乗車:1時間47分22:23着 倉敷(これだと、本来は11時過ぎの最終バスにしか乗れない)初めて「みずほ」に乗った。倉敷に着くと、9時55分発のバスに乗った。今回、大阪歴史博物館、近つ飛鳥博物館、弥生文化博物館と、図録を合わせて12000円ほど買った。通販では買えないから、旅の目的は図録購入も大きい。それ以外にお土産は一切買わなかった。13冊ほど。安いといえば、安い。道楽といえば道楽。死んだらゴミとして処分されるんだろうな。知り合いの古本屋に聞くと、おそらくほんの数冊以外は二束三文だろうと言われた。だったら、きちんと読んで、記事をブログにアップするのが供養だと思うのだけど、買うと安心してなかなか出来ない。あゝ道楽である。これからは意識して図録もアップして行こうと心に決める(帰って2日後に確かに買った弥生文化博物館の最新の企画展図録を途中の電車か居酒屋で置いて来たことを知った。痛恨のミスである。ホントは青春18切符の旅はもう一回企画していたのだけど、諦めることにした。歳をとった。こんなミスをするなんて!)。青春18切符の旅、気がつけば1日目こそは使い切ったが、2日目は、天王寺と信太山の往復だけで終わった。しかも3枚目はもう使えない。今年の夏は終わった。帰ると部屋にもわっとした空気が澱んでいた。台風が近づいていた。