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なんだかんだ言っても、人には必ずいいところがあるのよね。
こんな上司でも休暇を取ることは許してくれた。 しかもその間の仕事をしっかりと若い新人君に引き継いで良いという。 なんて、寛容な上司でしょう。 新人君は今時、珍しい、すばらしく素直な男の子。 スポンジが水を吸収するように、 あっという間に仕事を覚えた。 決して不平不満を言わず、 疲れたと弱音を吐くこともなく。 でもね。これにはちゃんと裏があるのよ。 私からありとあらゆる仕事をとりあげれば、 さっさと追い出せるものね。 ほんとは新人君はアップアップしている上司の仕事を 手伝うべきなのよ。むしろ、上司の仕事を ある程度引き継いで、 上司は部下の監督の立場に回ればいいのよ。 今のままだと、だーれも責任者がいない状態、変なの。 それで、私は日々のルーティンワークをすべて教えた。 なので、来週の火曜日には、心置きなくフランスへと旅立てることに なりました。 上司の悪口をいいふらして、自分だけいい目を見るって、 何だか、こっちの方が悪いことをしている気分。 うまくいっている上司には、少し長い休暇をとると、 「いない間、すっごく大変だった」としばらくの間、 ちくちく言われる。 その反対にうまくいっていない上司には、 いなくてせいせいすると思われる。 何だかおもしろい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
October 27, 2012 03:49:42 PM
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