フォッサマグナ(Fossa magna)と白根山
タイトル ミスしちゃいましたBreak Time(一休み)フォッサマグナ(Fossa magna)と白根山1月23日。白根山がついに爆発。正確には現場は本白根山(もとしらねさん)だそうです。今回の噴火も被害者が出てしまいました 悲しい事です。亡くなられた方のご冥福をお祈りいたします。それにしても今回の被害場所は草津国際スキー場。2014年9月に起きた御嶽山の噴火を皆さん思い出した事でしょう。今回は雪上訓練をしていた自衛隊員の方々が一番の被害者になられましたが、これが夏場であったなら、御嶽山同様にもっと一般観光客に被害が出ていた事でしょう。白根は、スキー客より夏の草津白根の観光客が多いからです。※ 夏はリフトに乗ってトレッキング。あるいは軽装で山頂まで登って引き返す一般観光客が多い.それにしても驚きました。噴火警戒警報が下げられていたそうです。2014年9月の御嶽山噴火。そして2014年11月の長野県北部で地震。この年に草津白根山も噴火警戒レベルが2に引き上げられていたからです。それなのに昨年6月に1に下げられていたとは・・。実は2014年11月の長野県北部地震の時「ハプスブルグ家の三種の神器」を紹介した時に「フォッサマグナが怪しくなってきているのでは? 」とコメントを書いていたのを思いだしました。当事、草津に旅行していた両親らから、草津白根ルートの道が閉鎖されていた。と聞いて、こちらも火山活動が活発化。近いうちに爆発するのではと思っていました。以前書いた内容は、東北の大震災で歪みねじれた地層を修復するかのように列島が少しずつよじれを戻しているかのように思います。それにともなって若干の火山活動が起きているのか? 日本を東西に分断するフォッサマグナ内の山が微妙に活動を始めているのも気になります。 今回(2014年11月)被害の大きかった白馬はフォッサマグナの西側線にある飛騨山脈の北。 今年9月(2014年9月)に爆発した御嶽山も飛騨山脈の南の末梢。そしてフォッサマグナの東側線にある草津白根山も今年に入り噴火警戒レベルが引き上げられています。これ以上の災害はゴメンなのですが、油断できないフォッサマグナの地域。そして今後アルプス越えて歪みの修正は西日本にも起こるのか?気象庁は2009年に湯釜火口の内部の温度が高い状態と発表。2014年3月上旬から山の直下を震源とする火山性の地震が増えた事、山頂付近の地殻変動がありわずかに膨張。2014年5月以降は火口直下の温度上昇。2014年6月「火山活動は活発化しており、小規模な噴火が発生する可能性がある」として噴火警戒レベルを「レベル1」から火口周辺規制の「レベル2」に引き上げている。1度活発化したものが終息するわけはなく、なぜレベルを下げたのだろう。これもまた観光との兼ね合いなのだろうか?白馬はフォッサマグナの西側線にある飛騨山脈の北。2014年9月に爆発した御嶽山も飛騨山脈の南の末梢。フォッサマグナの東側線にある草津白根山。フオッサマグナ(Fossa magna)の場所の地図を載せてみました。(Wikimedia Commonsから)オレンジの部分です。先に紹介した山は、ちょうどブルーのライン上にあるのです。西縁は糸魚川静岡構造線(糸静線)東縁は新発田小出構造線及び柏崎千葉構造線(異説あり)フォッサマグナ(Fossa magna)語源はラテン語。「大きな裂け目」とか、「大きな溝」と言う意味。東日本と西日本の境目。中央地溝帯(ちゅうおうちこうたい)とも呼ばれ地質的に全く造成期が異なる地質の断裂帯である。東域と西域は2億6000万年以上前に形成。中央地溝帯は約1600年前に形成。フォッサマグナ誕生2000万年前、太平洋プレートがユーラシアプレートの下に沈み込み、アジアの地殻は変動。マントルの上昇流によって火山活動が起こった。やがて湖(日本海)とフォッサマグナとなる陥没地帯が誕生する。湖はさらに拡がり日本海となる。その日本海にはマグマの貫入で多くの海底火山が誕生。フォッサマグナの落ち込みには海水が浸入。海となる。(フォッサマグナ海峡)海峡は1200万年前に砂岩泥岩互層によって埋まる。※ 海だった証拠にフォッサマグナでは魚類の化石が出土。日本列島は地震を起こしながら山地や丘陵は隆起。全体に土地が持ち上がった。海峡であったフォッサマグナも海から陸へと上昇。日本列島が火山と地震の国となったのはこうしたその生成にあるからだ。地図上では普通に日本列島であるが、確実に中央部は異質の陸。フォッサマグナの圧縮によってできた断層にマグマが貫入して、地表に染み出やすいからつなぎ目となるライン上は火山活動も活発化するのだろう。フォッサマグナが活発化したのは東日本大震災が関係しているのではないか? と言うのが前回の感想でしたが・・。日本列島の構造は複雑怪奇。どこに地震が起きても、火山が爆発しても不思議じゃない造り。何万年周期で見たら、どこにそれがあたるかなんて解らない。子供の頃に今回の噴火地点、鏡池界隈に行った事がある。硫化水素(りゅうかすいそ)がきつかったのを憶えている。母は、やはり子供の頃に浅間山に登り、翌日噴火したそうだ。運とか不運とか、確かにあると思う。それでも今は科学の時代。専門家もたくさんいるのに今回も全く無防備で被害者多数。なぜ事前に解らなかったのだろうか?気象庁にはとても残念だ。