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カテゴリ:教科学習
Kamiesu先生が、ちょっと前に「公民の教科書」から引用されていた。 その教科書は、帝国書院の教科書だと思われる。(p.94~95) その同じページに、コスタリカの平和憲法が紹介されている。ちょっと引用しておこう。 『外国の憲法にも、平和主義を取り入れたものがあります。たとえば、コスタリカの憲法もその一つです。コスタリカには国境警備隊は存在しますが、恒常的な組織としての軍隊をもつことは禁止されています。非武装と平和外交を実践し、軍事費は教育費に、という政策がとられています。』 この憲法を持つに至った経緯については、ここあたりで分かる。 更に、わが国の「防衛費」のグラフや諸外国との比較のグラフも掲載されている。 さて、わが国が軍事力(武力)をもつべきか、もつ必要はないかを議論するに当たっては、個人的ないし感覚的判断だけではなく、法律的な側面からの学習は不可欠だ。 現在のわが国の「最高法規」は日本国憲法であり、軍事に関わる条文は憲法第9条なのだから、それらをきちんと読んで判断することは、学習者としては当然の責務である。 勿論、現在の北朝鮮の核実験などの問題も当然議論の材料として出されなければならない。 しかし、同様に、今年の8月30日に行われたアメリカの「臨界地下核実験」のことも俎上に載せなければならない。(このことを知る人間がどのくらいいるだろう?マスコミ等の報道が、既にかなり偏っている。) しかも、現にわが国に原爆を投下したのはアメリカをおいて他にはないというのに。 そういう諸条件を吟味し、その後に「軍備が必要」と考えるのなら、「憲法改正」(実は「改悪」だと私は思っているが)に向かうのが「すじ」である。 私たちの県では、長い間「全県一斉」で東京書籍の教科書を使ってきた。そう「天下り」が最も多いとされる出版社である(笑)。 今回、帝国書院の教科書が採用され、「こんな教科書もあったんだ」というくらい、きちんと整理されて編集されている。不勉強を恥じるばかりである。 私は、編集者に敬意を表したい。
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Last updated
2006.10.14 17:08:03
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