カテゴリ:完結AA作品レビュー
完結したやる夫・やらない夫が主なAA作品の感想レビュー タイトル:『やる夫の魔王の道』 ジャンル:ファンタジー、頭脳戦、成長がメイン + コメディ・恋愛少々
評価:1~10での独断と偏見評価 もはや一番好きなキャラが選べない どれも魅力的で、非常に素晴らしいキャラクターたちだった。 メインからサブに至るまで、作者のキャラクター愛を感じる。 それでも無理に選ぶというのなら自分はでっていうが1番かなぁ……
ストーリー:オリジナリティ(原作ありの場合でも)や、『あらすじとしての』面白さ 王道であることは間違いない。なので10点こそつけないものの、完成度という点からすれば満点をつけてもいいぐらい。 王道の強みをこれでもかと生かし、かといって主人公最強設定というわけでもない。 パワーバランスも絶妙のままで。 小説のハウツー本のお手本のような印象だった。目立ってどんでん返しや伏線、などというのはさほどないが、抑えるべき基本を全て抑えるとこうなるんじゃないか、という感じ。 何が凄いって、小説と違ってこれだけの長編だとどんどんズレが目立ってくるものだと思うけれど、それを感じさせない完成度だった。
構成:起承転結や盛り上がり、魅せ方など ここがキャラクタと大分重なるのだけれど、キャラクタが魅力的なので彼らが退場する時の、その消費の仕方がやばい。 キャラクターの退場は諸刃の剣で、どうでもいいキャラだと感動も薄いし、魅力的なキャラだとそれ以降使えなくなる。 でもこの作品は魅力的なキャラクターが非常に多く、その一人一人で一本話ができるレベル 後半、少し中だるみした部分があったが、最後のまとめ方が良かったので全体としてみれば非常に満足。 雰囲気:台詞回しなど(好みが大きいが) これ、というセリフ回しはないが、 特にでっていうのウザかっこいいセリフは最高だった 食事など、日常に根付く雰囲気を前面に出しながらも、その裏にミステリアスさを醸し続けているため、適度な緊張感とリラックス感のバランスが良かった。
一般性:万人受けするかどうか 王道であるがゆえに、万人受けしそうな作品。 ただ長すぎるので初心者にはきついか。
その他感想 格別好みなジャンルではなかった にも関わらずこれだけ楽しめたということは、より多くの人にも楽しめる作品だと思う。 ニッチな話でもなく、さすがに初心者には長すぎるが、やる夫スレを少し読んで慣れた人になら、 是非お勧めしたい作品 これが終了したときには、思わずため息が漏れたほど。
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最終更新日
2011.12.01 20:33:58
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