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マダム豆大福の読書の小部屋

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2011年05月20日
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カテゴリ:非モテ系恋愛小説
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価格:1,575円(税込、送料別)



作者:椰月美智子

表題の通り、随分「純」な感じの連作小説。

最初の一篇「西小原さんの誘拐計画」を読んだとき、内容がかなり陳腐な気がして(ごめんなさい!)読むのを辞めようかと思った。

でも読むものもないしがまんして読み進めていくうちに、面白くなってきた。

それぞれが独立した短編小説なんだけれど、前の小説の「脇役」が次の小説では主要人物になっている。

とくに最後の二編がよかった。主人公に意地悪なインタビューをする嫌な感じのフリーアナウンサーが出てくるんだけれど、次の小説では主役になっている。

彼女は芸能界で仕事がなくなり、地元のタウン誌に勤めているけれども、ズバズバ切り込む性格が災いしてなかなかうまくいかない。でもその底意地の悪さも作られたもの。彼女にだって「純」なものはあるのだ。

そういえば、内田裕也氏の逮捕の件で、キキキリンさんのインタビューをネットで読んだ。(テレビはなかなか見られなくて…)離婚しない理由を「純なものがひとかけら残っているから」だと。すごい。

小説に出てくる人物たちも、純なものがひとかけらもふたかけらもある。そういうものがあるかぎり、人間も捨てたものじゃない。

人間の多面性をさりげなく教えてくれた短編集でした。





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Last updated  2011年05月20日 13時31分59秒
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