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牧内直哉≧仁楽斎の「フリートークは人生の切り売り」

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2009年06月11日
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カテゴリ:映画
※FMとやま『シネマの細道』 2009/6/10放送分紹介作品(3)


『真夏のオリオン』
(6/13~:TOHOシネマズファボーレ富山、TOHOシネマズ高岡)
公式サイト:http://www.manatsu-orion.com/index.html

1945年、終戦間際、沖縄南東海域。
日本海軍は米海軍の燃料補給路を叩くため、最後の潜水艦艦隊を配備。
その最終ラインになっていたのが、倉本艦長率いるイ-77。
しかし、彼らが迎え撃つアメリカ海軍駆逐艦パーシバルは、
イ-77よりも前線に配備されていた日本の潜水艦をことごとく撃沈していた…。

物語はフィクションです。
戦争映画にしては、全体にあっさりとした印象です。
なぜかというと、僕が思うところの「反戦」感覚がないから。

出征して帰国できた日本兵がいることは事実です。
どうもこの映画の狙いの1つはそこにあるようです。
すなわち、今の混沌とした次代を生き抜くということ。

しかし、それで太平洋戦争を使うのは、
いささかデリカシーに欠けている気がしないでもありません。
僕はそんな映画が好きだと言っているのではなく、
戦時中を描くなら、反戦感覚が強い作品をどうしても望みたくなるのです。

全く悲しみが無い訳ではないのです。
でも、そこをリアルに追求すれば、ちょっと足りないんじゃないかな…と。

ただ、倉本艦長自身は魅力的なリーダーです。
常に泰然自若としていて、責任感に溢れ、部下からの信頼に厚く、
偉ぶるところが全く無く、つまり、現代社会においても理想の上司像。
しかも、彼は最後まで回天を使おうとしませんでした。

少し柴崎芳太郎さんとダブるところがあります。

実は倉本艦長のモデルになった人が実際にいたのだそうです。
物語自体はフィクションでも、その点に関しては史実をもとにしています。

この映画は「リーダーの資質」を一番のテーマにしていたのですね。

ところで、倉本艦長はショパンとベートーベンの区別がつきません。
それでいて「子供の時はオーケストラの指揮者になりたかった」とギャグを。
これを演じているのが玉木宏さんというのは面白いと思いました。

最後に少し真面目な話に戻すなら…。

現代が舞台で、かつてイ-77に乗っていた人が、
倉本艦長の孫娘に当時のことを語るシーンがあるのですが、
実際に戦争体験者に話が聞ける機会はもうそんなにないんですよね。

お話しする側の気持ちの問題もあるので、簡単には言えないことですが、
本当はもっと生の声で聞いておかなきゃいけないんじゃないでしょうか。
といっても、具体的にどうこうは出来ないのですが…。





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最終更新日  2009年06月11日 20時11分42秒
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