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牧内直哉≧仁楽斎の「フリートークは人生の切り売り」

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2009年07月02日
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カテゴリ:映画
『ミルク』
(6/27~7/10:フォルツァ総曲輪)
公式サイト:http://milk-movie.jp/enter.html

1970年代後半、サンフランシスコ・カストロ地区を拠点に、
ゲイをはじめ、有色人種、高齢者などの社会的弱者の保護を訴えて
市政執行委員として活躍したハーヴィー・ミルクの40歳以降を描いた物語。

良い悪いではなく、アメリカってこういう国なんだなひらめき…と思いました。
ミルクの言葉を借りれば、アメリカ国民の1割はゲイなんだそうで。
彼はゲイが世間の理解を得るにはカムアウトしなければならないと訴えます。

理屈は通っているけれど、現実的には勇気がいることですよね。
だから、ミルクは彼らにその勇気と希望を与えようとしました。
自分もゲイであったけれど、自分だけの為に活動していたのではないのです。

それが理解されたから、ゲイ以外の支持者もいたのでしょう。
人柄が良かったことはもちろん、政治家としての頭の良さもあったみたい。

同性愛を認めない考えの人がいるのは仕方がないと思います。
教会に縛られているとか、そういうことは別にしても、
極端な話、全ての人が同性愛者になったら、人類は滅ぶのですから。
まぁ、そんなことにはならないでしょうが…。

僕自身は同性愛に対しての偏見みたいなものはない…つもりです。
例えば、友人から「僕はゲイだ」「私はレズだ」とカムアウトされても、
そんなに驚かないんじゃないかな…と思ってます。今のところは。

まぁ、僕が想いを寄せている女性が実はレズだと知ったら、
多少のショック失恋は受けるでしょうけど…雫

言うまでもないことですが、同性愛は悪ではありません。
社会的差別を受けたり、逮捕されたり法律で裁かれたりするものでもない。
でも、当時のアメリカはそうであったという現実。
そして、その現実と闘おうとする人が現れるのもアメリカなんですね。

そういった意味では、ダン・ホワイトも注目すべき人物でした。
彼も彼なりの思いがあって政治の世界に来たはずなのに…。
多数派ということだけでは勝てない場合もあるのです。

本当はミルクはもっと多くの困難、苦悩を抱えていたのでしょうし、
それが全く描かれていないという訳ではないのですが、
この映画は全体的にそれほど悲壮感を漂わせてはいません。

それは、今もなお彼の意志を継いで政治活動を続けていく人たちがいて、
法律や条例以外の部分でも差別や偏見と戦っているという現実の中で、
その人たちに勇気と希望を持たせ続けようとしているからなのだと思います。

もっと昔に撮られたミルクのドキュメンタリー映画があるそうですが、
そこではどんな風に描かれているのか興味があります。

アカデミー賞最優秀主演男優賞を受賞したショーン・ペンは確かに素晴らしいきらきら
ミルク本人の優しさを醸し出した演技はもちろん、ゲイとして男を愛する時と、
政治の舞台で活動する時の表情や雰囲気の出し方の違いが見事でした。

それと同じくらいに凄いと思ったのは、
ミルクの政治活動の片腕として活躍した青年を演じたエミール・ハーシュ。
『スピード・レーサー』とも『イントゥ・ザ・ワイルド』とも別の顔です。
『イントゥ~』はショーン・ペン監督作品ですね。

にしても、街中ですれ違っただけで、
この男はゲイかどうかって、当事者には分かるものなのですね。
僕にはさっぱり分かりません…。





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最終更新日  2009年07月02日 20時31分40秒
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