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テーマ:今日の出来事(288893)
カテゴリ:arte
この世界は自分に縁がないもの・・と思っていたというより、決めていました。先日の初 Butoh 鑑賞の余韻が未だ残っていて、今日は日本の女性舞踏家さんなので尚更、気になって、久しぶりに国立大学の文化施設Museo Chopoへ。この施設の佇まいは何時みても特別で見入ってしまいます。元・工場の跡地だったとのことですが近代的な教会のよう。
一緒に見るはずだったメンバーは誰も現れず、一人で舞台正面の右手の角に滞在。床に座り込んでの鑑賞。本日の出演はMakiko Tominagaさん。タイトルはEl silencio (In Silence) 日本語だと「静けさ」になるのでしょうか、、このタイトルにマズ惹かれました。きっと音のない舞台になることを想像しつつ、、誰もいない舞台を静かにみつめること3分ほど。今思えば、この時が1番、静かな一時でした。 ふいに現れた主人公は何事もなかったように鬱伏して、本当に静かに少しずつ動きが深まっていきました。その瞬間、カメラの音がバシバシ鳴り始め、、カメラマンは容赦なくシャッターを切り続け、マルデ雹がふっているようでした。 せっかく静かなのに何事? と思った瞬間、舞台の後方で工事現場のようなバターンという音が響き渡り、、さすがにスタッフも動揺する音で、どうなることやらでしたが、幸いしばらくしておさまりました。 それでもカメラの音は尚一層、高まっていき、、耳元で、足元で、自分の座っている位置が丁度カメラマンにとって魅力的な場所だったのかもしれません、四方八方カメラに囲まれ身動きとれない状況・・ とにかく憤りで舞台に集中できませんでした。 そして主人公は、ふいにその音をひやかすかのように指を打ち始め、四方八方に指を打つ姿を見て、ようやく我を取り戻し舞台に集中、、それからはマルデ周波数が一致したように惹きこまれていき、、気が付くと目の前にMakikoさんが立っていて、、光を浴びながら手をのばす、、その様子に思わず敬礼。最期は目を閉じて、ただただ光を感じていました。 それが舞台のラストとなり拍手喝采、、で我に返り、遅ればせで拍手喝采に参加。 床の反射が素敵で、Makikoさんは湖に佇む青い白鳥のようでもあり、、表情は人間離れしていて宇宙からやってきたような、、見たことのないものを見るってスゴク衝撃的なことですね。しばらく座り込んだまま呆然、、そんな人が周りにも沢山いました。 呆然としたまま一人歩き続け、途中の木が風にサワサワと揺れる様子を見続け、一駅歩いて、自宅に戻りベットに潜り込んでも未だ余韻が、、こんな深い衝撃は初めてかもしれません。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2017.05.31 17:46:24
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