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テーマ:今日の出来事(287500)
カテゴリ:愛知万博
8月から開催となるも僅か3日で一度閉めなければいけなかったという.. 多くの情報が右往左往していた愛知県で3年に1度開催される芸術祭・トリエンナーレ2019「情」。遠く離れたメキシコで情報を垣間見るにつけ、様々なことが対立している流れに共感できず、帰国してからも敢えて駆けつけることもなく時が流れていたのですが、ふいに久しぶりの再会の待ち合わせ場所が栄となり、その方がトリエンナーレを深く鑑賞されていたことから、おそるおそる・・様子見な状態で最終日「駆け込み鑑賞」に至りました。
一瞬にして視界が開けたといってもいい、、直々に連れて行ってもらった窓から見下ろす形はナスカの地上絵が彷彿させられるようなインスタレーション.. 人命救助で活躍した飛行機とのこと。説明がなければ、戦争時代のゼロ戦、もしくは原爆を落とした飛行機など暗いイメージを思い描き、また違った印象や感想となったかもしれません。 入場して即、遭遇するのはナスカの地上絵の流れでペルーの作家による、切り取られた足、手、様々な物体が飛び交い、散りばめられてしまった悲劇の融合、、つい最近このような映像を駆使した飛び抜けた作品をメキシコで見たばかりなので・・比較するとオモチャのように見えてしまい、流行の表現方法のような・・ 最近見たものによって印象や感想って変わってしまう。 入場した大きな部屋に45体にのぼるピエロがいらっしゃいました。人が中に入っていると思い込み、最初のピエロの傍で動くのを待ち構えてしまったほど・・ 息をしているように見えます。 係の人に確認すると「これは動きだしたりしません」とキッパリ。造りはシンプルですが長いマツゲで目を閉じるとコンナニ想いが伝わってくる佇まいになるなんて・・ 衝撃的な体験でした。1人1人をジックリ見ていてトテモ嬉しくなって、この部屋には1時間近く滞在。 家族連れの方がいらして1番小さな子供が非常に怖がって、お父さんの手をシッカリと握り締めていたり.. そんな人々の反応や佇まいと共に尚一層たのしめる、個人的には1番好きなスペースでした。 もうひとつ世界に思い切り引き込まれた少年兵をテーマにした映像。血の塊のような瘡蓋や視線がリアルで切なすぎて、北朝鮮の少年兵になった気持ちでイッパイに・・ エクアドルのベネズエラの移民ハウスに3カ月滞在して、彼等の一員となっ過ごしていた日々、そのままが映像となっていて、超悲劇な見せ方に戸惑いつつ、、あらためて彼等の内に秘めた哀しさを想う「今更な一時」に固まっていると終了のアナウンスが流れ、退出を促されました。 荷物を預けたのを忘れ、慌てて会場に戻ると丁度グランドフィナーレの瞬間。多くの報道陣が閉幕の瞬間を捉えるためにカメラを構えている場所を通過して、今回のディレクターや関係者一同の御挨拶している場所に遭遇。 前にも後ろにも移動できなかったので、そのまま待機。トータル即興で僅かな一時ではありましたが、歴史的な機会を目の当たりにすることができました。 100人10色、それぞれの直前の体験や、これまでの生活、学び、好み、思想、、によって感想、印象は様々。そんな中で遭遇する奇跡を解説や報道でコントロールしてしまう「不自由」は避けたい。 予告編を見ることなく映画を見る方がサプライズが倍増して楽しいし、心に深く残る、、そんな自由な感触を大切にできる環境と発表の機会が守られますように。 佐野まり Facebook / danzacharango Instagram / amistadmusical お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2019.10.19 01:38:12
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