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テーマ:辛口映画批評(354)
カテゴリ:試写会
20日、神保町の一ツ橋ホールにて「ゴーストライダー」の試写会に行った。
客入りは上々、客席は9割近くが埋まっていて、小学生位の坊やから年配の方迄幅広い年齢層の客入り。今回は音声のトラブルなのか前半30分近くモノラルで、途中から突然5.1chに変わった。 ![]() ゴーストライダー デラックス・コレクターズ・エディション / ニコラス・ケイジ 映画の話 17歳の時、病気の父を救うため悪魔メフィストと取引し魂を売ったジョニー。 30歳になったジョニーが、最愛の女性ロクサーヌと再会したとき、再びメフィストが現れ、自分に逆らい新しい地獄を作ろうとする魔界の反逆者ブラックハートを捕らえる使命を彼に言い渡す! まずキャストの話から、映画は青年時代のジョニーから始まる。若いジョニーを演じた役者が良かったのだが、あっという間に30歳?のニコラス・ケイジの登場。って言うか全然30歳に見えない、40過ぎの中年男がカツラを被って若作りをしても無理がある。私もニコラス・ケイジは大好きなのだが今回の主人公役にはミスキャストだったと思う。無名の新人、もしくは若い俳優を主役にして欲しかった。ニコラス・ケイジでは手垢が付きすぎてしまってニコラス・ケイジにしか見えないのが難点。上半身裸になるシーンがあったが凄く鍛え上げられていてビックリ。 その他のキャストに、悪魔メフィストにピーター・フォンダ、墓の番人?サム・エリオットなど渋めのキャストに、ブラックハートにウェス・ベントリー、綺麗どころのエヴァ・メンデスなど。 監督は『デアデビル』『エレクトラ』のマーク・スティーヴン・ジョーンズ。 映画の感想 まず日本だったら絶対にアニメで作る作品を、VFX満載の実写で制作してしまうのがアメリカらしい。原作が1973年に書かれたものなのでバイクスタントマンが主人公と言うのが古い。ジョニーの役はまんまイーベル・クニーベル(70年代活躍したバイクスタントマン)だし、好きな曲がカーペンターズの『スーパースター』だし、とにかく古い。 ジョニーのキャラ設定も、悪から善ということで日本の『デビルマン』『仮面ライダー』に近いキャラで、造形は革ジャン姿の『黄金バット』の様だがVFXが素晴らしい。 でも面白いかと言うと、かなり退屈だった。ヒーローの造形に魅力を感じないのと、演出にタメが無くドバーッとやってしまうので見ていてワクワクしない、悪魔の出し方などもう一工夫が必要。チョッと『コンスタンティン』にも似ているかもしれない。 とにかく迷惑なヒーローでゴーストライダーが街を駆け抜けると町が滅茶苦茶になってしまうのが難点。『マーベルコミック』作品で御馴染みの創設者スタン・リーの顔見せが今回は発見出来なかったのが残念。 映画『ゴーストライダー』の関連商品はコチラをクリック。 ![]() ![]() ![]() ![]()
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