|
カテゴリ:試写会
28日有楽町朝日ホールにて「ホリデイ」を鑑賞した。主権はスターチャンネル。
客入りは女性を中心に満席、上映直前まで空席を探すお客さんがウロウロ。 映画の話 ![]() ホリデイ / キャメロン・ディアス アイリス(ケイト・ウィンスレット)はロンドン郊外に住む女性記者、アマンダ(キャメロン・ディアス)はハリウッドの映画予告編制作会社の女社長。ハタから見れば充実した毎日を送っている2人。しかし今年のクリスマス、アイリスは恋に破れ、アマンダは同棲生活に終わりを告げて、それぞれ人生最悪のホリデイとなる模様。気分転換が必要な2人はインターネットの“ホーム・エクスチェンジ”(条件の合致するもの同士が、バケーションの間互いの家に住むこと)に申し込み、いつもとは違った環境に身を置くことに…。 まず魅力的なキャスティング、このメンツを見ただけでヒットの予感。映画はオープニングから粋な始まり方で始まる。舞台はロンドンとハリウッドだが、登場人物の人間関係は極めて狭い、キャメロンとブラックのハリウッド組みと、ロンドンのケイトとジュードの兄妹とでピンポイントで恋愛が交差する。 本作は、なかなか洒落た映画である。まず、キャメロンの始めの恋人が「彼女は最高」の中でキャメロンの元フィアンセだったエドワード・バーンズだったり、ケイトの役名がケイトの主演作『アイリス』のアイリスだったりと小ネタが随所に散りばめられている。 それにしても、本作のキーポイントとなる”ホームエクスチェンジ”なる制度が日本では馴染みが無く映画の中でもサラリと描かれて、チョコっとのメールのやり取りで見ず知らずの他人に家を貸してしまうのには疑問を持った。もう少し審査とかしないと相手が盗人かもしれない、なんて猜疑心の強いmasalaとしては、かなりアバウトな展開に唖然となる。 牧歌的なロンドンのケイトの家と、対照的にハリウッドのキャメロンの豪邸、仕事が予告編製作と言う事で家の中には豪華なAVセットと膨大な数のDVDのコレクション、もちろんAV製品はコロンビアピクチャーの大本のSONY製品なのだが電話だけPanasonicとチグハグな小道具だ。 そしてお決まりのロンドンっ子のケイトと、ハリウッドから来たキャメロンのカルチャーギャップが一通り描かれ本題の恋愛話に突入する。まぁ、恋の話はかなり安易に展開するので省略します。 ケイトのサブストーリーにイーライ・ウォラック演じる映画脚本家の話がいい、これだけでも一本の映画が出来そうなエピソードだ。製作者たちが先人の映画製作者に向けて敬意を込めた話のように感じる。 それから登場シーンは少ないがジャック・ブラックが演じる映画音楽家の話も面白い、車のカーステレオからはエンニオ・モリコーネの『ニュー・シネマ・パラダイス』の曲が流れ、ケイトにおススメのDVDをビデオショップで紹介するシーンなど映画ファンならニヤリとさせられるシーンだ。さりげなく本作の音楽を担当したハンス・ジマーの『ドライビング・Miss・デイジー』を褒めてみたり、ジャックのフェイバリットムービーとして再度モリコーネの『ミッション』を取り上げたりで、モリコーネにオマージュを捧げまくりの状態にまたニヤリ。このシーンでは、あの大物俳優もカメオ出演しています。 そしてハンス・ジマーの音楽がまた良い、普段のアクション映画で聞かせるゴリ押しのスコアと違い、ゆったりとした美しいスコア。(エンドクレジットにはソロリストとしてトランペット奏者でA&Mの社長ハーブ・アルバートの名前も発見。) 映画の感想 面白かった。二つの映画を一本にしてしまったボリューム感で、恋愛映画としては安易ではあるが、サブストーリーが活き活きと描かれ脚本も細かい所まで目が行き届いている。映画ファンをニヤリとさせる小ネタも満載で演出も旨い。監督のナンシー・メイヤーズの前作の『恋愛適齢期』も面白かったけど本作も面白い。 ラブコメ初挑戦のケイト・ウィンスレットも楽しそうに演じていた。ラブコメとしては上出来、デートムービーとして最適な作品である。 映画『ホリデイ』とナンシー・メイヤーズ監督作品と関連商品はコチラをクリツク。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]()
[試写会] カテゴリの最新記事
|
|