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テーマ:辛口映画批評(354)
カテゴリ:ブロガー試写会
Bungee Price DVD 洋画96時間 【DVD】 映画の話 17歳のアメリカ人少女キム(マギー・グレイス)が、初めての海外旅行で訪れたパリで何者かに誘拐される。その事件のさなかにキムと携帯電話で話していた父ブライアン(リーアム・ニーソン)は、自らの手で犯人たちから娘を奪還しようと決意。アルバニア系の人身売買組織だと判明した犯人一味のもとへ単身で乗り込む。 映画の感想 設定自体に目新しさは無いものの、これは面白かった!本作の成功の要因はなんと言っても主役を務めたリーアム・ニーソンに尽きるだろう。近年のジェームズ・ボンドやジェイソン・ボーンも真っ青のアクションをスタントを使っていると思われるが、リーアム・ニーソンが演じているのが新鮮である。これがスティーヴン・セガールが同じ役を演じていたらチンケなB級アクションになってしまうのだが、演技派のリーアムだからこそ演じられる内面からにじみ出る演技が本作の要であろう。 映画の出足こそ、離婚した妻と金持ち義父と暮らす娘に合うのが唯一楽しみと化してしまった寂しい中年オヤジが、娘の危機を察知すると元CIA工作員というスイッチが入り冷静沈着に事を対処する戦闘モードに切り替わる辺りが本作の見所だ。電話越しに娘を拉致した犯人を脅すシーンはゾクゾクする位にリーアムがカッコいい!ここからは娘が拉致されてから買春組織に売り飛ばされるレッドラインとなる96時間と言うタイムリミットが切られてしまう。 娘を救出する為にカリフォルニアから単身異国のパリに乗り込み、少ない手がかりとコネを駆使して敵に戦いを挑むオヤジはもう誰も止められない。娘を罠にはめた男を見つけるや否や、オヤジは猪突猛進で大暴れで逃亡する犯人を死なせてしまうミスを犯してしまう・・・・。 96時間と言うタイムリミットの中で事件を対処する設定は、人気テレビドラマ「24」と共通する設定であるが、「24」は時間が刻々と迫っている事をあおるように作られているが、本作はその辺はわりとルーズで時間経過が判り辛いのが難点であるが、そんな事も忘れさせるようなスピード感で押し切ってしまう。リーアムが披露するマーシャル・アーツ、ガン&カーアクションなどどれを取っても本作は1級品である。犯人との心理戦も絶妙であり、犯人を拷問するリーアムの姿は彼の出世作となった映画「シンドラーのリスト」のナチスの様である。娘を売買する組織が行うオークション風景は「題名のない子守唄」を思い出してしまった。 リーアムのアクションと言えば「スター・ウォーズEP1/ファントムメナス」のクワイ・ガン・ジン役のアクションが記憶にあるが、あれはライトセイバーのアクションがメインだったので、本作での切れの良いアクションには正直驚かされた。リーアムの新境地を引き出したのはフランス映画界の風雲児リュック・ベッソンだ。自作は不調の様であるがプロデュース作品は相変わらず元気が良い!結構、無茶苦茶な話であるが、そんな事を忘れさせる勢いを感じるノンストップアクションの佳作である。 映画「96時間」の関連商品 24-TWENTY FOUR- シーズン7 DVDコレクターズ・ボックス 〔24×4=96時間〕と言うタイアップをFOXさんがしているそうです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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