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2010.08.19
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カテゴリ:劇場2010
 「ヒックとドラゴン」を上映するチネ7にはお盆休みと言うことで、ちびっ子を含むファミリー層を中心に6~7割位の客入りだ。今回は3D吹替え版を鑑賞した。

   
ヒックとドラゴン ブルーレイ&DVDセット【Blu-ray Disc Video】
  映画の話
 以前より、バイキングとドラゴンとの戦いが続いているバーク島。ある日、平凡な少年、ヒックはケガをしたドラゴンのトゥースと偶然に出会う。本来なら敵同士であるヒックとトゥース。しかし、二人の距離は少しずつ縮まり、やがて誰にも知られないように友情を育んでいく。

 映画の感想
 とてもシンプルでバランスよく仕上がっている。少年少女が別生物と交流するという設定はアメリカ映画が描いてきた普遍的テーマといえるだろう。現在のアメリカ映画がCGで描くキャラクターは大きく分けて2極化されている。「ベオウルフ/呪われし勇者」と言った人間に近づけようと人間ソックリなキャラクターが活躍するリアル志向と、本作のように人間に似せようとせずに割り切った3DCGアニメがある。本作は1コマずつクレイモデルを動かしながら制作するストップモーションアニメ「ウォレスとグルミット」に近いクレイアニメ風CGアニメである。

 本作は基本的に実際のバイキングが行う極悪非道な行為は完全にマスキングされ、バイキングという設定だけが活かされ主人公ヒックにスポットが当てられている。バイキングの掟にそぐわない弱虫少年ヒックが傷ついたドラゴンのトゥースと出会った事で、自身の弱点を克服して弱虫のレッテルを剥がし英雄になる、と言ったシンプルなストーリーで子供でもすんなりと受け入れる事が出来るだろう。そんなシンプルなストーリーに様々なサイドストーリーが練りこまれ感動に繋げる手腕は「リロ・アンド・スティッチ」の監督コンビならではの物であろう。

 本作のポイントはドラゴンのトゥースの描き方である。下手な作家が作るとトゥースが言葉を喋り主人公と交流する所であるが、本作は主人公ヒックがトゥースに語りかけるだけで意思疎通が出来ている所がポイントである。トゥースも登場シーンでは恐ろしいドラゴンであるが、ヒックと交流する事でどんどん表情豊かなドラゴンへと変貌するので感情移入しやすい。ドラゴンも様々な種類のドラゴンが登場し、子供たちがドラゴン退治のトレーニングに励む姿を描き、子供たちの性格付けや、ドラゴンたちの特徴を観客に提示するスタイルも面白い。子供たちの描き方はとても現代的であるが、ヒックの台詞が妙な現代若者風の喋り方が若干気になる。

 話の軸はヒックとトゥースの交流であるが、クライマックスは思わぬ方向に話が進みだし、昔ながらドラゴン退治を推進するバイキング族の野蛮な行動により一大スペクタクルなる展開はエキサイティングしてしまう。まぁ、それにしても現在のアメリカ映画は皆似たアイディアなのは何故だろう?「アバター」でも主人公がアバターの体を手に入れ、怪鳥にまたがり人間と戦っていたし、本作も子供たちがクライマックスでドラゴンにまたがりボスキャラドラゴンと戦っていた。この辺のデジャヴ感が本作唯一の欠点なのだろう。

 映画は大変優等生的な仕上がりと思わせていながら、最後の最後に英雄となったヒックに対して、とても世知辛い痛みを伴う代償を与えているのが本作のポイントである。子供映画として見ると、とても衝撃的な展開に泣き出す子供が居ても可笑しくない位のショックを与えている。丁度、私が中学生の時に見た「スター・ウォーズ 帝国の逆襲」の主人公ルークがダース・ヴェイダーとの戦いで失った腕以来の衝撃を覚えた。本作はファンタジーと言う非現実を描きながら、戦いという愚かな行為に対しての代償を子供たちに判りやすく描き、戦いの無い世の中を考える作家の願いが込められているのかもしれない。本作は早くも続編の制作が決定しているという。この作品のクオリティを乗り越えるには相当なアイディアと労力が費やされる事だろう、続編も楽しみである。

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Last updated  2010.12.01 00:31:49
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hoshiochi@ Re:映画「NEXT -ネクスト-」@よみうりホール(04/24) こんにちは。私もこの映画を先日見てラス…
マサラ0517@ roseさんへ なんか、楽天ブログはトラックバックを廃…
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マサラ0517@ ミストmistさんへ もう、本当に楽天ブログさんは訳判らない…

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