【見た日:2023年(令和5年)3月20日(月)】
※ 公式HPより
もともと回向院にあった「橋本左内の墓旧套堂」が荒川区に寄贈され、平成21年3月に荒川ふるさと文化館前に復元されました。
套堂(鞘堂と同意)とは、本体の建物などを保護するために、それを覆うように建てられるものです。この旧套堂は、昭和8年(1933)に橋本左内の墓を保護するために造られたもので、伝統的な建築の意匠と近代的工法との折衷を図った、近代仏教建築の例と言われています。幕末の安政の大獄で刑死した橋本左内(1834から1859)を追慕し、遺徳を広く発揚することを目的として明治35年に設立された景岳会によって建てられました。最近ではコンクリート造の仏教建築は珍しくありませんが、その最初期の現存例として、大変貴重なものです。
※ 橋本左内の墓旧套(さや)堂
〈橋本左内の墓旧套(さや)堂:東京都荒川区南千住6-63-1〉