28日の日記
「小説の中から独り言」
呼吸するのと同じほどのありふれていて
絶えず流れてゆく、日常の時間
そんな時の合間にこそ
思いもよらない、非現実という言葉で
片付けてしまいたくなるような
驚くべき出来事が目の前に飛び出してくることがある
例えば、ある暑い夏の真夜中、眠れなくてドライブに出かけた。
反対車線の向こうに車のヘッドライトが見えた。
始まりはごく普通だった
だが次第に胸が騒ぎ始めた
ヘッドライトが近づいて来ないのだ
次に頭に浮かんだのは
あの車は停止しているんだ…
!たとえ停まっていたとしても、こっちは走っている…いつかはすれ違うはず
なのに何分たってもすれ違うどころか、近づいてさえ来ない…
僕は当然 Uターンし街の灯りを求めて
アクセルを踏み込んだ。
みなさん、真夜中のドライブは誰かを連れて行きましょう…