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カテゴリ:歴史・人物
河村瑞賢この人は江戸時代初期に活躍した商人です。
三重県の伊勢の出身でわずか14歳にして一人で江戸に出て人足仕事をしていましたがだんだん頭角を現してきました。 もともと河村瑞賢は同じく江戸時代の初期に活躍した商人角倉了以(すみのくらりょうい)を尊敬していて彼のようになりたいという強い志があったようです。 角倉了以は京都の人で商人でありながら京都を中心に日本海側から琵琶湖を抜け太平洋までの水運の発展に功績のあった人で自力で運河を開削したりしています。いまで言えばどこかの百貨店が独力で国際空港を作ったようなものでしょう。 話はもとに戻って河村瑞賢、今でいう小規模な土木会社程度の資力しかなかったのですがあるとき江戸で大事件が起こります。 明暦の大火といって江戸城まで焼けてしまった大火事です。江戸の町の大半は焼けてしまいました。 焼け野原になった江戸で瑞賢は考えます。「これほどの大火事になったら再建には必ず大量の木材が必要になる。一番に材木の産地木曾(いまの岐阜県)に行って買い占めよう!」 そしていち早く瑞賢は江戸の町を飛び出して木曾に向かいます。 ただ問題がありました。瑞賢は買い占めるだけの資力が全くといっていいほど無かったのです。 いったい瑞賢はどうやって買い占めるだけの資金を調達したのでしょう。 続く 参考文献 『大江戸豪商伝』 童門冬二著 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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