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精神のうち、知的側面を知能と呼び、情意的な側面を性格と呼びます。
性格の基礎である感情面の先天的な特性を気質と呼び、この中には気分が含まれます。 先天的である気質が中心となって、これに躾,教育,訓練,環境などの後天的影響が加わり、次第に性格が形成されます。 バリュー投資家は知能だけを重視しますが、僕は性格をより重視します。 性格に合った投資方法を選択する方が、後々面倒な事にならずに済むからです。 自分に合った投資方法を選択しなかった場合は、迷いや不安、心配などのストレスが溜まり易くなり、これらから逃れる為に、安易な方法を選択したがる傾向にあるからです。 安易な方法とは、自分が安心できる為の行動を意識的・無意識的に取ることです。 皆さんもご存知の通り、バリュー投資家と呼ばれている投資家の中には、このような行動を取っている人が、極めてしばしば見受けられます。 バリュー投資ありきから株式投資を始めた投資家は、全体として正解を求めたがる傾向にあります。 しかし、株式投資に正解はありません。 極めて危険なのは、パフォーマンスが良いという統計結果、或いは特定の投資家間に広まる常識から、バリュー投資という手法を選択した投資家です。 結果から入った場合は、ある程度の期間パフォーマンスが良くない状態が続くと、徐々に心への負担が増加していく事になります。 また、性格とともに、株式投資に大きな影響を与えるのがあります。人格です。 人格とは、性格に道徳的側面も含めた総合的な人間の特性を指しており、性格より上位の概念として用いられます。 株式投資でも、人格が性格よりも上位に位置していると、僕は考えています。 投資家には信念に基づいた行動を取る事がありますが、この信念は性格というよりも、むしろ人格によって決まります。 先の大震災直後などでどのような行動をしたかなど、思い出してみると分かり易いかもしれません。 絶え間なく報道される壊滅的な町並み。爆発する原発と巻き散らかれる放射能。日々増加する死者・行方不明者数。連鎖される大地震の恐怖。錯綜する情報に振り回される日本政府。 このような余りに不確定要素の大きい総悲観の中で日本株を買い進んだ投資家は、信念に基づいた投資をしていたといって良いでしょう。性格よりも人格で投資行動が決まる一例です。 ※当時買い進んだ投資家が偉いという訳ではありませんので注意 ※ただし、結果論から言えば正しかったという事になります ※偉くはないが正しかった、というのが評価です ※余談ですが、僕は逆だと思っています いくら知識を増やしても、性格に合致していない投資手法を用いているのであれば、その投資家は優れた投資家ではありません。 肝心なのは、自分に合った投資手法を用いることであり、まず地盤となる基礎を固めることです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2013.01.12 15:16:40
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