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中長期投資という言葉を多用する投資家がいますが、極めてセンスがないと思います。
中期投資と長期投資は全く別の投資手法であり、一括りにして良いものではありません。 断言しても良いですが、 「私のスタンスは中長期投資です」 というような投資家はかなりの確率で長期投資を行っていません。 中期投資と長期投資とを分けるものは、投資家の期待に対する考え方でしょう。 多くの場合、中期的な投資リターンを決めるものは、企業の増益率そのものではなく、投資家の期待との差です。 つまり、サプライズがどちらの方向にどれだけあるか、という視点です。 中期以上の投資期間であれば、中長期投資、というものではありません。 ここら辺を理解していないと、長期投資家は語れません。 本来、長期投資は長期的なROE変動を主体にするべき投資手法です。 誤解を恐れず言うなら、PERの重要性は中期投資よりも低くなります。 中期投資の場合は基本的にはPERは低ければ良いという考えで問題ありませんが、銘柄によってはそうではない場合もあります。色々なパターンがありますが、最も注意するべきは投資家の期待を下回って利益が減少していく企業です。 乱暴に言うと、利益の減少幅が投資家の想定を超えた場合、低PERであっても株価は中期的に下落をするからです。 利益が減少に転じる企業の場合は今後の利益推移を予想し難い場合が多いので、PERの数値を相対評価することは危険です。 長期投資では必ずしも気にする事はありませんが、中期投資では最も注意したい事の一つです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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