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カテゴリ:コミック
[設定/世界観]★★★☆☆ [文章/表現力]★★★★☆ [総合/超主観]★★★★☆ 学研が出していたコミック月刊誌NORAに不定期連載された「おざなりダンジョン」(全17巻)&「なりゆきダンジョン」(全3巻・・・打ち切り? ^^; )というシリーズの、随分久々の新作です。(株)ビブロスの超人ロックSpecialに連載されたものを、何故か(株)JIVEのCRコミックスレーベルで単行本化したもの。 著者のこやま基夫先生は、ガンダム忍者パロディの超名作「Gの影忍」でも有名・・・カナ?f(^^; 表面的にはコミカルなのに内実アツい話を書く人です。特に、ありがちなパターンをパロディ的に逆手に取って非常に面白くするところが秀逸。 シリーズ自体は、典型的なファンタジーRPG世界(純正ファンタジー世界ではありません)ゴンドワナ大陸で、バーバリアンのモカ、盗賊のブルマン、魔法使いのキリマンの冒険者パーティが様々な事件で活躍しつつ、やがては世界の根幹を揺るがす大事件に立ち向かっていく物語です。例によってギャグタッチながら、壮大な世界観やキャラクター達の熱い心情等、非常に読み応えのある作品でした。 その「おざなり・・・」のラストを受けて新たに開幕した続編「なりゆき・・・」は、残念ながら連載誌休刊のため短命に終わってしまいました。 ・・・因に私が購読していたコミック誌は何故かほとんど休刊。NORAといいジェッツ/アニマルといいパッツィといい劇画村塾といい・・・未だ存続してるのはWingsだけです。(^^; で、今回のお話は「おざなり・・・」以前、冒険者達を束ねる民間組織"ギルド"が国家以上に影響力を増しつつある時代に遡り、そのギルドの新兵募集イベントに端を発する主人公パーティ結成秘話(?)を描きます。 ギルドマスター・ヨナやギルド最強剣士ソードバスター・キートン、モカの育ての親サルバドル等、後に続く物語の重要人物達も名前だけ出演。マジック・アカデミー関連はありませんが・・・ 数年ぶりの新作でしたが、全く違和感なく「おざなり・・・」世界に没入してしまいました。さり気なくただ者でないキャラクター達、それぞれの立場はあっても誇り高い戦士達の熱い思い等、相変わらずレベル高い物語です。 連載していた「超人ロックSpecial」は、後日購入する超人ロックの単行本と被るので買っていなかったのですが、本作が無事刊行されて一安心です。 ・・・でもこのタイトル、「なおざりダンジョン1」じゃないんですね。続かないんでしょうか?(-_- お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006年02月12日 12時33分26秒
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