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カテゴリ:ライトノベル
[設定/世界観]★★★★☆ [文章/表現力]★★★★☆ [総合/超主観]★★★★☆ 「結界師のフーガ」著者の新シリーズ第2巻、1巻よりダーク系5割増って感じです。ちなみにWikipedia見たら「暗黒ライトノベル」とか分類されてたりします。 関係ありませんが、ついでに全日本暗黒ライトノベル連合とやらを拝見したところ、何故か「特別会長」に大好きな古橋秀之氏のお名前が。f(^-^; ともあれ、今回のお話は1巻ラストの2週間後から始まります。新たな猟奇殺人事件が巷を騒がす頃、澪に突如ドロップキックをかまして殺しかけた奇天烈な少女、蘭乱爛崎寝々。魔術種ドゥオーフの代替魔術師(ポステリオルマギス)である彼女は接近戦で無敵に近い拡縮魔術(スクイーズマジック)を操りながらも、自らは根源闇滓争奪戦には無自覚なまま「正義の味方」を自称して、「悪」と断定した冥子とレンテンシアに容赦なく襲いかかります。妖精銀の毒で無力な子供と化した冥子、そして魔術の反動が限界に近づいて身体の自由がほとんどきかないレンテンシアを庇いつつ、「亡くした誰か」に似た寝々と戦う澪は、やがて更に重い荷を・・・(;_;) と、1巻より更に「痛み」も「絶望」も増えてます。 今回執拗に澪を苛むのは体の痛みだけでなく、亡くした人を想う心の痛み。その同じ痛みが敵方の寝々にもあるため、現実から目を背け続ける彼女とあくまで現実に突っ込んで行く澪との対比が鮮やかです。 澪にも冥子にも先の望みなんて欠片も残されていませんが、それでいてありがちな鬱展開に堕さず、グダグダへ理屈こねるでなく、あくまで理不尽な現実に立ち向かっていく二人の姿が峻烈。(T^T) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007年01月31日 23時09分15秒
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