Bank Band with Salyu の新曲"to U"が大きな反響を呼んでおり、Mr.Childrenの桜井和寿とともに、相変わらず見事なヴォーカルを披露している天才的若手実力派女性歌手Salyu(サリュ)も大ブレイクの予感がする。彼女は、すでに音楽ファンの間ではその“超絶的”歌唱力に定評がある。
そこで、これまでに Oops!Music Community(ライブドア系音楽ファンサイト)/「クマゴロー」マイページに投稿したJ-POPレビューのうち、Salyuに関するものを、バックアップとして再録します。
[Valon]
J-POP、今年最高の収穫の一つ。鬼才・小林武史の魔術。いっぺんに新進女性ヴォーカリストSalyuのトリコになった。セイレーン、エーデルワイスの幻の歌声か。この底知れない大器を生かせるのは小林武史氏しかいない。今後も支えてやってほしい。
一見意味不明のタイトルは、コラボレートしているリップスライムのイルマリの母国フィンランドのフィン語で、「光の中へ」の意味だという。
英和、仏和、伊和、独和、西和、羅和、エスペラント語辞典を引っくり返して調べて、損した(笑)。
なお、我が家では赤ちゃんの子守唄として使用、可愛い愛娘もジワ~っと涙を溜めて感動して聞いてます。いやホント。
音楽的感性は血筋だろうか。
・・・単なる親バカですから。残念!(笑)。
2004年12月13日
「Valon-1」は、“Valon ネイキッド Naked ヴァージョン”といっていいだろう。
「Valon」のラップを外し、よりシンプルで力強く、ゆったりしたルーズ感のあるロック・バラードになっている。
「Valon」は、“リリイ・シュシュ”として一部では知られつつも、ほぼインディーズシーンのマイナーな存在に近かったSalyuを売り出すために、Ilmariのラップを加え、きわめて稠密(ソリッド)なヒップホップ系のポップな創りになっており、これはこれで悪くないどころかすばらしい収穫だったが、作曲者・小林氏の本意ではなかったのだろう。
こちらは、本来の着想と意図がありありと聴き取れて、小細工のない通好みのアレンジになっている。
ただし、どちらにしても、主役はあくまで、明らかにSalyuのヴォーカルであり、その存在感と説得力は並ぶものがないといっていいだろう。
・・・しかも、この上なく可愛い。われわれは、一つの奇跡を目にしているのだろう。