カテゴリ:新古今夢幻
藤原家隆(ふじわらのいえたか)
霞立つ末の松山ほのぼのと 波にはなるる横雲の空 新古今和歌集 37 春霞が立ち込めている末の松山のあけぼのに ほんのりと波を離れていく横雲の空。 註 霞:普通、春の気象現象をいう。似たような現象でも、ほかの季節のものは「靄(もや)」などという。 末の松山:陸奥国(むつのくに)宮城野(現・宮城県多賀城市八幡付近)にあった山。歌枕。 ほのぼのと:ほんのりと。ほのめいて。ほのかに。この歌では、「ほんのりと情景が見える」ことと、「ほのかに夜が明ける」ことの両義にかけてある。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2010.05.07 16:48:59
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