カテゴリ:万葉恋々
山部赤人(やまべのあかひと)
ぬばたまの夜のふけゆけば 久木生ふる清き河原に千鳥しば鳴く 万葉集 925 夜が更けてゆくと ヒサギが生えている清らかな河原に 千鳥がしきりに鳴いている。 註 ぬばたまの(射干玉の):ぬばたまのように黒い意から、「黒」「夜」「夕」「宵」「髪」などにかかる枕詞(まくらことば)。さらに、夜にかかわるところから、「月」「夢」などにもかかる。 ぬばたまは、ヒオウギの種子をいう。丸くて黒い。 久木(ひさき):「楸」とも書く。現在のキササゲ、またはアカメガシワのことともいわれるが、未詳。 しば(屡):しきりに。現代語「しばしば」と同源。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
December 8, 2021 10:07:06 PM
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