カテゴリ:大人に向けて
高校生中心の授業をしていると、仕事と勉強はほとんど一緒だということを痛感する。
仕事を上手く行かせたいのなら、受験勉強するようにすればいい。 仕事の調子がいい人は、ブログもイケイケドンドンになっている。 でも、あれは子供が勉強で自慢しているのと同じ状態だ。 僕もよく自慢を書くが、勉強の自慢と同じである。 そして、子供達を見ているとマニアックな子がいるのがわかる。 そこまででないよ。っていうところまで覚えているのである。 中学生で言うと… 徳川全将軍を覚えている。理科のレアな植物名を覚えている。 これはやりすぎだ。 趣味や興味だと言うのならいいが、試験のために覚えすぎはどうなんだろう? 塾でよく出来る子は、学校の範囲をバランスよく覚えてる要領のいい子である。 高校生でも同じだ。 ごくまれに、マニアックなことを塾外の子に聞かれる。 「先生、ディーズルアルダー反応ってすごいですよね?」 「うん。すごいね。」 「どう思います?」 「何が?」 「…」 「僕はテストに出ないことは興味ないから…。大学院の試験受ける頃、疑問だったら質問してきてね。そのときは出るかもしれないからね。」 …こんなのもだ。 「先生。超伝導で最近見つかった物質知ってます?」 「最近っていつ?」 「詳しくは知りませんけど、新しい物質が見つかったらしいですよ。」 「ふーん。」 何回も言うが、僕はスコアプレゼンターという肩書きなのだ。 ケミカルシンキングモチベーターではない。 僕は、順位を上げることに興味があるのだ。 だから順位を上げるという教科を選択して、そのことに全力を尽くしている雰囲気である。 ほかの事に、意識を分散させる気はない。 順位にこだわっているので、 「せんせー。眠いときはどういう風に乗り切ったらいいですか?」 なんて質問は歓迎だ。 塾の仕事だって、他の商売だって同じだ。 何のためにその仕事をしているのか? 自分がわからなくなったら、自分に問うてみるといい。 受験生にどうやって声をかけるのか? 「休憩しながら、遊びながらやるといいよ。」 というのだろうか? 自分が遊んで成功している人は、たまたまかそれとも天才かどっちかだろう? それにしても、近くに本当にコツコツやる努力家が店を出したらどうなるんだろう? 受験生と企業家で共通する質問がある? あげればキリがない。 「せんせー。成績を上げるにはどうすればいいですか?」 「がんばればいいよ。」 「じゃあ、がんばります。」 このパターンでがんばれるはずがない。 「みかみ先生。生徒を集めるにはどうしたらいいと思いますか?」 「がんばったらいいんじゃないでしょうか?」 「じゃあ、がんばります。」 …同じだ。 「せんせー。私がんばってます。」 「えらいね。」 このパターンも本当にがんばってるときはいいが、がんばってると思ってるだけの人が多いので要注意だ。 「あー。今年1年よくがんばったな。」 「そうですか?じゃあ、生徒は倍増したんでしょうね?」 僕は1年くらいちゃんとがんばれば、生徒を倍増させることくらいは出来ると思う。 なかなか伸びないのは、がんばってると思っている人である。 受験生で成績の上がっていく子を見てみよう。 コツコツとがむしゃらにがんばっている子である。 そういう子はゴチャゴチャ言わずに自分と戦っているのである。 僕は生徒にはこう言う。 「勉強は苦しい。でもそれでいい。苦しい戦いをしてるんだから、きちんと結果を残そうね。ちゃんと覚えることをきちんと覚えて、いい点とろうね。」 だから、僕は僕にこう言うのだ。 「仕事で上を目指すのは苦しい。でもそれでいい。苦しい戦いをしてるんだから、ちゃんと結果を残そうね。ちゃんとやることをきちんとやって、上に上がっていこうね。」 だから僕はこう答えるのだ。 「はい。」 そして、そう答えたなら、あとはやるだけだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005/12/31 03:32:47 PM
[大人に向けて] カテゴリの最新記事
|
|