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コルビュジエによる最初のRC作品 シュオブ邸
Q L.コルビュジエによるシュオブ邸は、どのような空間構成? A 正方形を9分割した平面の中央部を吹き抜けとし、十字方向に伸ばした中心性の強い空間構成です。 コルビュジエは故郷スイスの田舎町ラ・ショー=ド=フォンにて6件の住宅を建てており、ほとんどは組積造やRCの箱に木造の屋根を載せた伝統的なスタイルです。1908年の夏からA.ペレの事務所で10か月働いた後にシュオブ邸を設計しており、RCラーメンの陸屋根はペレ譲りです。またシュオブ邸の十字の軸性、塀と一体化した道路側の立面、入口を庇下に対称にふたつ置いているところは、ライトのハーディ邸などからの影響と思われます。道路側立面中央の白い正方形パネルは、C.ロウにパラディオらの影響を指摘されています(*)が、ペレのポンテュ街のガレージ(1907)の方が、影響が大きいように見えます。RCラーメン、陸屋根、屋上庭園、大ガラス面など近代的要素が現われていますが、平面は正方形を9分割して中央を吹き抜けとした中心性の強い伝統的な構成です。 現存:Rue du Doubs 167, 2300 La Chaux-de-Fonds,Switzerland (*)コーリン・ロウ著、伊藤豊雄、松永安光訳「コーリン・ロウ建築論選集 マニエリスムと近代建築」彰国社、1981、p38 参考文献 “Le Corbusier oeuvre comple(‘)te Volume 1 1910-1929” Artemis Zurich, 1964 東京大学工学部建築学科安藤忠雄研究室編「ル・コルビュジエの全住宅」TOTO出版、2001 原口秀昭著「20世紀の住宅」鹿島出版会、1994 「Frank Lloyd Wright Monograph 1902-1906」A.D.A.EDITA Tokyo、1987 ゼロからはじめるシリーズの17冊目、近代建築入門が出版されました!約400頁すべてにイラスト!ライト、ミース、コルビュジエ、グロピウスばかりでなく、ラッチェンス、ガルニエ、ペレも深堀り。表紙はドミノシステムを変形(だから角柱)+サヴォア邸+プレキャスト風味に、はしごが左に寄っているのはガルシュの家(ミースのテューゲントハット邸も)の外階段やテラスの欠き込みから、1階のコルはモデュロールのポーズ、ペリアンも登場(裏表紙ではペリアンがコルの長椅子に座る)、海はコルがあこがれ、最期の場所ともなる地中海。アイデアはボクで、絵はイラストレーターの内山良治さん。 南米の川の方での書籍紹介文:「ゼロからはじめるシリーズの17冊目。19世紀の黎明期から、モダニズム建築、さらにその後のポストモダンにいたるまでを概観し、建築デザインと、建築家の思想が日本と世界に与えた影響が理解できる。空間構成、建築家とその思想をユニークなイラストでビジュアルに紹介。どのように近代建築が生まれ展開していったかを総合的に理解できる。」 動画リスト リスト中の青字をクリックすると動画が再生されます! 構造の基本を学ぼう! 構力マラソン 構造力学を毎日1題解こう! 建築法規の基本を学ぼう! 法令集の読み込み講座! 環境工学の基本を学ぼう! 木造建築入門! インテリアデザイン入門! 動画リストのリスト イラストで読む建築史! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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2024.04.12 12:46:39
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