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カテゴリ:会計・仕事
2007年度の上半期(4月~9月)の新規株式上場の状況ですが、新規上場会社
数は全市場合計で50社となりました。前年度の上半期が83社であったことと 比べると、この上半期は33社減となっており、約4割の減少となっています。 このように上場企業数が落ち込んできた理由はいくつかあると思います が、第一に上場後間もない企業による業績下方修正や開示体制の不備が 相次いだことへの批判が高まり、証券取引所や監査法人による審査が厳し くなったことが挙げられます。 また、サブプライムローン問題の影響は相場全体に及んでいますが、最近の IPOマーケットにおいても影響を及ぼしています。例えば8月31日にマザーズ に上場したバイオベンチャー、ジーエヌアイの場合、目論見書の想定株価は 130円でしたが、仮条件は90円~110円となり、公募価格は下限の90円で決定、 上場時の初値は80円となりました。この数値を見ると、一時の新規株式上場 ブームの頃からは隔世の感があります。株式市場が安定するまで上場を見合わせ る企業が多くなる可能性は否定できません。 新規上場数は、例年下半期の方が多いので、今後の回復に期待したいところです。 特にJASDAQの新市場NEOのスタートがいいきっかけになるといいですね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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