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2004年01月15日
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カテゴリ:カテゴリ未分類
昔、HDの容量がCDROMの容量に及ばなかった時代に、CDブートのワークステーションを実現する技術が何かの雑誌(だったと思う)に紹介されていたのを立ち読みした覚えがあります。
CDROMにメモリとディスクの2階層のキャッシュをつけて擬似的に更新可能にするというもの。小容量のHDをCDROMを超えるの大容量HD(容量=CDROM容量+HD容量)に見せかけようというわけです。普通のキャッシュと少し違うのは、電源を切っても、そのキャッシュの内容がHDに残り、次回以降も継続的に使用できる点でしょうか。
当時、CDROMはまだ等速のものが多く、2倍速は高価な「高速」CDROMの時代だったと思います。どんな性能になるか、KNOPPIXを使ったことのある人なら容易に想像出来るでしょう。当時でも、ワークステーションのOSはX Windowの上にMotifなどのウィンドウマネージャを乗せた大きなものだったし、CPUは初代Pentiumより遅かったのですから。だからワークステーション向けの技術としては浸透しなかったのでしょうね。

これに対して、パソコンの世界では、CDブートはYggdrasil Linuxも含めると、すでに10年を超える歴史があります。CPUはそこそこ速いし、OSはそんなに大きくなかったので、使い物になったのでしょう。しかし、YggdrasilがシンボリックリンクでCDブートを実現して以来、なぜか、これが定石になってしまったような感がありますね。

私は、あの技術は、今のKNOPPIXのようなCDブートLinuxにこそ意味のある技術だと考えています。

これまでのようなシンボリックリンクで実現されたCDブートLinuxでは、CDを更新できないがために、非常に特殊な構造をしています。このため、システム設定などを変更しようとすると、変更したいファイルをCDROMからRAMディスクなどにコピーし、このコピーしたファイルを使うようにシステムを一部書き換えてからでないと変更できません。しかし、システム設定アプリケーションは、そんなこと知らないので、何もしてくれません。結局、ユーザが、このことを意識して、あらかじめ対処してから、システム設定アプリケーションを使うようなことをしなくてはならなくなります。しかし、どのような対処をする必要があるのかを調べるには、デバッグに似た高いスキルが求められます。

これに対して、あの技術を使ってCDブートLinuxを実現した場合、CDROM(KNOPPIXの場合はcloop)も、アプリケーションからはHDと同じに見えるので、特殊な対処は一切不要で、普通にシステム設定を変更できるようになると思います。
それに、HDと同じに見えるということは、Red Hatのような普通のLinuxも、そのままCDROM化して、CDブートLinuxとして使えるようになるということでもあります。
そうなれば、設定の保存だの、HDインストールだのといった特殊なことをする必要はなくなり、本当に手軽に利用できるようになります。
最近はメモリも大容量になってきたので、CDROMとメモリキャッシュだけという構成もありかもしれません。

どうです? こんなカーネルモジュール欲しいと思いませんか。誰か作ってくれないかな。もっとも、これから開発するなら、できれば、私も参加したいですが・・・

でも、10年以上の歴史があるのに、こんなモジュールがまだ出てこないのはなぜだろう。何か落とし穴があるのだろうか。
それとも、すでに特許でがっちり固められていて身動きが取れないのだろうか。







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最終更新日  2004年01月29日 03時09分40秒
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