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カテゴリ:M氏の像 浅草橋個展へむけて
同業者と異業者では、どちらが分かり合えるのか?
同業者は、環境を理解し合えることが多い。そのため、私は社会に出てすぐのころ、同業者のほうが、互いを理解しあえることが簡単なように思っていた。 たとえば、「体育をやっている人間はよくわからないが、美術をやっている人間のことはよくわかる」などとと思っていた。 しかし、自分の仕事を進めていくと、同業者のなかでの価値観の差の大きさに気づくようになる。 意見が真っ二つになることもごく普通のこと。 たとえば、美術界では、形のわからない抽象と、モノをかく具象のどちらを描くかで考え方がまったく違う場合がある。 または、彫刻と絵画でのちがい、分野をまたがって活動するひとと、ひとつの分野で活動するひと。数え上げればきりがない。 そういう違いから、なぐりあいのけんかになることも!本当にあるのだ。 どちらが正解ということがない場合、自分の見解について、悩むことも出てくる。 そんなとき、異業種のひとの話をきくと、自分の価値観を違う視点で眺めることができるので、ありがたい。 自分の業界でない分、冷静に考えることができる。 自分がどのような視点でものを眺めているのかを把握することで、解消する悩みは多くある。 年を経てくると、気の合う同業者とともに、気の合う異業者がふえることが人生の楽しみになってくる。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006年08月22日 23時22分30秒
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