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カテゴリ:歩き遍路88
柏坂峠は標高470M、ふもとの内海からは4キロ登る。 景色の見えない木立の中をひたすら登るが足元は歩きやすい。 <ロト6>さんは少し遅れて登ってくる。(私を越さないように後を歩いてくれたらしい・・・一応女性扱い、お礼^^)
峠の登りには野口雨情の俳句木が幾つかあって、そのうちの一句。 地震でガタつき、原発で今だガタつき、政治がガタガタつき・・・ 日本の柱、あるにはあるのだろうかー H460m 柳水大師はH400m、しばらく登るとH470mで最も高く、ゆるやかに下りかけると清水大師がある。11:00 ここで便所にするが(あえてトイレとはいわない)、木製ポットン電気窓無し、この位ならどーってことないおばさんだが、中の壁一面に変な虫・虫・・・これにはさすがにひるんだよ(苦~) 害のない湿気が好きなあのゲジゲジみたいな虫、戸を閉めると真っ暗の中に私と虫たち。 でも早くしないと後から人が来るし、この先トイレがあるとは限らない、戸を半開きにして使いましたぁ(苦~苦) 幸せ~ 爽やかに緩やかな坂を下ると一変して視界がバァー!っと広がる展望台みたいないい所がある。12:10 ここからの写真はブログで良く見るけど、もっとクリアだった気がする。 晴れている割りにかすんで見えるのは<黄砂>のせいだ。
丸太に腰掛けて海を眺めている先客あり、さっきの健脚さんだった。 いい体格でしっかりした歩き方だから、てっきり若者と思っていたら結構おじさんで驚いた。 梅おにぎりを頬張っていると<ロト6>さんもやってきて、なんとなく3人で昼飯となる。 3人並んで海を眺めながらボ~ッ、めい想しているような、気が抜けたような・・・。 左 遍路道 <ロト6>さんと2年前に一緒になった時から今までのお互いの歩いたへんろ道についてや、遍路になったきっかけの話をポツリポツリと話す。 そして又ボ~ッ。 私達の話は健脚の<木こり>さんに聞こえていると思うけど、何も言わずにズ~ッと海を眺めていた。 どの位時間がたったのだろう・・・足が遅いからと私が一番に腰を上げた。 <HENRO MITI>の立て札までは歩き易かったのに、土道と交差するここから道幅が狭くなる。 <木こり>さんがバッバッと頼もしく歩いてきてアッという間に追い越していった。 こちらどうぞ 道には<馬の背><牛の背>なんて名前が付いていて、この馬の背は写真で見るよりスリリング~☆~ 「煙と〇〇は高い所が好き」 両側はガケみたいな坂になっていて、まるで平均台みたいだった(@x@) 牛の背はその名のとうりで楽勝だった。 馬の背 峠の下りには説明の看板が幾つかあって興味津々の一枚をピックアップ!
【女兵(おんなひょう)さん 思案の石】 食料難の時代(いつの話?)、カツギ屋の兵次郎さんー。 女のような姿態をしていたので「女兵」さんー。 闇物資を担ぎここまで来ると不意に雲つくような大入道が現れ、 「こら女、こっちえ来い」 「わたしゃ男なんですよ。」 「ナラ、証拠を見せい!わしのより立派やったらコラエテやらい。」 腰を抜かさんばかりの兵さん。やおらニッコリ、褌(ふんどし)に手をかけました。 兵さんをからかつたつもりの大入道、一物をチラッと見あわてて退散しながら 「上には上があるのお、わしゃたまげたぁ。」 ・・・以上原文、手はいれてません~
もう、これ、すごい! いや~内容もさることながら^^旧道にこの下ネタ郷土話の説明板を立てるとは。 だいぶ経っているようだけど、誰が設置したのかな?(まさか教育委員会じゃぁないよね) ツボに入ってしまいました~♪ ただ<思案の石>を捜したけどわからなかった。 竹の子あり 峠も終わりそろそろ町に入る頃、なんか陽気な畑のおばあちゃんが話しかけてくる。ニコニコ^^ どのお遍路さんにも声をかけてくれるようだ。 民家が見え出す頃、お散歩のおじいちゃんが話しかけてくる。ニコニコ^^ 話し返すと気をよくされたのか、 「綺麗なお遍路さんだね~、このまま着いていきたいよ~」と言ってくれる。 お世辞と解っていても・・・おばさんは嬉しいです!ありがとさん、ペッコリ~ン♪ 津島上畑地 ちょっと長めの昼飯時間を除いたら、登りに2時間下りに2時間だから頑張ったかなぁ~アタシ(^O^)
春も終わり、畑に忘れられたネギ坊主。 今朝、旭屋の愛媛新聞で目に留まった俳句を思い出す。 「葱坊主 どこをふり向きても 故郷」 寺山修司 新しい緑が盛んに萌え出している、夏がくるのだなぁ~。 向こう56号線 R56を横目で見ながら<ロト6>さんと一緒に旧道を並んで歩く、おだやかな昼下がり。
津島遍路小屋で休憩 15:00 ここは苗屋の奥に小屋があるのでご夫婦ができれいにしてくださっている。 自転車が2台置いてあって、お遍路さんが自由に宇和島駅まで利用できて、そのまま乗り捨てOK、有志の方がまた車でもどしてくれるそうだ。 こんなに大切にして頂いて、心意気に頭が下がります。 19・遍路小屋 津島は静かな町、川に沿った旧道に入る。 今夜の宿は新橋旅館、川沿いのやや年季のある宿の二階から夕焼けの町が見える。 やっと予約がとれた者同士<植木屋>さん<木こり>さんと私の3人。 3人の部屋も食事用に開げた部屋も2階で小ざっぱりとしている。 西日部屋 風呂あがりに旧道や川沿いを散歩する。 松尾峠で一緒だった<たね>さんは津島では橋の下に泊まると言っていたので、橋の下に向かっては 「☆☆さ~ん、いますかぁ~?」とささやいてみるけど、返事も人影も無かった。 左:新橋旅館 夕飯は3人で飲みながらゆっくりと大人の付き合い。 <植木屋>さんはその通り植木屋をしていた方、<木こり>さんは退職してから森林や草花関係のボランティアをしている方なので、へんろ道の木について専門的な会話。 いつしか夫婦についての話にもなり・・・ 10年前に妻を亡くしてお遍路を始めた男性と、片や家庭に目を向けない妻をなんとかしたいとお遍路を始めた男性。 私はと言えばうなずきながら聞く専門(ハハ、汗)、時々女として妻として一言二言。 まだまだその域には達せなくて。
静かな宿で、夜は更けていくのであった~☆~
3日目 H23・5・5 晴れ 出発 7:30 到着 16:30 距離 24キロ 宿 新橋旅館 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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