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2006.11.18
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『春の雪』 著:三島由紀夫


明治維新の功臣を祖父に持つ、
侯爵家の若き嫡子松枝清顕と、
伯爵家の美貌の令嬢綾倉聡子。

2人はお互いに惹かれ合いながらも、
若さゆえの意地により、素直になれずにいるが、
宮家との婚姻が決まった聡子を、
愛していたことに気付く清顕。

罪の意識に苛まれながらも、
気持ちを止めることのできない2人。

そのうちに事態は、
引き返すことのできないところまで来てしまう。



映画『春の雪』がとても美しかったので、
原作を読んでみました。

同じく三島由紀夫の、『金閣寺』を読んだ時は、
古い文体に苦しめられたけれど、
これは読みやすかった。

先に映像を見ていたから、
それに助けられたのもあるけれど。


ただ、清顕や彼の親友本多の口を借りての、
三島由紀夫の思想を語られるところでは、
やはり苦労した。

今の政治だとか社会のあり方ですら、
ちんぷんかんぷんなのに、この時代の、
彼の想いなんて、理解できるハズもなく。

それでも、彼の筆による心理描写、風景描写は、
素晴らしいなぁ、と感嘆。

巧みな言葉で物事の真髄を掴む、その表現力。
こういう作品こそ、「THE・小説」なんだろうなぁ。


ストーリーは、映画とほぼ同じだけども、
映画には登場しない人物が2、3いたり、
蓼科と綾倉伯爵の絡みが、微妙に違っていたり。

それでも、清顕と聡子の先のない恋には、
正直、馬鹿だなぁ、と思いつつも、切なかった。


ただ、清顕の方ばかりに重点が置かれており、
それに振り回される聡子の苦悩が、
あまり描かれてなかったのが、物足りなかった。


好きなのに、素直になれなかったばかりに、
手の届かないところへと行ってしまう人を、
その時になって、大切だったと気付く。

厚いベールに閉ざされているようで、その実、
プライバシーの欠片もないこの時代の、幼い恋。


聡子への想いを抱えたまま、
清顕は死んでしまったけれど、
魂は死んでないらしい…。


『奔馬』

『暁の寺』

『天人五衰』



ランキングも
よろしくお願いします♪


【参考】
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最終更新日  2006.11.18 20:49:17


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