テーマ:会社の変な人(64)
カテゴリ:人を考える
H氏が好きなもの、それは
「ゴミ袋」 仕事は言いつけられてもしないのに、ゴミ捨てだけは絶対サボらない。 脳梗塞を発症し、足下がフラフラしているにも関わらず、ゴミ捨てだけはやってのけた。 それ故か、ゴミ袋をとても大切にしている。 会社内の狭い倉庫。 会社で使う資料やグッズや本、印刷物が所狭しと積んである。 ここにあるものを捨てたり並べたり、H氏は毎日、主のように整理整頓に余念がない。 整理整頓というと聞こえは良いが、H氏が使うものは平積みし、 角もきっちり合わせて並べ、手前に出し、 使わないものはどんなに重要な書類だろうが、混ぜ重ねて、奥の方に押し込める。 あるとき、発注した印刷物を収めるスペースがなくて、 会議室に積み重ねたことがある。 時期によっては印刷物が多くなるので、倉庫に入らない印刷物が どんどん会議室を占領して行った。 会議室は足の踏み場もないくらいの状態になった。 社長が、どうにかしろ!と怒ることもあった。 ふと、倉庫の棚に並べてある段ボールが何なのか気になって開けてみた。 すると中から出て来たのは「ゴミ袋」「ゴミ袋」「ゴミ袋」 なんじゃ~!このゴミ袋の山はヽ(`Д´ )ノ しかも一番利用しやすい手前の棚のうえに、3箱も。 向こう3年分もあろうかという、いや、1袋に三分の二しかゴミを入れない H氏にとっては1年分か?というくらいの大量のゴミ袋。 会社に必要な印刷物は倉庫の外に追い出されているにも関わらず、 ゴミ袋がここに、しかも3箱も整然と並べられているのはナゼだ? 上司に訴え、ゴミ袋がここにある必要はない、ということで 一緒に排除した。 ムダに3箱あったゴミ袋は1箱にまとめ、普段使っていないロッカーの中に置いた。 H氏は膨れっ面で、かなり不満そうだったが、仕方がなく言う事を聞いていた。 というのは、実は半年前の話。 今日、会社で発行している雑誌の置き場所に困り、倉庫を整頓していると、 何やら不思議な段ボールが。 開いてみると、ゴミ袋が3箱も出て来た。 ったく~ H氏はほとぼりが冷める頃を狙って、 元通りに戻していたのだ。 半年前に注意されたことは完全に無視で 会社の印刷物よりも何よりも「ゴミ袋」が大事、なワケだ。 しかたがないので、 3つを2つにまとめ、棚の下に押し込めた。 空いた段ボールは、必要な書類をしまう箱に替えて、活用した。 そのうち、ゴミ袋はロッカーに戻しておこう。 今度は、黙って (≧∀≦) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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