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カテゴリ:日替わり日記
昨日は、信州こころんに職員として応募された方々の面接をしました。 1~2人の支援員を増やしたいと思って、ハローワークに求人登録をしたところ、登録3日で8名もの方の応募がありました。 こんな零細企業には勿体ないほどの経歴もあり、キチンとした資格ももつ方ばかり、話してみて熱意もあります。他の施設に勤めればさぞ高給も得られるだろうに、というような方ばかりです。 そのうちの、基本的な言葉とコミュニケーションが不足していると感じた2名の方は電話でお断りしました。障がい者(に限らない)の支援は好印象とコミュニケーション能力は必須条件です。 (えっ、お前がよく言うよ、だって^^;) 敬語の使い分け不足、自信なさげな態度、あるいは学歴や経歴のひけらかしなど、言葉のなかに感じられた方はお会いする前に×としました。(だって、もしすごい美人が来たら決意が揺らいでしまうじゃん)。 午前2名、午後4名の方と面接をしました。 面接では、当社の内容を Facebook やホームページで確認して応募した人もいましたので、あるいはこの記事もチェックされているかも知れません。しかし、ここではぼくの本音を書きます。 当日は一人ずつ仕事の現場に案内しましたが、現場までの道すがらでの受け答えや現地で利用者や職員と接する態度、そして目の動きや表情を観察させていただきました。 もうひとつ重視するのは、最期に書いて頂いた40項目のアンケート。 アンケートを書いているときの姿や表情などもそれとなく観察させて頂きました。難問奇問の混じるアンケートも、皆さん見事に30分ほどで書きあげられました。 アンケートの回答のなかで、ぼくがとくに気にした設問と、回答例を少しとりあげてみます。もちろん、絶対の正解はありません。 13.「障がい者」とはどのような人でしょう。 「障がいとは、自分や家族の明日の姿かも知れない、誰もの平凡の先にある未来かも知れない。特別な人ではない。現在はハンディがあっても隠れた才能を秘めているかも知れない人」とぼくは考えます。自分や家族がその当事者であるならどうして欲しいか、どう接するべきか、隠れた才能を引き出すにはどうすべきか、そのように考えれば道筋は自ずと見えてくるはずです。 22.普段、情報収集をどんな媒体で行なっていますか。 回答に“新聞”が少なかったのが残念。新聞をあげた理由はご自分でよく考えてみてください。ちなみにぼくでさえ毎朝3紙に目を通しています。コラムは必ず読みます。そして、記事を鵜呑みにせず、自分の立場で考えるように心がけます。 23.最近、特に気になったニュースをあげてください。 国際的なものから、県のヘリコプター事故など、さまざまなニュースがあげられました。 26.最近読んだ本があったら、題名と著者を教えてください。どれも重大には違いありませんが、ぼくなら「津久井やまゆり園」事件をあげます。福祉の現場を預かろうと思ったら、記憶から消し去ることのできない出来事です。 28.あなたの趣味としていることはありますか。 これらは、人の知性や幅を拡げ、人間性を深めるためには必須なことだとぼくは考えます。本も読まず趣味ももたない。仕事一筋の生き方で、人間的な魅力が身につくとはぼくには思えません。 32.あなたが尊敬している人はいますか。 両親や知人をあげている人が多かったけれど、できたらもう少し大きく世界を見て欲しい。 37.かなえたい夢をもっていますか、それは何ですか。 こじんまりと小さな夢、無難な回答にとどまっている人が多かったのは少し残念。 といっても、突然になんの前触れもなく用紙を渡され、短時間で回答を求められたわけですから、熟考もかなわず戸惑われたことと思います。 設問は、優等生的回答や正解を求めたわけではなく、ご本人がどのような生き方をしているか、とっさの問題への適応能力や、生身の本音を知りたかったわけです。 このアンケートの結果だけで採否を決めるわけではありませんが、手がかりにはなります。 それにしても、8人のなかから多くても2人だけの採用というのは悩ましい選択です。 選考から漏れた方、当方の人を見る目が欠けていたということです、ご容赦ください。どの方も、こころんでなくても(あるいは他事業所のほうが?)、十分に活躍できる能力をもった方々だと拝察しました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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