カテゴリ:小さい命(ことね)
地域が協同して育てる子育て。
昨日は孫娘ことね(1歳6ヶ月)の保育園の運動会であった。 ことねの保育園は市の社会福祉協議会が経営母体であり、未満時(3歳以下の乳幼児)だけを専門に保育する保育園である。 以前にもこのブログで紹介したコトネの保育園は、緑豊かな山の中腹にあり、里山の間伐材を使って建築した山小屋風の木の香がただよう、ゆったりとしたスペースの園舎をもっている。 幼い子供たちが遊び、育つにはとても恵まれた環境にその保育園はある。 その保育園の運動会を昨日は見学してきた。 ゼロ歳児、1歳児、2歳児、3歳児、それぞれの年齢、発達にあわせた、保母さんたちの手作りの出し物で、演目の一つ一つに保母さんたちの日頃の苦労や愛情が溢れており、とても心地よい雰囲気の「うんどうかい」でした。 さて、コトちゃん、今までは、お友だちが大勢集まる行事の時は、大泣き、ずっと泣き通しで、行事に参加できないでいました。 今日も多分、ママにしがみ付いて泣いてばかりで、きっと何時もの力発揮できないね、と家族みんなで言いつつ園に向かいました。 ところがである、 そのコトちゃん、今日は伸び伸びと行事に参加できるではないか。(何という成長!) 観客席のジイジとバアバを、見つけたコトちゃん。 (あっ、バアバだ~) 観客席のジイジとバアバの方に振り向き、リズム体操を披露してくれるではないか。(他のお友だちは、ママやパパに抱っこされ、泣きながらやっています。コトちゃんも七夕まつりまではこのようでした。) (コトちゃん一人だけ、バアバの方をみて演技してま~す) この運動会には父母、祖父母、兄弟姉妹などなど、みんな一家総出でやって来て、園児の人数の5倍くらいの観客がいました。 日頃、保育園で過ごす時間の長い子供たちですが、ここに集まった皆の愛情をいっぱい受けて、みんなの手助けで子供たちは育っているのだと実感でき、何時も戦場の忙しさの若いママたちを励ますことができたのでは。老いも、若きも、明日への力を沸き立たせることが出来たのでは。 そんなほのぼのとした明るさから、みんなエネルギーをもらったと思います。 そして、長時間子供たちの保育をしてくださっている保母さんたちの姿を真近に見ることができたことは、とても保護者に安心感を与えたと思います。 何よりも、20名弱の保母さんたちの年齢構成がよく、年配の保母、中年の保母、若い保母さんと程よく配置されており、とても保育集団のバランスが良いと思いました。 そして、運動会の演目に保母さんたちの人柄がとてもよくにじみ出ており、「こういう人たちに見て頂いているのなら安心」という信頼感がもてるものでした。 小泉政権は、公務員削減を掲げ、教育や保育の分野にも「民間にできることは民間に」といっているが、 私の住む家のすぐ近くに、業者が経営する(私鉄沿線の駅前のスーパーのビル中)「○○キンダールーム」という託児所がある。 狭いビルの中に(遊ぶ空間はない)、乳児もかなりいる。車が激しく通り外にも簡単に出られない。 しかも保母さんをと見ると、とても若い、若すぎる人が僅かしかいない。法律で定めた人員を確保しているかどうか疑わしい。 さらに驚くことに、学童保育の児童までかなりの人数いる。 いつも私は、「こんな所に子どもを預けるなんて、どうして」と思いながら、その1階のスーパーで買い物をしている。 このたぐいの民間保育所は要する銭儲けがまず第一。 採算がとれ、儲けのでる範囲で保育も行うということである。 子どもは「モノ」ではない。 お金をうむ「モノ」扱いである。 子どもを育てるには、優れた人材が豊富にいるし、伸びやかに安全に育つ為のそれなりの設備や建物や敷地がいる。 要するにお金がかるのだ。 このような分野に税金を投入して、すべての国民が安心して子育てし、親子が健やかに育っていくこと必用ではないか。 少子化は将来の日本の社会に重大な問題を引き起こす、言うのなら まずこのような駅前の保育室を、子どもが豊かに育つ保育室に変えていけるような援助や、措置が必要だ。 幼い子は何も言わない。言えない。 しかし、この子ども達が思春期、青年期になった時、この手抜き育児が厳しい復讐を受けること大人たちは知るべきだ。 公費を使って無駄づかいすることに、国民の多くも小泉首相と一体となって、「けしからん」と大合唱しているが、 本当に必要な無駄もあり、無駄が大いに必用なときもある。 本当に無駄な浪費はそのままにし、必要な無駄を真っ先に削ろうとしているのが今の政府の政策だ。 驚くことに国民もその声に合わせて大合唱している。 それでは子どもは育たない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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