昔のたたずまい今も残す村
ザーンセスカンス
![3698 家々.JPG](https://image.space.rakuten.co.jp/d/strg/ctrl/2/ec37cb0905b7876d7698f4727ba82043b9926edc.19.2.2.2.jpg?thum=53)
アムステルダムから車で30分のところに、
昔の面影そのままの農村風景が広がる
ザーンセスカンスといういう村がある。
オランダといえば
風車
![3683 風車.JPG](https://image.space.rakuten.co.jp/d/strg/ctrl/2/bcf93550e92dd9a43e6ef4116f803c8c90545305.19.2.2.2.jpg?thum=53)
オランダは国土の3割は海面下にある低湿地の国。
そんな低湿地の排水をするに必要であった水車、
いまではその役割を終えてしまったが、
オランダの絵のような田園風景にはめ込まれ
昔ながらの農村のたたずまいを保ち、
観光客の目を楽しませている。
しかし、
それは厳しい水との闘いの中で暮らしを築いてきた
オランダの人々の心の証なのかもしれない。
![3716葦&風車.JPG](https://image.space.rakuten.co.jp/d/strg/ctrl/2/d7e20dcf6c9c5617d628263ea83016c0cebace35.19.2.2.2.jpg?thum=53)
早春の川辺には
枯れたアシの葉そよぎ、
来るべき春の芽吹きの準備をしている。
泥炭地に特有な植生・アシの繁茂は、
人工的に洗練された田園風景のなかにあって
何かしらほっとする空間。
湿地のなかの暮らしの中で生まれた靴
木靴
![3680風車&木靴.JPG](https://image.space.rakuten.co.jp/d/strg/ctrl/2/472d8cc33832a354a070a90313a14f6b57a84c77.19.2.2.2.jpg?thum=53)
オランダといえば
風車&木靴
観光客には馴染みのアイテム。
低湿地の暮らしの中では
木靴は
水にぬれても、木が水分を吸い込んで膨張し
足が冷えない。
(木靴工房)
![3670 木靴工房.JPG](https://image.space.rakuten.co.jp/d/strg/ctrl/2/f214277505670567a8b26c8e24770c1d8b0f2543.19.2.2.2.jpg?thum=53)
革や布の靴が水を染み込ませしまうのに比べて
とても重宝なものであった。
長時間の農作業などにはなくてはならぬもの
木靴。
![3671 木靴工房.JPG](https://image.space.rakuten.co.jp/d/strg/ctrl/2/65f90fa12bc81b0b8067c8ead1101652617f19a2.19.2.2.2.jpg?thum=53)
日本には、その昔、稲藁から作った藁草履があった。
私の子供のころは、親たちの作ったわら草履をまだ履いて遊んでいた。
オランダの木靴を思うと何かしら日本の藁草履を連想する。
今は使われていないもの、
しかし
観光用に今も生きている。
それぞれのお国柄を色濃く表現しているもの。
木靴と藁草履
![3705ポスト.JPG](https://image.space.rakuten.co.jp/d/strg/ctrl/2/5938960dfd9d4324e1f316a345950b627ae58b6c.19.2.2.2.jpg?thum=53)
遠目には
額縁の中の絵のように美しい村も
村の中に入れば
人々の暮らしがある。
郵便ポストがあり、
庭木を剪定するおじさんがおり、
![3710 剪定.JPG](https://image.space.rakuten.co.jp/d/strg/ctrl/2/658fe014ea4b9b05175c4008a620beac75ea87dd.19.2.2.2.jpg?thum=53)
チーズ工場で
一心不乱にお掃除している
おばあさんがいる
![3718 掃除.JPG](https://image.space.rakuten.co.jp/d/strg/ctrl/2/d7bf31a7db41f9b81c8c24f9668bca710c2129f7.19.2.2.2.jpg?thum=53)
チーズ工房
![3686 チーズ工房.JPG](https://image.space.rakuten.co.jp/d/strg/ctrl/2/82e037c9e242b5c0b0d0d68e3508e39ae448ab0e.19.2.2.2.jpg?thum=53)
酪農国でもあるオランダは
チーズの年間生産量は約70万トンにもなり、
そのうち50万トンは輸出しているという。
美味しいそうなチーズが並ぶ
チーズ工房の棚
![3723 チーズ.JPG](https://image.space.rakuten.co.jp/d/strg/ctrl/2/2615164202ce3cb5d53e29a65ee107ecb2cbf565.19.2.2.2.jpg?thum=53)
そして、この村には
何と今も
1700年代の古い民家が
暮らしのなかにある。
![3702 古い家.JPG](https://image.space.rakuten.co.jp/d/strg/ctrl/2/5701477c24c2d8b98de73e57410f5c587660ca67.19.2.2.2.jpg?thum=53)
1794年建てられた
この古民家の装飾は
海上商業で富を築き繁栄した
17世紀オランダを象徴している。
![3701 Anno1794.JPG](https://image.space.rakuten.co.jp/d/strg/ctrl/2/9f78e4da73dc33fc0fb524242f48eff950f7c6c4.19.2.2.2.jpg?thum=53)
1734年に建てられた古民家
![3693 Anno1734.JPG](https://image.space.rakuten.co.jp/d/strg/ctrl/2/1058e67b02bb164ed901ee954f2754a189143395.19.2.2.2.jpg?thum=53)
Anno 1734
の銘が装飾されている
![3694 Anno1734.JPG](https://image.space.rakuten.co.jp/d/strg/ctrl/2/e941280bcbee6fcec273c5887ad91eda97d4bd0a.19.2.2.2.jpg?thum=53)
オランダといえばチューリップ
でも
Danjose夫妻が訪れた3月上旬は
まだまだ寒く
チューリップにはお目にかかれず。
寒さに震えて
クロッカスが
春の訪れの近いことを
告げていました。
![3733クロッカス.JPG](https://image.space.rakuten.co.jp/d/strg/ctrl/2/4b6486ca0dfdb3d75767750d6a214dad70f1d687.19.2.2.2.jpg?thum=53)
Mr.&Mrs.Danjoseが
2012年3/6~3/13にオランダ、ベルギー、フランスに遊びました。
世界の美術館めぐりを趣味として、美術に高い見識のMr.Danjose、
今回もその美術館をめぐりが目的の旅でした。
まずは、早春のオランダの旅のたよりの写真をアップしました。
オランダでは、
古い田舎の300年も前の家々が今も保存され、
そこで普通に日常生活を営んでいる人々がいる。
日本ではとても考えられないことですね。
先日アップした「美夜之窯」陶房は
3月末日で閉鎖され、いずれ壊される運命ですが、
この陶房の古民家もたぶん100年を超える立派なものです。
しかしまもなく灰と化します。
このようなことは日本の至るところに今進行しています。
陶房の周りの自然とが一体となって
消滅していくという現実があります。
このような日本と古いものを継承して
今も生き続けているオランダの違いは
どこからくるのでしょうか。