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テーマ:Jazz(1977)
「This record is dedicated to the memory of Michael Brecker.」中ジャケの一番最後のアダムロジャースの言葉。そう、マイケルブレッカーにかわいがられてたアダムロジャースの新譜。。。
録音は2006年の3月なので、今年の1月にマイケルブレッカーが亡くなって、リリースするときに付け加えられた言葉なのでしょう。ありきたりの言葉だけど、彼からでると深い。 クールでソロがはじまるとメカニカルなフレーズが止まらなくなっちゃうのって、よく似てるよねー。 で、めちゃくちゃ巧いのだけど、ど派手さがないのでありまする。 かなりクリエイティブなギター職人、って風。(なんじゃそりゃ?ってかな?) リーダー作は全て「Criss Cross」からでておりまっす。 デビュー作はピアノ入りカルテットで、その後2作はクリスポッターの入ったクインテット。このブログでは2作目の「Allegory/Adam Rogers Quintet」を紹介してまっす。 こんときは、ロジャーズ、ってなってるなぁ。。やっぱ、ロジャースなのですよねぇ? 今回4作目は、初めてのギタートリオだわ~~い。わぁ~い、わい。 男ロジャース、ギター一本で勝負だぜぇ。 ベース、ドラムの露出度の比重が高くなるから?か、、わかりませんが、ベースのスコットコリーはそのままで、ドラムは素敵なギター達の御用達ブランド、ビルスチュワートで~す。このメンバーで予約しちゃった人は、、多いとおもうぞぉ。 と、届いてみれば、、なんと、9曲中4曲も大スタンダード。オリジナル4曲、あと1曲はバードの曲。そんでもって、うち3曲アコースティックギター。一転、甘い叙情派に転向かぁ? まぁ、良い意味で裏切ってくれそう。。な、、、よ・か・ん・予感☆ アップテンポのNight And Dayからして、リズム隊の力強いビートにのって硬質で鋭いギターのソロが展開される。メカニカルに、とぎれることなく続くハードボイルドなギタープレイ。感情なんて微塵も無く、次々と繰り出す音符の長蛇の列。その高揚感をプッシュするドラムとベース。ギター小僧なら、うぉ、、と、叫びたい。 次曲はかなり暗い。喪失感や不安感がびっちり詰まった感じのオリジナル。なんか、鬱っぽいメロディがうねうねすすむスローな展開からミステリアスにクールに極まって解放され、なんとも、夢遊病のような不思議な世界。 Time And The Infiniteは、アコースティックギターでの演奏。そのクールで端正な感じはそのままなのですが、アコースティックの音色を知り尽くした演奏。 なんとも、形容しがたい不思議な雰囲気を持った曲なのですが、コリーのボーイングが内側に向かった無限の広さ深さを感じさせる。 アダムロジャースさまは、デビュー当時からリーダー盤で、1、2曲アコースティックギターでの演奏を入れてきてる。彼のこだわりらしい。これが、超たんたん、巧いのですぅ。 うむ。。。甘く切ない。ナイロン弦の柔らかさで表現するYoung And Foolish。 シンプルにゆっくりとした時間。。抑えた感情から、微かに感じる苦みも含んだ素敵な演奏。人柄がにじみ出るように、真面目さと切なさが交差する。 アップテンポでバードのCheryl。と、一筋縄ではいかない変態ものとまでいわないけど、鋭く切れ込みます。ビルのドラム、、やはり、いいよねぇ。 と、再びアコースティックに持ち替えて、フォークロアな香りのする哀愁メロディのバラード。これは、かなり私の琴線にも涙腺にもくる仕上がり。 途中のコリーのプレイもグッと来る。 知らない国の、知らない街並み。。。静かな午後。。影のある男の背中。 Without A Song。Night And Dayの時にも思ったのですが、こういう印象的なメロディの曲でのインプロゼイションで、感情を捨てきった鋭い切れ味のフレーズがこの人の好き嫌いを分けちゃうところなのでしょうね。でも、ちゃんと、Without A Songになってるのよ。不思議な頭の中でござる。 Ides Of Marchゆっくりと始まって、それこそ、このアルバムそのもののように、緩急、緊張と解放、それを繰り返しながら終わる。。抽象的なオリジナル。 ギターの練習のようなギターソロの始まりから、やがて、、始まるのはスローなスローな美しいバラードが始まる。 アバークロンビー風に揺れる音で酔わせるI Loves You,Porgy。 最後まで、酔わせてくださいます。コリーさまも切なく歌い、とても好きな演奏でございます。 内省的な作りなのですが、一曲、一曲表情が大きく違う事と、ギター弾きならこのくらい息切れなどなく「平然」とこなせ!、、と、言わんばかりのテクニックがたまりません。。。 そう、やっぱ、ギター好きに☆ 意外とおセンチな面も存在することに大変嬉しく思う今日この頃。。。 できる男は、涙は隠してお仕事って、、ね♪ 以上、現場のすずっくでした。m(__)m 1.Night And Day 2.Elegy 3.Time And The Infinite 4.Young And Foolish 5.Cheryl 6.Esteban 7.Without A Song 8.Ides Of March 9.I Loves You,Porgy Adam Rogers(g) Scott Colley(b) Bill Stewart(ds) Criss Cross (Criss 1266 CD) そうなんだぁ、ビルさまの活躍場面は確かに少ないんだけど、誰が聴いたって、どにいたってこのドラムの仕事はいいよなぁ。 このお方も、生でお聴きしたあことがありません。。。 できたら、この、、この3人で、新潟へ! お待ちしております。すずっく、自腹で、回らないお寿司、、おごりまっす。 「111111」のお遊び、、七人の方の登録を嬉しくおもいまっす。 七人の方々、、ありがとう! そして、登録しそこなった、、あなた、、「111111」踏んでくださいね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007年04月09日 17時57分54秒
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