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2008年01月16日
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テーマ:Jazz(1961)
カテゴリ:JAZZ(Born In The U.S.A. )
New York Trio Recordings・vol.1

今日も*雪*が降りました。。
先日と違って、晴れ間も見えず一日雪。
雪景色は綺麗ですよね。

子どもの頃、山の中に住んでいました。
昼から嵐で、ごぉごぉ風が吹いて、横なぐりの雪。
一日、家の中。
思いつく悪戯を端からしてた。
何度も薪ストーブに「つらら」を押しつけて怒られたものです。

静かになった真夜中。。その静けさのせいかふと目が覚めました。。
布団をするっとぬけて、、出窓の小さな窓のカーテンをそっと開けてみたのです。
からみた風景はあまりに美しかった。
嵐が去ったあとの澄み切った世界。
一面の銀世界、月光、満点の星。。
透明な空気が、ガラスの向こうから伝わってきて、いつもは恐くて夜はみれない森の方まで視線がいきました。
遠くの真っ暗な森に、なぜか青い女性の影があるような気がして、
あれは、雪女だなぁ。。って、思ったものです。。
雪女伝説。
美しく、冷たく、、情熱的。。妖しい魅力を放つ美女。
その怒りにふれれば、生きるものも氷にされてしまう。。
その愛情につつまれれば、永遠の生命を灯すことができるかもしれない。。
雪女の伝説は、雪国の各地にあるようですね。

Marc Coplandのピアノはビルエヴァンスの端正さにはじまっているのですが、そのハーモニーの美しさは官能的で、雪女そのもの。
彼のご当地はニューヨークです。
ニューヨークの摩天楼をヴェールとして纏い、透き通った空間を自由に行き来し、平凡な人間の魂を惑わす妖しい魅力の雪女。
一つ間違うと正気を失う危ない美しさです。。
コープランドのアルバムに鬱なバラード集(早速、つかわせてもらったよぉ)「Haunted Heart & Other Ballads」って、そりゃ、そりゃ、メロメロ蒼く輝く陽炎のような美しいアルバムがあって、このアルバム知らないと、、耽美マニアって、言えないよ、って、アルバムがありまして、まさにそれなんぞは、「マークコープランドの正体みたり雪女」、ってかんじです。(意味不明。。)

2006年に録音されてるこのアルバムは、New York Trio Recordings・vol.1と記されていて、すでにvol.2は、ドラムがモチアン先生でています。リズム陣に変化をつけながら何枚か出すようですが、、
当初、一発目、聴いたときには、何曲か、、うむ。。という曲があって直に入り込んでこなかったのですが。。このところ、マイケルブレッカー絡みで聴いてるうちに、気が変わったのでありました。
やっぱ、良い(笑)
コープランドは、昔は「マーク・コーエン」って名前でした。
若いときにはサックス吹いてたの。
どうも、マイケルブレッカーと高校が一緒?なんつう、、高校なんでしょう。。
プロのデビューはサックスだったのだ。誰か聴いたことある?
ピアノに転向してからの彼のアルバムにはマイケルも参加してるものがあって、ソーインラブなんてバラードをふいてたりするのね。新しめのアルバムにも、何もそこまでアウトしなくても、、って感じの演奏で往年のぶりぶりマイケルが参加してたりするんだけど。。
思索的な演奏と独創的なハーモニーが持ち味で、
彼のピアノを聴いていると、、深淵なる部分が揺さぶられて、、どことなく不安な気持ちになってくるのです。
一緒に異次元な世界にひきこまれてしましそうな不安。。
そして、非日常への憧れから来る微かな期待。。
絶妙に入り交じった思索的な音の洪水は、聴く人の「何か」を刺激することは間違いなく、それは共演者も同じなのじゃないでしょうか?
激しくインスパイアされていることは間違いないとおもうのです。
決して、小難しいピアノではないんだけど、少しひねてかんじの長尺でコルトレーンがはいったうねうねした感じのフレーズなどを敬遠する人もいるかも。。
不思議な音つかいの達人で、選んだ音はその場の連続的には不思議な感じなのですが、曲として引き下がって見たときにはなんだか、彼のイメージが心に直接伝わって来る感じなのです。

タイトル曲の他スタンダードが2曲、コープランド2曲、ピーコック1曲、そして、3人連名になってるフリーインプロヴィゼーション3曲です。
まずは、ピーコック先生のオリジナル。ピチカートから始まる躍動感ある曲は、幕開けから3人の息もぴったりで、素朴なテーマとは裏腹に絡み合う部分のスリリング。
タイトル曲ジョビンのModinha。コープランドはこの美しいメロディと一緒に私達が奈落の底におちていくような不思議な気分にさせてくれる。まさに鬱なバラード仕立て。
この1曲で心がうるうるになってしまうこと請け合い。やっぱり、ピーコックのソロは渋くてかっこいい。最後まで、駄音が無い。
フリーな1曲目。ビターテイストな短い演奏。
コープランドのオリジナル、Rain。雨そのものように、何度も繰り返される似たようなパターンを軸にしながら、ベースとドラムの色彩をくわえてニューヨクの雨模様はアンニュイで思索的。
フリーな2曲目。ドラムの音を中心に鬩ぎ合う3人の内省的な立ち回り。殺陣って、感じ。
コープランドのオリジナル、Sweet Peach Tree。スィンギーな躍動感あふれるダイナミックな演奏。
フリーな3曲目。シリアスなムードたっぷりに、ドライでクールな絡みが続く。緊張感たっぷりな5分間。
最後は、2曲スタンダードが続きます。
まずは、Yesterdays。哀愁がつまった胸がきゅ~~んと、するような、Yesterdays。
ここでも、ピーコックのソロはカッコ良い。ぐんぐんテンションが高まっていき、気づくと3人の世界にトリップしています。
最後は、Taking A Chance On Love。思索的な始まりの不安を打ち消すような、優しいバラード演奏。軽く(笑)躁なバラード仕立てになっています。
コープランドも含め、ベース、ドラム、そりゃ、期待通りの演奏。
一見普通の、でも、ちょっとコープランド風な演奏が、アルバムに全体を減り張りある後味良いものにしている効果は絶大。
あっというまの、52分。
ピアノはもちろん、ベースはやはり強靱。そして、大好きなビルスチュさまは、変幻自在でドラムを楽しませてくれます。このタイトな感じホント素敵。愛してるわぁ。

兎に角、ニューヨーク風雪女の魔法にかかりたければ一枚どうぞ。
雪の日には、イイ感じ。
でも、雪がふっていなくても、、イイ感じ。(爆)

1. Half A Finger Snap
2. Modinha
3. Flat Out
4. Rain
5. Slap Happy
6. Sweet Peach Tree
7. Aglasia
8. Yesterdays
9. Taking A Chance On Love

Marc Copland (p)
Gary Peacock (b)
Bill Stewart (ds)


人生をやり直すことは出来なぁい。
でも、進路の変更はできーーる。
たぶん、、幾つになっても?!
でも、変更した道でも自分が考えてるような成功を得ようとおもったら「早め」の変更が有利かも。石の上にも3年だけど、熟考したらあきらめも肝心かも。
ピアニストになってよかったねぇ。
あ、言っておきますけど、コープランドは1948年生まれの「男性」ですからね。
惚れるときは、、気をつけてね。

と、、

ジャズストまであと3日。

出演される皆さま方は、きっと、「適当に」でも、「一生懸命」頑張っているのでしょうねぇ。。
え?ダブル八木君?
どーかなぁ?





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最終更新日  2010年09月23日 19時24分20秒
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