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カテゴリ:アメリカでナースを目指す
トランスフュージョン・スイート
(T-suite) 3連勤の2日目と3日目はT-suiteでの仕事でした。 T-suite とは、外来で輸血とか点滴化学療法とか 点滴抗生物質治療などの外来患者さんがやってきます。 他のナースもおりません。一人だけで自分のペースで仕事が出来ます。 最初、私はこのT-suiteでの仕事が怖くて仕方がありませんでした。 なぜなら、わからないことを聞ける人がそばにいないからです。 そして、ほとんどの患者さんがセントラルライン (長期で入れっぱなしに出来る点滴ライン)を持っておらず 外来ごとに点滴をスタートしなければならないのも T-suiteが怖い理由でした。 T-suiteには、心地のよいリクライニングチェアーが4台あります。 点滴ポールがそれぞれのチェアーの横にあり それぞれのチェアーはカーテンで仕切られ 患者さんのプライバシーが守られるようになっています。 T-suite での仕事は、入院患者のケアーとは 全く違ったルーティーンで、時々あたるこのT-suiteでの仕事を 今の私はとても、心待ちにしているのです。 マネージャーのジルは、T-suiteを2日目と3日目にしてくれたので いつもよりも楽できた3連勤だったように思います。 3日目のT-suiteは、8時に二人、8時半に二人やってきて こんな無茶なアポイントを作った誰か(不明)をとてもうらみました。 患者さんと患者さんのアポの時間は、最低でも30分離すよう ルールで決められているのに。 30分で4人いっぺんに、治療が始められるわけがありません。 その上、二人の患者さんの血管はとても挑戦的なものでした。 「難しそうだろうが、見えなかろうが、とにかく刺す。 それしか点滴を上達する方法はないのよ。 とにかく、ムリと分かっていても、刺す!」 先輩ナースはみな、同じことを言います。 ダメもとで2回、刺しました。 血管にヒットしたのですが、カセターが入らず断念。 一人の患者さんは、点滴スキル・ナンバーワンの フロアーディレクターでさえ、3回刺して出来なかったのですから 失敗後にひどく落ち込んだ私の気持ちは 「なーんだ。私の技術のせいじゃないんだわ。」 と、すぐに開き直ることができました。 できなかったら、誰かに頼めばいいんだわ。 点滴ができなかったらどうしよう。。。 この恐怖も、克服され T-suite での仕事が、ますます大好きになりました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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